05/05/13 15:42:35 Euq8BdJt0
当日は雲一つない快晴で風も皆無で天も俺のスーパーラップを期待しているかのようであった
俺はいつものレーシンググローブとヘルメットを被ると早速コースインした。
左右に蛇行してはタイヤを暖める。俺のハードなドライビングでは勝負は１，２周だろう。
筑波の最終コーナーが近づく。
「ゴーだ！」
俺はＮＯＳボタンを押すとフルスロットルでGTIを急加速させた。
今までドドンパ以外経験したことのない加速Ｇが俺を襲う。体が新調したフルバケに叩きつけられる。
GTIは矢のようにストレートを駆け抜け第１コーナーに向かう。
俺のGTIは信じられない速度でコーナーを攻めるのであった。
自分の限界と戦いながらのタイムアタックが続く。
裏ストレート。ここは勝負どころだ。俺は再度ＮＯＳボタンを押す。
またしてもあの強烈な加速が俺を襲う。
GTIは最終コーナーに向かっていく。「まだだ、まだ足りない！」区間タイムが明らかに筑波最速より劣っているのだ。
これまでか…俺の頭に今までの苦労とロッキーと高田延彦が走馬灯のように駆け巡った。
とその時前方を走っている１台の車が目に入った。
ロータリーだ！
どうやら髭のFDもタイムアタックしているようだ。
俺はGTIを髭のスリップに滑り込ませつつ最終コーナーを駆け抜ける。
「出るか！うぉぉぉぉ！」俺は吉田栄作よろしく雄たけびを上げる。
筑波最速の座を手に入れた瞬間であった。