06/08/09 09:54:13
静かに600ゲツ
601:名無し三等兵
06/08/09 12:10:22
>>599
ソースの一つぐらい出せよタコ
軍板はソースあってこそなんですが
602:名無し三等兵
06/08/09 12:12:42
>>601
ぷwwwwww
603:名無し三等兵
06/08/09 12:16:18
>>602
何か?
604:名無し三等兵
06/08/09 12:25:34
ageなきゃIDも出ない、この自演やりたい放題の軍板でソースあってこそとか
なんだ?俺を笑い殺す気か?
605:名無し三等兵
06/08/09 12:28:43 ZAJ6EmMK
つ ソースURLリンク(www.bulldog.co.jp)
606:名無し三等兵
06/08/09 12:52:13
とりあえず俺はこのスレの総意である小官の支持を得ている
607:名無し三等兵
06/08/09 12:58:18
2chでの”総意”とか”支持”とか”賛同”とか
ネラーであればこそ、それがどんなにか薄っぺらい虚飾か知っていることだろうに
全然面白く無いよ、君。
608:名無し三等兵
06/08/09 12:59:46
>>607
いやはや、君らはいちいち反応してくれるから楽しい
609:名無し三等兵
06/08/09 13:13:29
>>608
おいおい、まだ分かってないのか?
君の相手をしてるのは俺だけ。
君と同類の俺だけ。
まだ分かってないのかい?
ところで次は勝利宣言かい?
610:名無し三等兵
06/08/09 13:25:38
>>609
例え一人でも反応してくれる限り荒らしは終わらないよ?
611:名無し三等兵
06/08/09 13:27:05
いいんじゃなーい?
だって俺も荒らしだもん
612:名無し三等兵
06/08/09 13:33:54
>>611
ま、荒らし同士仲良くやろうぜ
613:名無し三等兵
06/08/09 13:36:09
>>612
だが断る。
何でお前の様な低脳と仲良くせにゃならんのよ?
身の程を知れよな
614:名無し三等兵
06/08/09 13:43:59
>>613
身の程知るのはあなたの方では?
私は小官殿を始めとして多数の認証を受け、自治活動も行っているのですから
615:名無し三等兵
06/08/09 13:45:14
>>614
>>607
二度も言うのは面倒だ
つーか笑わせんなってばさwwwwww
616:佐藤にゃん ◆i3FjaNbBfI
06/08/09 13:47:10
また佐藤かにゃwwww
617:名無し三等兵
06/08/09 14:04:23
「自治」とか「総意」とか「小官」とか好きだねぇ・・・
とりあえず「僧衣」でググれ、話はそれからだな。
618:名無し三等兵
06/08/09 15:49:06
>>614 そんな貴方に送る箴言
「気違いと馬鹿は気分でしかものを見ない」
ラ・ロシュフコー
619:名無し三等兵
06/08/09 18:55:37
荒しの立てた重複スレを住人総出で荒すぐらいのことができるスレなら荒しと真っ向から
勝負するのもありだが、ここは普段は過疎ってるしそんなことできまい。
おとなしくスルーしようぜ>>all
>>616
散々荒しに構った挙句、飽きたら完全放置プレーでエロゲの話と801で盛り上がる変態スレの
住人マジ自重よろしく。
620:名無し三等兵
06/08/09 19:27:48
, -.――--.、
,イ,,i、リ,,リ,,ノノ,,;;;;;;;;ヽ
.i;}' "ミ;;;;:}
|} ,,..、_、 , _,,,..、 |;;;:|
|} ,_tュ,〈 ヒ''tュ_ i;;;;|
| ー' | ` - ト'{
.「| イ_i _ >、 }〉} _________
`{| _;;iill|||;|||llii;;,>、.!-' /
| ='" | <>>596-619 めんどくさいから全員粛清。
i゙ 、_ ゙,,, ,, ' { \
丿\  ̄ ̄ _,,-"ヽ \
≡'"~ヽ \、_;;,..-" _ ,i`ー-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ、oヽ/ \ /o/ |
諸君、なんで空気に話しかけているのかね?
空気に話しかけるのはつまらない事だからやめなさい。
早く各職人が投下する次のSSを見てみたいものだ。諸君、どんどん投下したまえ。
楽しいSS祭りの再開である。
621:名無し三等兵
06/08/09 20:08:38
分家の管理人が敗北宣言したので、再びタイフーン排斥運動を開始したいと思います。
622:名無し三等兵
06/08/09 20:15:55
>>621
賛成
623:小官 ◆K2fBh/6XrQ
06/08/09 20:32:49
タイフーンというコテなんぞ、消えてくれた方がいいと思うぞ。
フン、小官だ。
>>621
私も一票を投じさせてもらう。このスレを厨房の巣にするわけにはいかんのでな。
まあ頑張ってくれたまえ
ハッハッハッハッ!
624: ◆YXzbg2XOTI
06/08/09 20:57:57
トリップ間違えてますよ。 小官 ◆qG4oodN0QY
625:小官 ◆K2fBh/6XrQ
06/08/09 20:59:54
>>624
ああ、変えたのだよ。最近何かと物騒だからな!
また色々と大変そうだがせいぜい頑張れ、以上。
626: ◆YXzbg2XOTI
06/08/09 21:06:03
>>623>>625
そもそも他スレのコテであるタイフーン氏を、
2~3回挨拶程度にこのスレに顔を出した程度のコテを、
特になんの不利益もこうむってもいない相手を
叩いたり追い出したりするのにこのスレが参加する
理由も謂れも筋合いもありません、で結論が出ています。
住人から特に反論も代案もなかったし。
それより住人が追い出すべきなのは小官殿と
俺だって意見のほうがこのスレでは主流。(過去ログ参照)
関係ないタイフーンというコテに構ってる余裕は無いかと。
627:名無し三等兵
06/08/09 22:00:52
どうして、こう、千葉県民って粘着キチガイ多いかねぇ...。
628:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/09 22:01:01
やれやれw巡回1発目でコレかいwww;
真実の小官どのの意見なら全然おっけえだけど・・・
ID違うから信用しねえっと☆
629:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/09 22:02:03
×・・ID
〇・・トリ orz
さてさて。他の作品はどんな~からしら・・
630:名無し三等兵
06/08/09 22:29:39
army:軍事[レス削除]
スレリンク(saku板)
631:名無し三等兵
06/08/10 02:08:11
夏だねぇ…
632:小官 ◆qG4oodN0QY
06/08/10 05:12:13
>>624>>626
貴様と小官はそんなにトモダチなのか?
違うだろう? 応答が殺伐として居ない時点で
解るだろうが! ソイツは騙りだ無視しろ無視!
トリップ間違いならば小官ならば連投しているさ。
アレ? とか言いながら、な!
本スレは守るさ。これまでも、これからも、な。
633:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/10 05:24:27
しまった(^^);
・・・おそかったか
まあこれで通常状態ですな(超謎w)
634:小官 ◆qG4oodN0QY
06/08/10 05:35:29
>>626
志が有るからキミも書き込み、小官も書き込み続ける。
SSを上げながら、議論もしながら平行線のままにな?
