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【ロンドン13日】英紙ガーディアンは、中国の化粧品会社が処刑された死刑囚の皮膚を利用して
化粧品を開発し、欧州に向けて輸出していると報じた。会社名は明らかにされていない。
同紙によると、会社の代理店は客を装ったおとりに対し、銃で処刑された死刑囚の皮膚から、
唇やしわの治療に用いるコラーゲンを開発していると語った。代理店は、製品の一部は英国
に輸出されていることを明らかにするとともに、死刑囚の皮膚は以前から使われており、
「決して驚くべきことではない」と強調したという。
コラーゲンは皮膚や軟骨、骨、その他の結合組織を構成する繊維性たんぱく質。倫理上の
問題だけでなく、感染の危険も指摘されているが、欧州では今後数年以内にコラーゲンを
使った美容が禁止されることはないとみられており、医師や政治家は懸念を強めている。
問題の化粧品が実際に英国市民の手に渡っていたり、ネット販売で入手可能になったりし
ているのかどうかは不明。また、死刑囚の皮膚から開発したコラーゲンが試験段階なのか、
製造段階に入っているのかも明らかではない。
代理店は、堕胎された胎児の組織から賦形剤を製造する研究も進めていることを明らかにし、
「死刑囚や胎児の皮膚を使ったさまざまな研究が今も行われている。皮膚は黒竜江省の
バイオテクノロジー(生命工学)関係の企業から購入し、中国国内の別の場所で開発を進めている」と述べた。
中国で処刑される死刑囚は、世界の他の国の死刑囚の合計よりも多い。正確な数は明らか
になっていないが、世界で昨年執行された5500件近い死刑のうち、少なくとも5000件は
中国で行われたとの集計結果もある。〔AFP=時事〕 [時事通信社:2005年09月13日23時08分]