06/09/07 20:16:38 501vZF6L
そんなこんなで時が経ち、俺もようやく卒検の日が決まった。
彼女に卒検の日が決まった事をメールすると、励ましメールが返ってきた。
それだけで俺はもう合格したような気分ですよ、はい。
しかし、受験の神様は俺の方を向いていなかったようで・・・
結論から先に言うと俺は不合格だったのだ。
卒検には十数人が来ており、教習中に知り合った何人かも一緒になっていた。
「いよいよ、卒検ですねぇ」などと他愛の無い会話を皆としながら俺は気持ちを落ち着かせていた。
皆もそうだったのだろう。待合室には独特の空気が流れていた。
俺の順番は5番目。可もなく不可もない順番である。
俺の順番がやってきた。大丈夫。教習中にはそんなに大きなミスはした事はない。
自分に言い聞かせながら俺はスタート・・・そつなく課題をこなしていき、最期の一本橋にやってきた。
よし、最期だ!!
その時、俺の受験の神様は薄着のお姉ちゃんにでも見とれていたのか、俺の方を向いていなかった。
なんと、一本橋に乗った瞬間に、脱線・・・これが本当の橋だったら俺は即死なんだろうな・・・
その日、不合格になったのは俺とオバちゃんだけだった・・・
帰りのバスで彼女に「落ちた」と報告。励まされたのが逆に悲しい。
だが、受験の神様は俺を見てなかったが、
この時、別の神様が俺を見ていた事を俺はまだ知る由も無かった・・・