だが、何も生み出さん書き込みはして来なかった筈だ。
さあ、手を組むぞ? 以後、雑音は無視だ。この様な幼稚な
遣り口で人を追い出す手合いなんざ駄馬にも劣るってモンだ。
追い出す心算ならばSS改変、SS内容批判、知識でやるのが
本スレの不文律だ。分家はその点優しいのがタマに傷なのだが。
虎の威を借る狐の遣り口では興醒めだ。もっと住人を愉しませる
方法を取れ。
それも出来ない奴はチキンさ。そうだろう? Gよ?
635:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/10 05:42:29
朝起きて、本スレみて目が飛び出すY氏が見えるよう(わはw
実際知識だけなら、WEBからでもコピペできますがのう。
これを自分流の意見や生産に乗せるともなると。
某スレでは戦史叢書を引用しまくる翡翠が掣肘されましたが(真っ当な批判)
まあ、そのとおりなんですなあ・・・
つか、叢書ベースで語れる方が当時、
5名いなかったんじゃないかなあ。(沖縄戦スレ
気がついたら翡翠1人でしゃべっていたとか。
636:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/10 05:47:43
知っている人からすれば今更だし、
知っていない人からすれば、
話し合いの場の梯子を外されたようなものだし。戦術大失敗でしたぬ。
こんな事ならアンチ沖縄派だけを論破して、
あとはさっさとベタ藤原様にお願いしてロムに戻るべきだった・・とか。
車は両輪があって初めて走り出せる物。
勿論、エンジンもオイルも潤滑油も必要ですし、クーラーや(誰か止めろw
637:小官 ◆qG4oodN0QY
06/08/10 05:54:21
時間が無いが!
知識と智慧のハーモニーが意見!
知識を並べるだけではイカン!
そこへ自らのエスプリを加えるのだ!
そうすればそのレスは文の羅列から
言霊へと昇華して行く!
レスの命を握るは機転なりけり!
以上!
638:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/10 06:07:52
他の住人が打ち込みやすいように、記念パピコ☆(w
639:名無し三等兵
06/08/10 17:37:54 uAl7m8Tb
ハ,,ハ
('(゚p。∩_ イアアアアア!クトゥルフ・フタグン!
/ヽ 〈/\ フユウ……フユウ、、ヨォォグソトォォォトオオオ!
/| ̄ ̄ ̄|.\/ (モツ煮は変なお土産のせいで壊れてしまいました。
| .モツ煮..|/ 彼にふさわしいスレに送ってやってください。)
 ̄ ̄ ̄
現在の所持品:たばこ・ライター・コーヒー・ウィルス
電話加入権・「PartのかわりにRigelを流行らせよう」のログ
ドエット・ギコペ・Jane・ネクロノミコン・無名祭祀書・エイボンの書
ナコト写本・輝くトラペゾヘドロン・水神クタアト・黄の印
屍食経典儀・黄金の蜂蜜酒・ルルイエ異本
640:名無し三等兵
06/08/10 17:41:29
えーと、荒らしは沈静化したのかな?かな?
641:雛見沢住人 ◆V2ypPq9SqY
06/08/10 18:03:04
>640
荒らしはきっと罰ゲーム中なんだよ♪なんだよ♪
642:名無し三等兵
06/08/10 23:15:00
ここにSとGのどつき漫才を楽しみにしつつ
コツコツと重複スレを埋めたりしてる荒らしがいますよっと
643:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/10 23:58:21
西暦2020年1月22日 11:32 日本本土 防衛省 救国防衛会議
「日本政府放送の効果はそれなりに上がっていますね」
報告書を眺めつつ鈴木は満足そうに言った。
グラフによると、仕事のない若年層はかなりの数が入隊を希望しているらしい。
「軍国主義の復活だという苦情も出てはいるようですが」
「なにより軍国主義を復活させようとしているのですから、彼らの心配はもっともですな」
居並ぶメンバーたちは、“平和主義者”が聞いたら卒倒しそうな台詞を次々と並べる。
別の世界に飛ばされるという異常事態に、強権を発動しやすい軍国主義は非常に便利だった。
物流を統制し、思想を統一し、そして行動を制限する。
民主主義体制では許されるはずがないことである。
しかし、日本国を取り巻く現状はそれを許さない。
食料や資源の備蓄は減る一方。それらの自給率はいつまで経っても向上しない。
そのような条件下で、代表が変わるたびにころころと政策が変わる民主主義は、政治形態として適していない。
「まぁ、愛国心溢れる軍人だからこそ、国家のためだけに尽くせるという訳ではありませんけどね」
苦笑しつつ、鈴木は別の書類に目をやった。
あっけないほどに簡単に見つかった化石燃料資源。
だが、見つけるのは簡単でも、それを供給するまでには長い道のりが必要のようだ。
644:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/11 00:00:39
「現地の施設は一時的に放棄されている状態です。
建設班は、現在第一分遣隊に合流し、駐屯地に保護されています」
「やっかいですねぇ。本土から増援を出すしかないでしょうこれは」
書類を机の上に投げ出しつつ鈴木が言う。
会議は進んでおり、現在は折角発見した資源地帯の防御についてを話し合っている。
「沿岸部の貼り付けを減らす事はできないぞ」
「警察庁としては武装さえまわして貰えるならば直ぐにでも治安維持活動に協力できます」
困り果てた統幕長が言い、それを見逃さなかった警察庁の代表が発言する。
「機動隊や数の少ないSATでは、いざという時に対処できないでしょう?」
「いやいや、撃ち方さえ教えてもらえば、あとはこちらで行いますよ」
現在、日本の沿岸のほとんど全てを自衛隊は監視下に置いていた。
レーダーによる監視ももちろん行っているが、小型船舶などによる接近に対処するためである。
「短剣だの弓矢だのといった装備の連中に、私どもは負けるつもりはありません。
マシンガンと暗視装置を回してもらえれば、あとはこちらでも対処できますよ」
自衛隊による軍事政権下になって以来、警察はその立場を下げる一方だった。
「マシンガン?警察なのにM2を使うんですか?あれは対物ですよ?」
とぼけた顔で統幕長が尋ねる。
内心ではマシンガンではなくて、89式小銃、つまりアサルトライフルが欲しいんだろうな、と笑っている。
645:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/11 00:01:32
「ああ、それですよM2。
整備の仕方を教えていただければSATで運用できるでしょう。
彼らはエリート部隊ですから」
その言葉に統幕長と鈴木は笑みを押さえる。
対物機関銃を人間に使う?
最初から人に対する攻撃ならば、それは国際条約違反ですよ?
