05/05/13 15:22:17 Euq8BdJt0
俺は高速をマターリと流していた。
そして、料金所に…
天下りの老年職員にハイウェイカードを渡そうと右を見ると
7RSがちょうど入ったところだった。
ライトチューンを施したそのRSは軽くアクセルを煽る。
「バトルか!バトルなのか!」
俺は料金所のじじいがハイウェイカードを返そうとする手を跳ね除けると
ナビシートに置いてあるレーシンググローブを手にはめた。
RSは俺のその本気を待っていたかのようにさらに煽り続けていやがる。
「ゴーか?ゴーなのか!」
俺はゆっくりとギアをNに移し、アクセルを煽る。
俺のGTIの咆哮が響き渡る。
そして1速ギアへ。
緊張で鼓動が激しくなっている。
俺はその心地よい高揚感を胸に一気にアクセルを踏み込んだ。
同時にRSもスタート。
1速はさすがに奴にやられた。ライトチューンとはいえロータリーの
レスポンスの良さを生かした すばらしいスタートダッシュだ。
俺は彼の腕に敬意を表したがったがバトルはまだ始まったばかりだ。
俺は邪念を捨てアクセルを踏むことに意識を集中させた。
2速、3速…やはりGTIは速い!
RSがシフトアップしてる間に瞬く間に差が開く。
メーター読みで240km。
おれのバックミラーにそれの姿は映ってなかった。