06/02/02 10:39:45 +DCZVEBs
>>503
>メーカーや車種を特定した 『フライバイワイヤ』の説明になるんじゃねーのか？
後段のR6に関しては、最新のテクノロジーの紹介ということで特定の車種に言及したが「電子スロットルの
ことだ。元々は航空用語だ。」では、あまりに不親切で内科医？
それと藻前様方のフライバイワイヤへの認識は不十分だ。ちと長く、かつやや板違いになるが親切な？
漏れ様ができるだけバイクをからめて説明しやう。ｗ
現在のフライバイワイヤが採用されたのはF16が最初で、>>503がいうような「航空機のコントロール
スティックやスロットルからの入力を電気的な信号に変えて、各部位へ伝達/作動させるシステム」
というような単純な仕組みなら、大戦中の紫電改が水銀スイッチをGセンサとした自動空戦フラップなどで
すでに実用化に至っている。
F16がフライバイワイヤを採用した一番の理由は、空中戦における機動性を高めるためで、戦闘機に
練習機のような高い安定性を与えてしまうと高い機動性を望めない。それなら設計段階から安定性の低い
不安定な機体として、通常の飛行では常にコンピュータによる舵面修正行い安定した状態を確保し、空中戦
では高い機動性を発揮することを可能とした。もちろんコンピュータの制御は高機動時にも行われ、例えば
パイロットが操縦桿（ジョイスティック）に制限Gを越えるような入力を行ってもコンピュータの介在により機体は
制限G内の旋回を行う様になっている。
これをバイクに置き換えると直進安定性の高いバイクをクイックに動かそうとすると逆操舵を入れたり
モーションを大きくしないとならないが、安定性の弱いバイクは小さな操作でクイックに動くのは経験的に
理解できると思う。設計段階でバイクのキャスター角０とし、通常の走行状態は不安定だが極めてクイックに
動くバイクとして、これをコンピュータ制御で真っ直ぐ走らせ、コーナーリングではライダーの入力に応じて
安定してバンクさせる（限界を超えた入力はキャンセル）ということになるかな。
現代のフライバイワイヤを語るのにコンピュータの介在を抜きには語れない。自動車やバイクで単純に
入力を電気信号に変換してモータを動かすようなものは、電動パワステくらいだろう。