もちろん面と向かって非難はしない。
知らない人間が何を言おうと、それは失笑以外に何も生まない。
「まぁ警察の方の意見は伺いました。
前向きに善処させていただきましょう。
まずは九十九里あたりから部隊を引き上げて、代わりにお願いします。
書類は後日発行します」
軍事用語に知識を持つ人々が内心で官僚の無知をあざ笑うような一幕もあったが、安全と思われる方面からの引き上げは決定された。
一度決まってしまえば、あとの行動は早かった。
すぐさま命令と書類とがやりとりされ、予防接種その他を済ませた一個大隊が採掘拠点へと派遣された。
第一分遣隊駐屯地からは避難した民間人だけが移動し、第二分遣隊を吸収した佐藤の部隊は、そのまま現地へと残された。
人と割り当てられる物資が増え、相変わらず装甲車輌は回されてこない現実に彼はうんざりしたが、不貞腐れるわけにはいかなかった。
その日のために残されていた兵力全てを投入しての王都制圧作戦が開始されたからである。
それは、在日アメリカ軍と海上自衛隊、そして輸送船に詰め込まれた陸上自衛隊の総力を挙げた壮大な花火大会だった。
646:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/11 00:04:21
この先は長くなるので連休に突入してから一気に投下予定。
本日は以上です
647:名無し三等兵
06/08/11 01:24:28
お……つ?
油田を放棄したのは悪霊に物理攻撃が効かなかったことが
最大の理由だと思ってたんだけど、上層部は既存の武器と
増員で対処可能だと見てるの……?
648:名無し三等兵
06/08/11 10:58:58
きっと高野山や比叡山から徴兵するんだな
649:名無し三等兵
06/08/11 12:02:54
作中でダークエルフが退治してたから、保安要員として協力要請してると
考えるのが普通じゃないか?
ダークエルフを登用する事について何か問題があるという記述でもあったか?
650:名無し三等兵
06/08/11 12:26:14
普通に考えたら他国(しかも出会って一週間)に、生命線を預けるような状況というのは
危機感を持つはずだよ。
話題に上らないのは不自然。
ダークエルフとかを信用してないってのは、武器を貸さないところから見て取れるし。
651:名無し三等兵
06/08/11 13:09:08
禍根の元を絶てば亡霊もやって来ませんから、納得いく流れです。
少数でなく大群同士の戦闘では
・連合国派遣軍VsDエルフ&ドワーフ共同村
の戦闘で連合国軍が勝っていたことから、
少数の優秀な魔術師では大量の物理力に勝てない結論が出ます。
・Dエルフより劣る連合国魔術師Vs連合国より優れる現代軍物理力
となりますので敵側の魔術は態勢に影響はないでしょう。
652:名無し三等兵
06/08/11 14:26:00
>>651
別に煽るつもりは無いけどさ、
「禍根の元を絶つ」→禍根は「禍の元」って意味だから「元」は要らない「禍根を絶つ」だけ。
「大群」→「大群」は動物などに当て嵌める言葉。この場合は「大軍」。
それでさ、教えて欲しいんだけど「物理力」って何?最近出来た造語?
653:名無し三等兵
06/08/11 17:59:27
確かに辞書でそうなってました。指摘有難うございます。
剣、槍、弓、爆風、衝撃と書くのが面倒だったので物理力としました。
魔力(ファイアーボール、ゆーれい等)に比べて物理力としました。
私の手抜きの産物です。
物理力は物理作用を元とする力と訂正します。
654:名無し三等兵
06/08/11 20:20:34
>>653
いや、つーか、物理力なんてねーぞ?物理学的とか物理力学とかならあるが。造語なのか?
655:654
06/08/11 20:24:07
ああ別にいいや。俺の言ったこと無視して。んなこと、ここで言ってもせん無い事だし。
F世界の話なんだから造語あっても良いし。
656:名無し三等兵
06/08/11 21:15:57
ミニパトにM2か・・萌え
657:名無し三等兵
06/08/11 22:01:50
>短剣だの弓矢だのといった装備の連中に、私どもは負けるつもりはありません
短剣と弓矢をなめると痛い目見ますよ
弓矢の貫通力とか洒落にならんしね
それに銃社会アメリカの警察曰く、「接近戦では銃よりもナイフのほうが恐ろしい」だそうです
658:名無し三等兵
06/08/11 22:03:02
>>653,654
652で書いたように私の手抜きによる産物(造語)です。
「剣、槍、弓、爆風、衝撃~」のキー打ちが面倒だったので三文字ですませました。
魔法の力でない力と言う意味が何となくでも伝わればそれでいいと思ったので手を抜きました。
学問上ニュートン力学で「物理力」という定義がないのはわかります、
私が学習したときも「物理力」は習いませんでした。
659:名無し三等兵
06/08/11 22:48:49
>弓矢の貫通力
どうかな。
殺傷力を求めるために鏃を大きく、平らにすれば貫通能力は落ちるし。
かといって貫通能力を求めて、鏃を針のようにすると殺傷力を削いでしまう。
銃が弓に取って代わった要因にも、装甲への貫通力欠如があるしね。
660:名無し三等兵
06/08/11 22:57:18
弓矢が怖いのは射出時の静音性という点も馬鹿に出来ない
FT側で潜入工作する連中には重宝がると思う
それにFT世界と違って官憲が鎧着ているでもないしねぇ
刃物(弓矢含)による死傷者が増えればセラミックプレート入りの制服なんてものの
支給されるかな?
661:名無し三等兵
06/08/11 23:04:37
>>660
敵地に潜入する特殊部隊や工作員は極一部の例外を覗き、弓矢など装備していない。
これが答だと思う。
662:名無し三等兵
06/08/11 23:10:52
>弓矢の貫通力とか洒落にならんしね
>それにFT世界と違って官憲が鎧着ているでもないしねぇ
一体何を貫通したいんだよ。
663:名無し三等兵
06/08/11 23:21:10
市街戦の歩兵の生身の部分?
静穏性があっても弓矢も自身か付近に落ちれば気づくわけで、
銃弾は音が聞こえたら終わってますから。
ケブラーやナイロン等のスーパーエンプラを弓矢で貫けるんですかね?
衝撃で打撲にはなる可能性の方が高いでしょうか。
664:名無し三等兵
06/08/11 23:26:48
>>663
曲射で矢に慣性力がついてたらどうかな?
665:名無し三等兵
06/08/11 23:34:57
曲射での重力を考慮に入れて、エンプラをぬけるのかなと思いまして。実際どうなんでしょう?
街中での曲射については中世なので建物が低いためまだやりやすいでしょう。
666:名無し三等兵
06/08/11 23:38:50
弓矢で耐刃装備貫く何て無理
667:名無し三等兵
06/08/11 23:40:38
自衛隊の装備よりも機動隊の装備の方が良いかもね。
668:名無し三等兵
06/08/11 23:47:58
>>663
アラミド繊維の簡易防弾ベストなら貫通するかも。ナイロン(今もあるのか?)も貫通する。
ポリアミド系繊維や液体防弾ベストは無理。防刃も兼ねているのは手弓じゃ無理かも。
ボウガンは分からんけど、あれは弓の範疇じゃないし。
>>664
微々たる程度ではないかと。
慣性力発揮できるほどの弓は人間には引けないと思われ。
669:名無し三等兵
06/08/11 23:54:24
>>667
今は強化アクリルの盾でしたっけ?
