06/09/23 23:27:21 rMqxZGL0
SXを押して一緒に歩いていく。
ユキコ「愛情だけで充分だよ。ハート。真心かな。」
俺「オープンハートか?」
会話のテンポが悪い。ユキコは考えながら一言一言をしゃべっている。
ユキコ「違うよ。こ・こ・ろ。あげるって云ってよ。」
俺「とっくにお前のモノだよ。そう云って欲しいなら、心をあげるよ。コレでイイか?」
ユキコ「約束だよ。」さっきから約束の単語が妙に多い。
ユキコ「ここ半年くらいリスカしていないんだ。側にいると安心するんだよ。もう一生しない。」
俺「当たり前だ。怒るぞ。」
ユキコ「だったら、ずっと側にいてもイイよね?」プロポーズみたいな言葉。
俺「まあな。」返事をする。この時の俺の本心だった。
ユキコ「そのバイクは後ろは誰か乗せた?」SXを指さす。
俺「いや、誰も。」これは嘘。チトセを乗せた事が何回かある。でも今のユキコには云えない。
ユキコ「じゃあ、私が乗ろうかな。1回乗ったら降りないよ。」
俺「ははは。子泣き爺かよ。」
ユキコの住んでいるマンションの前。
ユキコ「また呼んだら来てね。待ってるから。」
俺「ああ。いつでも行くよ。」ファミレスでのマイナスポイントを取り戻そうと、できない約束。
ユキコ「来てくれなかったら、こっちから行っちゃうから。」
俺「だったら、呼ぶ必要無いだろ。」二人で笑う。
ユキコ「約束だよ。」
ユキコが俺の彼女だ。ヤレなかったけど。帰り道、俺は最高に幸せだった。
・・・・Fallen Angel in Night