05/02/14 12:30:51 w5bboTV8O
どっかで食したものが原因で脳に蛆が沸く。
一匹の体長が0.35㍉と小さく、数も寄生範囲も寄生深度も
もはや絶望的な数字ため外科手術は不可能。
抗生物質はもちろん薬もきかない。
日に日に知性が落ちていく。それなのに恐怖だけは
色濃く感じていて、いつも悪夢にうなされる。
症状が進行すると蛆どもが脳を食い荒らす様子が
骨を通じて聞こえてくる。
両親の愛、黄金期の思い出、天性の才能、
苦労して詰め込んだ知識、自分のアイディンティティ…
それら全てが下等な生物の食欲を満たすためだけに
少しづつ失われていく。
絶え間無く襲う頭痛。
知識は失われているのに自我は消えない。
いっそ狂ってしまえれば楽になれるのに。
発病から半年、ついにその時が訪れる。
自発呼吸が止まり背筋がつり身体が弓なりになる。
心臓の鼓動が乱れ顔は硬直し紫斑が一面に表れる。
目は脳神経を伝って来た蛆が水晶体で増殖し、
今にも破裂せんばかり。
そして夥しい吐血に溺れ死亡。
そんな死に方。