見た目透明な盾なので、それで矢を受け止める様を遠目に見たF世界人が、
「キドータイは矢止めの魔法を使う!」と誤解したりしてww
670:名無し三等兵
06/08/12 00:16:59
防弾繊維のみの、簡易式なら弓で貫通できる。
衝撃をゆるめ、拳銃弾を受け止めると言う考えから作られているから。
マグナム弾対応辺りからセラミックプレートが入り貫通できなくなる。
小銃弾対応なら長弓でもいしゆみでも止められるだろう。
防刃繊維は基本的には『刃が滑らなくなり、よって切れなくなる』という構造のため、突き刺しには弱い。
基本的に繊維+衝撃吸収剤の組み合わせの防弾衣なら状況によっては十分貫通できる。
セラミックプレートなどが入った時点でそこは貫通不可能。
ただし、重くて高いので必要とする全ての人に行き渡るかは疑問。
近場で何人か死なないと勤務中に重くて着てられないだろう。
弓が静かだと思っているヤツ前に出なさい。
鶴が放された時ビシッと意外と音がする。 サプレッサー付けた銃と大差ないだろう。
それに矢は遠くなればなるほど狙いが付けにくくなる(間接射撃)から、初弾から当ててくなんて伝説モノ。
那須与一とかウィリアム=テルとか知ってるでしょ?
だから弓矢は『面制圧兵器』だ。 まともに運用するなら音は凄いし相当目立つ。
671:名無し三等兵
06/08/12 00:26:28
流体素材系のアーマーはプレート無しで120ポンドの弓にも耐えられるよ。狩猟用のクロスボウ、コンパウンドボウにも耐えられるってことね。
Flexible body armorってやつ。
市場に流通して間もないし、防弾目的よりライダースーツや航空機パイロットの対衝撃服としての使用が多いから、一般的ではないけどね。
672:名無し三等兵
06/08/12 00:29:14
ポリアミド系繊維は今何が防弾素材として使われているのですか?
673:名無し三等兵
06/08/12 00:32:04
ポリアミド系樹脂が使われているけど
674:名無し三等兵
06/08/12 00:35:38
>>671キリとか針みたいなものなら通すけど矢は通さんでしょ。
675:674
06/08/12 00:38:07
誤字>>671は>>670ね
676:名無し三等兵
06/08/12 01:00:25
防刃ってもいろいろあってな
切断の難しい繊維を織っただけの簡素なモンもあれば
更にその繊維でタマゴパックみたいな構造の緩衝材を挟んだものや
衝撃を受けると繊維が引き締まる高分子ファイバー製や
ひみつのジェルをウレタン状にして緩衝材にもちいたものまで
さまざま。
多分、緩衝材のあるものはリカーブボウ(30~70ポンドくらい)の矢を防げる。コンパウンドボウは難しいか。
クロスボウから射出されるのは防弾扱いらしいので知らん
677:名無し三等兵
06/08/12 01:05:45
>>672
芳香族ポリアミド=アラミド=ケブラー,etc
脂肪族ポリアミド=ポリアミド=ナイロン,etc
なので>>668書かれた
>>ポリアミド系繊維や液体防弾ベストは無理
文中のポリアミド系繊維のに使用されている
ポリマーの種類固有名称又は商標が知りたかったのです。
678:名無し三等兵
06/08/12 01:41:06
言葉足らずだった。
アラミド繊維にポリエチレングリコールを複合させた特性ケブラーのこと。
あと、ケブラーはデュポン社の登録商標で正しくはアラミド樹脂の一種。
679:名無し三等兵
06/08/12 02:01:56
>>676んな事言われてもな弓矢のエネルギー量(ジュール)が調べても解らないしな
680:676
06/08/12 02:15:02
ごめ
アーチェリーが30~60ポンドの矢を扱うんで
イングランドの長弓兵が金属鎧を打ち抜くために1.5オンス以上の矢を
90~100ポンドの矢で射った。ってのから勝手に予測しただけ。
681:名無し三等兵
06/08/12 03:34:44
>>670
>弓が静かだと思っているヤツ前に出なさい。
>鶴が放された時ビシッと意外と音がする。 サプレッサー付けた銃と大差ないだろう
その程度なら十二分に静かだと思うのは俺だけか?
682:名無し三等兵
06/08/12 04:09:43
>>681
場合による。
サプレッサー付き拳銃の音はどんなもんか知らんが、弓道部の練習を見てると意外と音は出る。
ただ、音が聞こえない場所から当てるのはきついかも?魔術補正があるなら話は別だが。
683:名無し三等兵
06/08/12 04:22:18
消音器は銃声から高音域を削ぐことが目的だから。その点、弓は静寂面でアウトなのかもね
MP5/SDは発射音が80dB以下だそうで。原付スクーターのマフラーより静か。
684:名無し三等兵
06/08/12 04:33:22
>>681
もののけ姫でアシタカが弓射る度、甲高い音してるだろ。
和弓とロングボウはまんまあの音がする。一瞬だが大声もかき消すほどうっさい。
685:前々スレ868 ◆Pphe73DZjs
06/08/12 07:30:28
仕事に暇できたので続き書きました。
686:名無し三等兵
06/08/12 07:31:33
地球と変わらぬ青い空に、突き出す尖塔が日光の照り返しを受けて白く輝いていた。尖塔の元には支配者の
威厳を誇示する城。白く塗られた城下を一望する城である。華美な装飾は控えられていて、シンプルに、強固に
作られていた。
城下を離れること数キロほどの野原で先遣隊は待っていた。国王からの入場許可をもらうために使者が
事情を説明しに先に発ったのである。
「ここが首都か。戦時にしては活気があるな」
眼前に広がる建物の群れを大勢の人が引っ切り無しに通り過ぎていく。荷車を引いた人、背負子で大量に
荷物を背負った人、観光に訪れたであろう若者…皆が大通りから少し離れたところに止まる異様な乗り物と
