05/02/10 20:44:46 GtCct7KA0
わたしがまだ小さかった子供の時だから、ハッキリ覚えてる訳じゃあない。
ばあさんが危篤になった。多分もうダメポみたいっていうんで、両親とか孫
なんかが集まってきた。そうこうしてたら、婆さんが足元の方に○○(婆さん
の死んだ旦那)が来てるので、こっちに呼んでくれって言い出した。
それを聞いた、うちの親父が、あの世から婆さんを呼びに来てるんだから、
旦那に帰って貰わなきゃぁダメって言うんで、みんなで婆さんの足元に向
かって、手を合わせて拝んだ。
でね、わたしが覚えてるのはそこまで、その後婆さんは、また元気になって
、わたしの世話をしてくれたんだから、拝んだのが効いたんだ。
で、話はそれで終わらなかった。二十数年後母親がガンで明日をも知れぬ命
になった時、わたしは連日のように、病院にいった。痩せこけて、鼻からチ
ューブが出ている母親は、見ているのが辛かった。母親が私に気がついて、
痛々しいか細い声で言った。「お前ねえ、病室の外に○○(とっくに死んだ
母親の趣味仲間)さんが待ってるんで、中へ入ってくれるように、言って来て
おくれ。」
わたしは婆さんの一件を知ってるので、母親にそんな人は来ていないって、ゆ
っくりと丁寧に話して聞かせた。その時である、わたしは確かに背中に人が立
っている気配を感じた。ゾクゾクッとして、おそるおそる後をゆっくり振り向
いて見ると、、、、。