06/04/15 23:48:00 7siLmlOg0
金属面はどれだけ研磨して磨き上げたとしても研磨剤以上の精度は出せません。
表面処理にはレ-ザ-処理などの最新技術を用いてもその表面改質によって強度
を増す事が出来ても精度を上げる事はやはり困難でした。それは先ほど述べた通り
金属の原子レベルで凸凹が存在する為であり、それは例えばバック・スキンや
なめし皮と同じ状態を想像して下さい。「ミリテック」は金属表面の原子に直鎖状の
炭素結合をする物で、その結合の鎖の長い事が極圧性能の秘密です。つまり、表面に
毛並みの良い、良く滑る鎖が一面に生えている状態。つまりその表面の凸凹を埋める
毛皮に替えると解釈して下さい。生体の保護と同じ理屈です。それを化学的な反応で
処理する事が可能になった潤滑のテクノロジ-ということです。
塩素化炭化水素は金属表面を軟らかくする事でその表面をすべすべにします。
これを生体に喩えると苛性ソ-ダで手を洗っている状態といえば解り易いでしょうか、
いつまで経ってもツルツルと良く滑りますが気がつくと指紋が消え、あとで痛みを発するか
表面が荒れてザラザラになります。
相手が金属の場合には、ピカールで磨いた様に黒くなるのが特徴的な現象として知られます、
則ちオイルが黒くなる・・・。