見たことのない服を着た兵隊を訝しげに覗いていくのだった。
小一時間も経った頃、街の方から馬に乗った騎兵と思われる数人の部隊がこちらに近付いてきた。彼らは
装甲車を不思議な顔で見回した後、威圧的に話しかけてきたが言葉がわからない。隊員も隊長の久口も首を
ひねるばかりだった。
「埒があきませんね。どうしましょうか?」
近くの隊員が久口にささやいた。
「まあ事情を説明しろ、か退去しろ、のどっちかだというのはわかるけどな…参ったね」
「お前等、そこで何をしてる!」
遠くから、聞き慣れた使者の声が響いてきた。道の向こうからおそらく王室の紋章であろう文様が刻印された
馬車が近づいてくる。使者は窓から身を乗り出して騎兵達に引くように指示していた。
687: ◆Pphe73DZjs
06/08/12 07:32:42
やがて馬車が隊の側に止まり、騎兵は敬礼の姿勢で車を降りる使者を迎えた。
「衛兵が失礼した。命令が行き渡ってなかったようだ」
使者はバツの悪そうな顔で詫びを入れた。
「いやいや、街を守る任務を果たしている彼らに罪はないですから。彼らから見ればどうしても変な人ですから
ね…自分達は」
「これから彼らにもきちんと認識して頂く…入城の許可が出ました。行きましょう」
ドルン、と車列のエンジンがかかり、馬車の後について進み始めた。動物の引く車しか見たことのない市民は
自動車に奇異の視線を送りながら、彼らの行列を見送った。
城門を過ぎた広場で彼らの車列は停止した。その車列をはるか上空の尖塔の中ほどにあるテラスから
見下ろす人間がいた。
「不思議な乗り物だのう。動物が引くでもなく勝手に走るのか」
車列を見ながらつぶやいた老人に、側に控える男が答えた。
「報告によりますと何でも油を燃やして走る『自動車』と呼ばれる乗り物だとか…」
「ふむ。油を燃やして走るとは意味がわからんな。まあその辺の説明も聞くとしよう。では謁見の間に下りると
しようか」
「は」
金糸で装飾されたローブを翻し、初老の男はゆっくりとテラスの階段を降りていった。
688: ◆Pphe73DZjs
06/08/12 07:33:32
久口は使者の後について謁見の間に入った。鎧と槍の衛兵が立ち並ぶ中、迷彩服の隊員はまさに異色の
存在であった。目の前に引かれた赤いじゅうたんの先には、テラスにいた老人が待ち焦がれたように目を
輝かせていた。
「この指輪を。翻訳の魔法が封じてあるのでこちらの言葉も理解できるようになるはずです」
使者は久口に魔方陣の意匠の施された銀の指輪を手渡した。彼が小指に付けると絨毯の向こうの男が話し
始めた。
「この度は我が国の要請に応じて、よく来て下さった。私はこの国ボレアリアを治めるゲルク8世という者だ」
「そちらの世界での友好の証は手を握ることと聞いた」
王は彼に歩み寄ると、右手を差し出し悪戯っぽく笑った。
「ボレアリア先遣隊隊長、1等陸尉久口慶彦と申します。よろしくお願いします」
習慣も相当に違うだろう、要らぬ失礼はしないかと内心おっかなびっくりであった彼も、思わぬ気遣いに顔を
緩めた。こちらの情報をどこから得たのはわからないが、使者もそれなりの知識を持っていたのだから、
あちらには多少の予備知識はあるようであった。
「近衛筆頭補佐官フワン・シエリ、大儀であった。引き続き彼らの世話は一任する」
「はっ」
使者は国王の言葉に深く頭を下げた。
689: ◆Pphe73DZjs
06/08/12 07:34:52
その夜、歓迎の晩餐会が催され、隊員達が異界の酒に酔っていた頃、使者フワンが椅子に座っていた久口に
小さく耳打ちした。
「話がある。外に出よう」
迎賓館の中庭には、豪勢な彫像の噴水がそびえ立っていた。彫像の乙女が肩にかけた水がめからとめどなく
水があふれ出る噴水の横、王直属の近衛隊の制服の男が口を開いた。
「軍の幹部らが君らのことを快く思っていない…自分らがふがいないせいでこうして異界から援軍を呼ばなければ
ならなくなったのを棚に上げて、仕方の無い奴らだ。本来なら我々近衛隊が説得しなければならなかったのだが、
どうもね」
フワンはため息をついて一旦息をついた。
「…護国卿、実質軍のトップだな。そいつが頭の固い奴で『魔法も使えぬ異界の兵に何ができる!』と。彼らに
協力を拒まれたらまずい」
久口はその話の続きを瞬時に理解した。
「つまり、力を見せろ、と」
フワンは申し訳なさそうに頭を下げた。
「私の力がふがいなくてすまない。装備もあまり持ってきてないだろうが、何とかやってもらえないか」
久口は心配には及ばないと、首を振った。むしろ嬉しそうな表情すら浮かべたことに、フワンは内心驚いた。
「こちらでは『縛り』は無いからね。存分にやらせて頂こう。隊員たちも体がなまってしょうがないと嘆いていた
ところだ」
先遣隊が持ってきた武器はそれほど多くはなかった。装輪装甲車に乗っている擲弾銃が一つ、隊員分の
自動小銃と迫撃砲、携帯SAM、対戦車ロケット、野外炊具、野外洗濯セットなど携帯武器が中心である。
地上の他国への派遣とは無関係なのでおおっぴらに武器使用できるとはいえ、先遣隊ということで様子見、
戦闘はないという話だった。
腕試しとはいえ、どんな敵と戦わされるかわからない。久口は内心少し動揺していたが、表に出すと立場が
悪くなると思い、笑顔の仮面で顔を覆った。
690: ◆Pphe73DZjs
06/08/12 07:35:47
今回も地味でごめんね
次は戦闘シーン出すからね
691:名無し三等兵
06/08/12 09:08:35
おつかれさま、前前スレも確認してます!
692:691
06/08/12 09:58:20
というか、
ある一定数の住人は、
「 補給や通常状態もしっかり描いているSS 」のを読みたいような。
693:名無し三等兵
06/08/12 11:43:52
タマに射つ タマがないのが タマに傷
資源も少ないからそれはきつくないかい?
