【】“家”にまつわる怖い話聞かせて!二軒目【】at OCCULT
【】“家”にまつわる怖い話聞かせて!二軒目【】 - 暇つぶし2ch31:軍板より出張
04/12/24 00:51:59 PpNoDW+f
>25さん、>26さん、>27さん。レス、ありがとうございます。
多分、父親も見てるとは思います。ただ、自衛隊上がりであるが故か、家族に
対して自分がうろたえる姿を見せるような事は、決してありませんでした。

本日も明日も暇なので、書けるだけ書いてしまおうと思います。今回も、下顎
から上が無い幽霊の話です。いや、正確に言えば、「その幽霊なのかも知れま
せん」。

実家には、日本刀があります。私がその存在を知ったのは小学校に入ったばか
りの頃だったと記憶しています。映画や時代劇などでは幾度となく目にしてい
ましたが、実物を見るのは初めてで、刀身はとても綺麗でした。

ただ、私は骨董品など全く興味がありませんでした。父親にいくら素晴らしさ
を説かれても、『あー、凄いね』と言うのが精々。そんな私とは逆に、姉は興
味が有ったようです。丁度その時、某少年漫画雑誌で逆刃刀を持った主人公が
活躍する漫画が連載されており、それの影響もあったようです。

そんなある日の夜。私は茶の間で父親・母親と映画を観ていました。姉は友達
の家に泊まりに行ってたと記憶しています。そろそろ映画も終盤に差しかかろ
うかという時です。「カタッ…コト…」

一旦切ります。

32:軍板より出張
04/12/24 00:52:50 PpNoDW+f
続きです。

不意に茶の間の真上、2階の部屋から音がしました。まるで、何かを漁るような
音です。家族の会話がピタリと止まりました。『今、音がしなかった?』『聞こ
えたよね?』『多分、ネズミだよ』『でも、ネズミがあんな音出す?』こんな事
を言い合いました。で、父親が止めの一言。『おい、○○(私)。ちょっと見て
来い』内心、ちょっとじゃねーだろ、てめー!と思いました。

『多分ネズミだろ。見つけたら叩き殺して来い』父親は平然と言い放ちます。ま
あ、確かに築○○年の家ですし、ネズミの一匹だって居るでしょう。渋々席を立
ち、私は2階へ向かいました。

『俺は猫じゃねーんだぞ、バカヤロー』と小声で呟きながら(父親に聞こえると
ビンタされるので)音のする2階の部屋へ着きました。部屋の中からは相変わらず
音がします。意を決して、扉を思い切り開けました。と、そこには。

押入れの中に上半身を突っ込んで、ゴソゴソやってる人が居ました。こう書くと
何だかほのぼのしてそうですけど、その時の私は総毛立ちました。何度も見た、
地べたに這いつくばる紺色の浴衣…上半身は見えないが、間違いない。奴だ。
そいつが今、押入れに顔を突っ込んで何かを探している…。

一旦切ります。

33:軍板より出張
04/12/24 00:53:59 PpNoDW+f
続きです。

『おおおおおお!!!』こんな声を出して部屋を飛び出し、転げるように階段を
降り、茶の間へ逃げ込みました。『お前、ネズミ如きに何を…』『ネズミじゃな
くて、人!顔無いの!人!居るの!』怒りかける父親を遮るように、私はわめき
散らしました。

それを聞いた父親はてっきり泥棒が入り込んだと思ったようです。物凄い勢いで
2階へ駆け上っていきました。後にはヒィヒィ情けない声を出してヘタり込む私
と、呆然とする母親が。

結果から言うと、父親が2階に駆け付けた時には、ソイツは影も形も無くなってお
り、押入れの扉もキッチリと閉まっていたそうです。が、私は自分は確かに見た、
押入れに上半身まで突っ込んで何か探していたと主張しました。そして、ソイツが
顔を突っ込んでいた辺り。丁度そこには例の日本刀をしまっている場所でした。

それからどれ位経った頃かは失念しましたが、父親は日本刀を研ぎに出しました。
暫くして返って来た日本刀は、以前にも増して刀身が輝いていました。ただ、以前
とは輝き方が違っていたような気がします。それは研げば輝きも変わるでしょうが、
何というか…女性的な輝きと言うか。

兎に角、それ以来顔の無い幽霊は見ていません。父親が研ぎに出すついでに、何か
特別な事でも頼んだのでしょうか。それとも、研ぎ師が独自に何かしたのでしょう
か。この一件については、お札の件と併せて、実家に帰ったときにでも聞いてみよ
うと思っています。

以上、乱文にて失礼しました。

34:本当にあった怖い名無し
04/12/24 01:12:58 mvJJ0zjv
日本刀と、下顎から無くなっている姿の組み合わせって
安直で申し訳ないけど、下手な介錯された人を連想してしまうなあ。
にしても、顎から上が無いってビジュアル的に怖すぎですよ。

35:軍板より出張
04/12/24 01:19:17 PpNoDW+f
>34さん
私も、実はそうなんじゃないか、と思います。<下手な介錯された人
でも、何故最初から押入れの前に現れず、姉の前やら庭の通路に現れた
のか。ここがちょっと謎です。

36:本当にあった怖い名無し
04/12/24 01:28:34 mvJJ0zjv
徐々に中に入って来てるし、
あっちこっち探してようやくたどり着いたんじゃない?
あと「聞いて!つーか、見て!私の無念!」
というアピールもあったのではと推測。

37:軍板より出張
04/12/24 02:39:41 PpNoDW+f
>28さん
はい、今も両親と姉が住んでいます。一時は本気で離れ、近くの別宅
に移ろうと考えた時期もありましたが、父親が『そんなモノは俺が追い
払う』と。

今回は私の実家ではなく、父親の実家の話をさせて頂こうと思います。

幕末の東北に於ける、会津藩の死闘は多くの方が知る所だと思います。
が、実はそれ以外にも東北では「秋田戦争」という戦いが行われていた
事を知る人はあまり居ないのではないでしょうか?

父親の実家は、その「秋田戦争」の激戦地に当たる場所です。ただでさ
え迷信の多い田舎で育った父親ですが、そんな親父が幽霊肯定派にな
る決定的な出来事が起きたのは、戦前のある年だったそうです。

ある晩の事。父親は何かの気配で目を覚ましました。とは言え、戦前のど
田舎。家の中も外も真っ暗です。『何か獣でも家に入り込んだのかな?』
そう思いながら、暗さに目を慣れさせようとしました。

一旦切ります。

38:軍板より出張
04/12/24 02:42:43 PpNoDW+f
続きです。

そんな父の前に、突然行列が現れました。クソ田舎の農家に突然行列…
という事よりも、父親は行列の人々の服装に目を見張りました。どう見ても
昔の戦装束。そんな格好の人々が何人も何人もゾロゾロと歩いています。

が、父親はその行列を見ても怖いとは思わなかったそうです。何故なら、そ
の人達は立派な出で立ちの上、どの顔も「これから行くのは勝ち戦」と言わ
んばかりの自信に満ち溢れていたからです。父はこの勇ましい行列を、最後
まで見送りました。

あくる朝、この事を自分の母親に告げると、『よくある事だべ』の一言で片
付けられたとの事。そして、父親は今でも仏壇を拝む時は線香を3本上げま
す。2本は死んだ親の為、もう1本は秋田戦争で戦死した敵味方藩士の為、だ
そうです。

39:本当にあった怖い名無し
04/12/24 09:49:24 wrvjPjOV
>『よくある事だべ』の一言で片付けられた

すげーな、おいw


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