04/07/18 17:05 sLKSxIWL
【1】
友人の見舞いに幾度か訪れる内、一人の小学校高学年の少年と仲良くなった。
血液の病気で長き入院を余儀無くされているらしい。
父親は遠地へ単身赴任中で、母親が少年の世話に病院に通っている状態。
少年は俺の事をやたら気に入ってくれたし、
『○○も凄く楽しみしているので、又是非逢いに来てやって下さい』と(個人的に好みである根本りつこ似の)母親に頼まれもしたので、
友人が退院後も少年の見舞いに度々訪れる日々が続いた。
そんなある日病院を訪れると、普段の病室に少年が居なかった。
通りかかった顔見知りの看護婦によると、昨晩から容態が悪く個室に移っているらしい。
教えてもらったその病室の前まで来たが入室するには気が引けたので、俺はその病室の前の椅子に座る事にした。
どれ位時間が経っただろうか、居眠りしていた俺は病室の扉が開く音で目が覚めた。