694:名無し三等兵
06/08/12 11:44:38
すまん、変な脳汁出てた。
695:名無し三等兵
06/08/12 11:48:25
>>693と>>694は俺だから。何変な書き方してるんだよ・・・・・・・
696:名無し三等兵
06/08/12 12:18:36
まあいいじゃね。継続作が読ませてもらえるんだから。
697:名無し三等兵
06/08/12 12:24:04
691,692,696は俺。
俺も早く、>>685-690 のようなシッカリとした作品を書きたいなあ。
キャパがねえから2人組だけでもイッパイイッパイ 続いて欲しいなあ。
698:名無し三等兵
06/08/13 03:49:03
ボディアーマー
URLリンク(www.special-warfare.net)
レベル2 位から矢は防御できそう。
コレに防刃繊維を掛ければ良いんだからそれほど調達は難しくないだろう。
実際に装甲に対して有効な射撃というのは少なそうだし……角度とか。
699:696
06/08/13 10:08:34
悪い。696だと変な感じなので696修正。
>>695 うん。どっちにしても派手も地味も好き。
長いお話なら尚更。継続作が読ませてもらえるんだから696は今からWKTK。
700:(^^)
06/08/14 00:05:34
新スレでつ
スレリンク(army板)l50
701:名無し三等兵
06/08/14 20:18:44
確認
702:名無し三等兵
06/08/15 00:51:00
>>679
曲射での最高到達点と重量、接触面積を仮定すれば比較できるかも。
>>692
私は人間ドラマが薄いSSが読みたいです。
敵味方でも「人を撃てません」とか「なぜこんなひどいことができるんだ」等
悲劇のヒーロが出てくると白けます。ライバル登場もなんかなー。
703:名無し三等兵
06/08/15 01:17:26
「人を撃てません」キャラは必要だと思う。作者が上級者に限った場合だが。
非常で非情な作戦に、荒んだ心に最後まで残された良心が抵抗するが、
彼は軍の義務と自分の任務は良く承知しており、
また自分達の置かれた状況が個人的な自由を許容するものではない。
そして偽善と言う言葉の意味を誰よりも知るが故に彼は苦悩する。
例えばこんな感じに。
使い様の旨い「撃てません」キャラの例としては、
皇国の守護者の漆原少尉なんかが良い戸思う。
>偽善と言う言葉の意味を誰よりも知るが故に彼は苦悩する
これはまんま皇国の新城中尉だな。
これを失敗すると安っぽいロボットアニメの主人公や、「うし○ととら」の主人公みたいな
熱血偽善突撃馬鹿(奴等が許し難い事は、自分の為した事が偽善だと気付いておらず、
それどころか其の行為によっていることなのだ。脳味噌の足りない作者は全く救い様がない)
になってしまうので素人にはお勧め出来ない。
704: ◆YXzbg2XOTI
06/08/15 01:32:23
平時と有事の価値観は逆転するとはいえ
人間を殺すことに抵抗感すらもてない人間というのは
平時には社会が存在を容認できないし逆に有事から平時に
切り替わった時には、やはり生きる場所が無い。
常に有事であり平時など存在しない考え方なら
自分の所属する共同体を守るためなら所属が別の
人間なんて外敵か、利用できる外部の人間か、
邪魔なだけの外部の人間か、で分けて
自分と自分の共同体だけ生き残る方法だけを考えてれば良いけど。
(プロ市民とかでなく、自分の仲間、共同体という概念が
地球全体に及ぶくらい物凄く幅広い人はいるが。 別名、馬鹿でお人よし)
あれだね、自分の仲間であるべき人間にまで危害加えるほど
狂って攻撃的にならないようにモラルと敵味方識別能力は維持
できるようにしましょう…ってことかな。
705: ◆YXzbg2XOTI
06/08/15 01:34:52
短くまとめると
「必要だから殺す。 必要なければ殺さない。
ただ必要か必要で無いかの判断を求められる時に迷う」
706:名無し三等兵
06/08/15 01:43:14
「敵だから殺す。必要だから殺す。必要なければ殺さない。
ただ、『敵』ではないのに引き金を引かなければならない必要に迫られ、苦悩する」
↑の方が良いのでは?人間臭くて。
707: ◆YXzbg2XOTI
06/08/15 01:48:07
>>706
それもありかも。
ただ自分の個人的認識としては
直接的な敵ではないんだけれど邪魔になるから
排除しなきゃならないっていうシビアな事も必要な
時はあるから…
全てを敵か味方かではっきり割り切れない人間は苦しいよね。
判断保留すべきか、味方以外は全て敵と思ってしまうか。
708:名無し三等兵
06/08/15 01:57:48
障害はすべて敵では?
709:692 隣の埋め立て業者
06/08/15 02:45:08
何時の間にか伸びていた orz
>>702 どの
>人間ドラマは嫌ずら
2通りですね。
1)趣味レート・・もとい、シュミレートだけのが面白い
→ボディアーマー VS 弓 の検証論議とかもくるでよ
2)脳内オナニー乙(陳腐化がウザイずら)
まあ、軍板なので(1)だけがウケる(特に学問派・現職ノンポリ派には)
ので納得いく所です。
しかしまあ、戦場だと人間って奴、真価が出ますから。
どんなクソな状況でも女子供を助け・・るつもりでゲリラに殺される香具師や、
旧軍のようなファナテック集団が篭る壕に降伏勧告に行くアメさんもいたりとか。
これもまた、軍板かと( レス、アリガトウゴザイマス )
710:709翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/15 02:51:54
翡翠にレスる方なので、あぼーん対策は不要かと思いましたが、
いちおう良い議論かと思いましたので、無記名で。>709
いま、いちお、隣を説得して無国籍化を計っています。
上手くいくと、そういう血戦派との住み分けができるかも。
学問検証派も血戦派も
こんな有意義な会話で47-48代をマターリ過ごしたいですね(・∀・)
711:名無し三等兵
06/08/15 04:49:28
702より「軍板かと」確かに納得。
個人目線スケールより観察者の視点で戦争、方針がわかるSSが楽しいです。
(補給・常時…国家方針が見て取れるとすれば似てるでしょうか。)
個人戦でなく組織戦ですから全軍戦意喪失なら原因はプロパガンダか補給線途絶か、
個人が体験した殺傷等により精神がやられただけなら個人の問題で戦況に大差は無いです、
精神障害が集団に及ぶなら、その集団への理由付けをSSの中心にほしいところです。
好みの領域ですけど、撃てませんキャラはそれの視点でなく、それを横から見る視点でもなく、
後ろから見る視点が面白いです。
個人的には人間ドラマは飛ばして歴史書に肉付けをした簡素なSSも好きです。
直接的な敵じゃないけど…WW2のドイツとベルギーとか?
712:709異界スレBA検討中710
06/08/15 07:39:02
>後ろから見る視点
クリスチャン北条「だめです!私には射てません!!」
北条の叫びを聞いていた今井が無言で方向性地雷の罠を炸裂させる。
その無茶苦茶な精神構造を危ぶんだ彼の上司の〇藤中隊長が、
彼を敵の着そうも無いポイントに置く配慮をした事が裏目に出てしまった。
が(中略)
精強なワ―タイガーの群れを一瞬で地獄送りとした無慈悲の鉄球達が、
旧軍としか思えない月夜の万歳突撃の前に降り注ぎ(中略)
中隊を預かる佐〇中隊長の激しい制裁を受けて動かなくなった北条一士を
今井が背負って回収したのは、それから2時間後のことであった。
今井「アンタは偉い奴だよ。自分や仲間よりも敵さんの命の心配をするとか・・」
今井の肩口に北条一士の流す涙が流れていた。このアメリカ人と日本人の二世(中略)
713:名無し三等兵
06/08/15 07:43:31
>>702
それなら唐突に氏の作品をどうぞ。
URLリンク(homepage2.nifty.com)
特にこの辺なんか貴方にお勧めかもしれません。
URLリンク(homepage2.nifty.com)
714:712後ろからの視点
06/08/15 07:50:19
WW2のベルギーに侵入するドイツ軍が侵入するギリギリ直前に、
1)北部方面が立ちはだかった場合 ベルギー防衛はどうなる?
2)東部方面が立ちはだかった場合 ベルギー防衛はどうなる?
