04/12/25 00:52:03 wk3h/1jo
=== 札幌澄川奇憚② ===
それから二週間ほど経ったある日のことだ。
Yから電話で、「今晩一緒に食事をしよう」との誘いが・・・。
ムゲに断るのも可愛そうなのでとりあえず行ってみる事にした。
無理やり部屋に入れられるのはカンベンだったので、チャイムのボタンを押すと
ドアが開く前に10mほどさがってYを待った。
Y「そんなとこで何してる?早く入んなよ!」
私「いや、いい。ここで待ってるから早くしたくせいっ!」
Y「したく?なんのよ?」
私「そ・と・で・食べるんだっ!」
Y「ふ~ん。せっかくハヤシ作って待ってたのに・・・」
・・・ごちそうになることにした。
Yの手料理には尋常ならぬ定評があったからだ。←イヤシイ上にハヤシ好き
食べていると少しの沈黙のあと、ぼつりとYが話し出す。
Y「やっぱここ引き払おうかと思うんだよね。」
私「げほっ!ごほっ!わ、わ、忘れてたっ!そう言えばここはっ・・・」
Y「うん・・・あのねぇ正直言うとね、霊とか何とかいうタグイのものは信じてなかったんだよね。
”人は死んだら土に還る”って思ってたし。」
私「・・・」
Y「でもさ、ああいうカタチで来られるとねぇ・・・」
私「どういうカタチでもいいからっ!ちょ、ちょっと外出ようっ!」
と、いうわけでまたこないだのファミレスへ。