04/12/22 02:48:37 LS76PX2d
前スレ>961さん、>964さん、>966さん、レスして頂き、ありがとうございます。
何せ昔の事ですので多少記憶がぼやけている部分もありますが、出来るだ
け詳細に書き込ませて頂こうと思っています。
今回書き込ませて頂くのは、自分の姉が体験した出来事です。私の文章が稚拙
な上にかなりの長文ですので、読むのに苦労するかも知れません。
自分には一個上の姉が居ます。昔から気が強く活発で、足音にビビりまくっ
てる弟を「情けない男だ、アンタは普段から気が弱いから幽霊なんかにナメ
られるんだ」と馬鹿にしていました。
そんな姉も年頃になると、自分の部屋が欲しくなったようです。「息子には厳
しいが、娘にはとことん甘い」父親は、その願いをすぐに聞いてあげました。
姉は1階奥の部屋を与えられ、ご満悦の様でした。
それから半年も経った頃に事件は起こります。
ある朝、私が目覚めると同室で寝ていた父親と母親は既に起きた後のようで
した。『なんだ。親父もお袋も、下に降りたのか』…そう思いながら寝床を抜け
出して1階に降りると、何やら泣き喚く声が聞こえます。
泣き声は姉の部屋からでした。そしてそこには、半狂乱になって泣き喚く姉を
なだめる父親と母親が居ます。事情を聞けば、どうも夜中の間中、姉は「女の
生首」に睨まれていたとの事でした。
一旦切ります。
10:軍板より出張
04/12/22 02:49:15 LS76PX2d
続きです。
その日の夜、いつものように夜更かしをして、深夜に寝床へ潜り込んだ姉は中々
寝付けずにいました。その時、何者かの視線を感じたそうです。そして、視線の
主を捜す姉の目に飛び込んできたのは、足元に浮かぶ白い塊でした。『あの白い
のは何だろう?』と思っていると、そいつはスーッと目の前まで移動してきまし
た。
振り乱した髪、不気味なまでに青白い顔、狐のように釣りあがった目…ひと目で
女の生首と分かりました。生首は姉を凄まじい形相で睨んだそうです。が、姉は
それにビビるどころか、「折角獲得した自分の城に侵入する奴は、幽霊であろう
と許さない」とばかりに、逆に睨み返しました。
こうして「生きてる女VS死んでる女」の対決が始まりました。が、相手も相当根
性が据わってたらしく、一向に消える気配がありません。それどころか、ますま
す顔を近づけてきます。ここにきて、とうとう姉も根負けしました。
朝になり、2階から家族が降りてくるまで布団を被って震えていたそうです。
そんな姉も再び寝る頃には、すっかり元気を取り戻していました。いや、日頃私
を馬鹿にしていた手前、ビビる訳にもいかず、無理に元気を装っていたのかも知
れません。ともかくその日も姉は自分の部屋で寝ました。
しかし、相手はどうやら姉を気に入ったようでした。その日から生首だけではな
く、様々な事が起こるようになりました。私が聞いただけでも、部屋の中を歩き
回る音が一晩中してたとか、部屋のドアが勝手に開いたとか、下顎から上が吹き
飛ばされた「顔」が窓から覗いていたとか…。
一旦切ります。
11:軍板より出張
04/12/22 02:49:48 LS76PX2d
続きです。
もはや事態は深刻でした。姉は夜を恐がり、やがて家に入る事自体を恐がるよう
になってしまった為、親戚の家へ預けられました。
『この家には何か居る』という疑惑は確信へと変わっていきました。ある日の晩
の事。私は父親と母親に呼ばれました。
『お前は足音以外に何か聞いたり、見たことはあるか?』父親は突然、質問して
きました。その顔は至って真面目です。私は以前、2階で見た女性の事を話して聞
かせました。すると、それを脇で聞いていた母親も口を開きました。『実は私も、
階段の下辺りに黒い煙の様なものが浮かんでるのを何度か見たことがある…』
この「黒い煙」ですが、母親は新婚時代から既に見ていたそうです。しかし、父親
が苦労して手に入れた家にケチを付ける訳にもいかないし、子供を恐がらせてはい
けない、と思ってずっと黙っていたそうです。
話し合いは深夜まで続き、それと共に様々な事が分かってきました。まず、この家
は父親が20年近く前にある家族から買った中古物件であること、この土地には元々
武家屋敷が建っていた事…。しかし、数々の現象を解決する糸口は見つかりそうに
ありませんでした。
それから数日した早朝の事です。私は父親に叩き起こされました。こんな朝っぱら
から何を…と不満顔の私を無視するように父親は『懐中電灯を持って付いて来い』
と言います。私は懐中電灯を持ち、しぶしぶ父親に付いて行きました。
一旦切ります。
12:軍板より出張
04/12/22 02:50:19 LS76PX2d
続きです。
私と父親は、2階の押入れ前に到着しました。
父親は懐中電灯を持ち、押入れの天井板をずらして屋根裏へ入っていきました。『
一体何してるんだか…こっちは眠いのに』と思ってると、突然、天井裏から「バキッ
」という大きな音が。それから少しして、父親が天井裏から出てきました。手には
懐中電灯の他に、変な紙を持っています。
私は聞きました。『その紙は何?』父曰く『お札。剥がしたら柱が割れた。お札を
貼っていた場所には、代わりにお守りを置いて来た』と。
さっきの大きな音は、柱が割れた音でした。しかし、お札を剥がしたぐらいで柱が割
れるんだろうか?そもそも、父親は何故そのお札の事を知ってたのか?疑問は尽きま
せん。この事は、いつも聞こう、聞こうと思って聞きそびれているので、今度遭った
時は必ず聞いてみようと思っています。
兎に角、このお札を剥がして以来、妙な現象は大幅に減少したと記憶しています(完
全に消えたわけではなかった)。考えてみれば、たった500円かそこらのお守りが、我
が家に平穏をもたらしてくれたようなものです。
暫くして姉も家に戻ってきました。但し、自分の部屋は即座に移動していました。
この話は以上です。乱文にて失礼しました。
13:本当にあった怖い名無し
04/12/23 00:00:50 u2U8jWLE
軍板より出張氏、乙。
面白いよ!
もっとお話聞きたいな。
でもあんたの姉さん、凄いねぇ。俺なら生首見た時点で気絶してると思う。
14:本当にあった怖い名無し
04/12/23 02:26:44 ODKYV9/X
お札って貼るとダメなの?