3)小官どのの高射の部隊が立ちはだかった場合(←これは凄い)
やばい。F自スレを超えて軍板汁丸出しの議論の予感。
なお712はそれを語れるだけの知識はないので神々出陣ドゾー
715:714淡々とした考察
06/08/15 08:03:53
個人的にはベルギーのような小国の味方は嫌ズラ。
つか自分の属する軍ー自衛隊ーに大損害確実の話は;(w
できればフランスとか大国の地盤とか贅沢言ってみたい。
マジノ線から出撃したり、パリ防衛とか。
とりあえず被害の殆どは当事国(の軍、資産)が受けてくれないと困るズラ。
716:715
06/08/15 12:42:01
新?スレ対策課から、現在の状況のお知らせ。
現在、新?スレにて状況開始。
ただし、徹底スルーの方々は徹底スルーのままでドゾ。
717:名無し三等兵
06/08/15 12:42:39
同じ作者だったかと。
718:名無し三等兵
06/08/15 12:48:29
特亜の反応が楽しい。
719:716
06/08/15 15:14:20
新?スレ対策終了。状況終了のお知らせ。
後は勝手に沈むでしょう。
720:名無し三等兵
06/08/15 16:43:01
翡翠自演乙
721:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/15 17:00:10
自演する才能と環境あったら、もっと楽しているよ。ほんと。
PC1台に携帯1つか・・もっといるんじゃないの?
・・PC1つでできる?
・・・・そこまでして保守しても仕方無いべ。
722:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/15 17:02:17
それにな、翡翠はアボーン対象なんだね。
そんな人が必死になって自演するかな?(w
しないよ。
覆面にしろ、自演にしろ、
47代まで頑張って保守(????)した人がいたから同調しているだけ。
ほんと、それだけでしかないよ。
723:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/15 17:04:31
俺もな、小官の中の人は、
「小官」って覆面している別の人がいなきゃ、馬鹿だなあとか思うよ。
なんでそんなに必死になるのさ?
わからんね。
わからんから側についた。それだけよ。
Y殿にも 909殿にも 元1殿にも、そう。 それだけのことだよ。
724:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/15 17:07:01
だからさ、「小官」って人が別に
自衛隊隊員経験なくってもいいのよ。無くていい。
何と言われようと発言して、作品を投下して、維持してきた訳じゃね?
そんだけで十分だべさあなあ。
725:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/15 17:15:29
顔の見えない匿名掲示板だからね。
だからさ、一生懸命の度合いでしか、真贋を測れないさ。
で、ある一定のラインを超えると、もう、真贋すらドーでもよくなる。
だからさ、自演する必要は無いの。
コテで堂々と支援砲撃しますよ。
自演する金と時間があったら作品と脳に投資しないとね。OK?
726:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/15 17:23:25
・・・画面の向こうでは
ニヤニヤ笑っているのか、真っ赤になっているのかしらんけど・・・
まあ、分家にいってみ? 答えはソコに全部あるから。
だからな・・・
小官の人が実在の単独の人なら・・・
もっと早く俺が出現できて確保できていればなあ・・・残念だよ。覆面なら別にいいけどね。
727:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/15 17:33:06
>>720 すらなあ・・
本スレ を 屁とも思っていない人の 保守策謀 かもしれないんだよ(w
「 翡翠って馬鹿が客寄せカカシに同情して熱くなって(保守って)いるぜウシシシシ 」
匿名掲示板だからね。
その気になれば何でもできる。意味無いけどね。ここは議論場だし。
だから利用され尽くされた(実在ならね)小官どのが気の毒でな・・。
そんだけ。
となりも、万が一の住人と思えばの支援だよ。
住人仲間を見殺しには出来ないからなあ。
そんだけ。
自演する必要なんかないね。
728:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/15 17:41:54
ま、そういう事さ。
・・・分家にいけば、もう分かっただろ?
翡翠や小官・・小官の人は実在なら・・が、
一生懸命防衛戦する必要なんかないんだね。ただの看板。
虫がついて幾ら汚れても構わない。分家SS場への案内地図でしかないから。
解ったら、もう議論場を荒らすのはヤメれな(w
覆面で荒らしている振りをしているなら結構だがね。
おわり。( 小官どのが気の毒で仕方が無い。実在の人ならね。
729:名無し三等兵
06/08/15 18:33:16
この翡翠とか言う奴は本当の基地外だな
730:名無し三等兵
06/08/15 18:38:31
ここはコテの日記帳じゃないんですが
731:名無し三等兵
06/08/15 18:52:20
>>909さん連休に作品投下するって言ってたのに~
732:728
06/08/15 19:10:56
728 だけど・・
いや、本当に読みたいなら積極的に投下できる環境ととえなきゃあ。
他力本願はイクナイべな。(・ー・);
嵐が来るたんびにだんまりじゃ、どうもにもこうにも。
折角ココにお年・・もとい落としに来てくれる方なんだから。
733:728
06/08/15 19:13:53
せめて、食い物の話でもして、
積極的に< まっているから投下しておくなまし☆ >
ってしなきゃ。
728の中の人は出すぎの乙言い過ぎだから遠慮してるけど。
734:728
06/08/15 19:18:16
作品投下が出来なくても、議論に参加するネタは無くても、
環境整備くらいなら誰でもできるさあ。
軍板は、そこらへんがどうも。
せめて雑談・みんすの2大スレは見習いましょうよ。
あんだけ海蟹アンチの荒らしが雪崩れ込んでも、
住人の雑談で“その他大勢”にしちまっているっしょ? あれは凄いさあ。
見習わないとね。
本当に職人さんの話が読みたいのなら。F自スレ関係の議論がしたいのなら。
735:小官 ◆qG4oodN0QY
06/08/15 20:44:05
各自の食いたいモノを出すのが職人の存在理由なのさ。
喰いたいものがそこに有る、と解れば住人や常連も増える。
そう信じて、軍板でこの本家を維持して来たツモリさ。
描写無しが読みたい? 哀しいね。需要が有ってもな?
06.08.152030、10TKBn 戦闘開始 で味も素っ気も無い。
まあそっから描写に移行すれば良いが…。遣りたいのは、
時刻どおりにピタリとパズルの一ピースが嵌まるが如く、
部隊が動いて幕僚がほくそ笑むSSだわな?
「+5minか…上出来だ!」なんてな? 実際はとても誤差
など赦されんのだが。演習では、な? 特に遅滞などは!
翡翠氏よ、お疲れ様。…根気と酔狂、それが軍板イズム!
と小官、前から思っている。それと一握りの情熱があれば…
自分に負けは無い。
と語って見る。お邪魔したね。では、これで。
736:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/15 23:28:27
今度こそ、間に合った・・・(2006.08.15~)
47代と、47代までに弾かれた可能性が今度こそ花開きますように。。。
737:大本営発表 ◆F2.iwy/iJk
06/08/16 10:23:22
なぁなぁ、携帯からしか書き込めないんだけどさ、投下するの
にかなり時間掛かるんだが、それでもいいってんなら投下する
けど、どうだろうか?
