05/06/12 00:07:01 XTzyn5uZ0
スティーブンキングの短編小説「生き延びるやつ」
船が難破して、足を怪我しつつも何とか生き残り、
唯一人無人島に流れ着いた医者(裏で麻薬の運び屋もやってる)が主人公。
島にはロクに食べ物も無かったうえ、やがて足の怪我が悪化し、
とうとうその足を切断せざるを得なくなった。
幸い術式道具を持っていたし、運んでいた大量のモルヒネは麻酔として使えるので
自分で手術をして足を切除する。
そして、飢えをしのぐために切り落とした自分の足を食べるんだ。
「とにかく生き延びて、通りがかった船に助けてもらえさえすれば、今後の人生は
持っているモルヒネを売ることで金に困ることは無い。いい義足も作れるから不自由なく暮らせる・・」
そう自分に言い聞かせ、その後も主人公は残った足を少しづつ切除しては食料とし、
飢えをしのいで行く。やがて両足を食べつくした主人公が、ついに片腕までを切り落としたところでラスト。
人肉喰いの話は今までにも聞いたことがあったけど、自分自身を食べていくと言うのは
かなりのトラウマでした。