パソコンだと一発変換できて、楽なんだよなぁ(・_・、)
738:小官 ◆qG4oodN0QY
06/08/16 11:49:36
携帯電話は流石にキツイでしょうな…。
パソ使って楽が一番でしょうね。有無。ウム。
739:名無し三等兵
06/08/16 12:25:56
>>737
馴れれば便利。たまにイラっとくるが。
一応、自分も携帯から某板で投稿した事あるから、「やれないことはない」。
そんなわけで投下キボン。
by携帯厨
740:名無し三等兵
06/08/16 12:28:29
×>>737
○>>738
脳内変換よろ。
741:大本営発表 ◆F2.iwy/iJk
06/08/16 12:52:03
実は15日に、分家に携帯から、大量投下してたりする。
要望があるようなので、即興で投下してみる。。。
時間かかるがご容赦を
742:大本営発表 ◆F2.iwy/iJk
06/08/16 13:12:10
日本異邦戦記外伝
南洋の朝
樹が行方不明になってから、既に24時間が過ぎており、陸自
捜索隊の面々の間では、既に生存の可能性が少ないものと言う
雰囲気が漂い始めていた。
憔悴し始めている母親を気遣うように、父親もまた疲労の色が
滲み始めている。
島とはいえ、かなりの広さがある。
そして24時間程度で、廻り切れるものでもなく、陸自から捜索のため
のヘリが昼近くになって、飛び立った。
捜索計画との摺り合わせもあるので、仕方ないと言えば仕方ないが。
743:大本営発表 ◆F2.iwy/iJk
06/08/16 13:25:51
ちょうど、捜索班の一班が、川沿いに出たときの事だ。
その班が川に出た場所は、奇しくも樹が川に出た場所でもあった。
隊員たちの頭上を黒い影が覆ったかと思うや、通り過ぎていった。
「おい、あれって・・・」
「・・・竜だと?なんでこんな所に?」
「竜がいるなんて聞いてないぞ!?」
飛び去って行く竜を見上げながら、疑問を言い合った。
首を傾げながらも班長は、竜に関する報告を入れた。
744:大本営発表 ◆F2.iwy/iJk
06/08/16 13:48:24
捜索本部に入ったその報は、樹の消息とは何の関係もなかったが、
本部を困惑させるには十分すぎた。
捜索ヘリがちょうど、島のすぐ傍まで近づいている事もあり、
竜の進行方向へと向かわせた。
そして、数十分ほどで竜に遭遇した。
本部にヘリからの連絡が入ったのは、間もなくの事だった。
「竜と遭遇することに成功した。・・・背中に人がいるぞ!?オクレ」
「人が乗っているだと?本当か?オクレ」
「ああ、間違い・・・。どうも、特徴が行方不明になっている女子高生と一致している。オクレ」
「待て、本当に間違いないか、特徴を確認してくれ。オクレ」
「了解」
しばらくヘリからの交信が途絶えた中、本部の中で報告と対応
策に関する指示が慌ただしく行き交った。
745:大本営発表 ◆F2.iwy/iJk
06/08/16 14:09:45
「目標は女子高生と一致している。指示を乞う。オクレ」
「了解した。目標にどうにか指示を出して誘導してくれ。オクレ」
「了解。目標に対し、誘導を行う」
竜の首筋にしがみついている樹の耳に、聞き慣れない、空気を
切り裂く音が響いた。
怪訝そうに視線を、音のする方に向けると、ボール大の大きさの物
が近づいてくるのが見えた。
樹がしがみついている竜が警戒しているのが、心で感じた。
どうやら、竜が何を感じているのかが判る事にとまどった。
そうこうする内に、空気を切り裂きながら、近づくその物体が
大きくなるにつれ、樹に取って日本本国で見慣れた物--ヘリ
の姿となって樹の前に、顕れた。
746:大本営発表 ◆F2.iwy/iJk
06/08/16 14:24:13
ヘリが近づくに連れ、警戒を強くし、いつでも攻撃しようとした竜を、
樹は、慌てなだめた。
「大丈夫よ、大丈夫。あれは怖くないから」
落ち着かせようとする樹の感情を感じたのだろう、ようやく竜は
警戒を解いた。
やがて、ヘリから身振り手ぶりで、樹に対して、何かを伝えて
いる事に気付いた。
どうやら、着いてくるように言っているらしい。
「ねぇ、あれについていって。お願い」
竜はその言葉に、短い声で応じると、ヘリの後についたのだった。
747:大本営発表 ◆F2.iwy/iJk
06/08/16 14:41:00
樹が本部が置かれている場所に、竜とともに降り立った時、
そこには、沢山の人が集まっていた。
竜が上空に顕れるや、どよめきが沸き起こる。
そしてその首筋から樹が降り立った時、静まりかけたそのどよ
めきが、再び広がった。
その人だかりの中に、樹は両親の姿を見つけるや、駆け寄って
抱き着いた。
「・・・お母さん!」
言葉にならない思いをその一言に込めて。
竜の姿を見たとき、思わず母親は腰が引けたものの、竜から樹が
降り立ったのを見たら、親としての思いの方が強かったと
いう事だった。
748:大本営発表 ◆F2.iwy/iJk
06/08/16 15:31:17
樹は無事、家族や親友の元に戻れたが、樹の日常は変わってしまった。
樹の傍らには竜がいた。
竜にとって見るものが珍しいのか、街中を闊歩するのだ。
島の街にとって、それは一大事件と化す。
人を襲うわけではないし、何かを壊したりするわけでもないから、逆に始末に負えない。
樹の通う高校側も困り果てる。
樹が高校で、授業を受けていると、どこからともなく、竜が飛んでくるのだ。
文字通り。
高校側は両親に事情を話し、言葉を濁しつつ退学を求めたのだった。
749:大本営発表 ◆F2.iwy/iJk
06/08/16 15:33:53
「学校やめなきゃならなくなったのあなたのせいよ?!」
溜め息をついて愚痴をこぼす樹に、竜が首を傾げるようにして、覗き込んでくる様に、
樹は思わず感情の持って行く場を失い、脱力したのだった。
しばらくしてだが、樹と両親に対して、思わぬ所から、救いの手が差し延べられた。
陸上自衛隊からだった。
将来自衛官になる事を条件に、高校及び大学教育を無条件で、受けれる事。
樹が竜と出会った島一体を陸自の所有地にする事で、街の平和が維持でき
る事を提示したのだった。
やがて、陸自初の竜騎兵が誕生するのだが、それはまた別の話である。
終幕
「おはよ、ラン。空にあがろ」
Special Thanks
自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた スレ住民の皆さん
初期スレ設立者 元1だおー氏
SS職人各氏
終わり
750:大本営発表 ◆F2.iwy/iJk
06/08/16 15:35:00
「学校やめなきゃならなくなったのあなたのせいよ?!」
溜め息をついて愚痴をこぼす樹に、竜が首を傾げるようにして、覗き込んでくる様に、
樹は思わず感情の持って行く場を失い、脱力したのだった。
しばらくしてだが、樹と両親に対して、思わぬ所から、救いの手が差し延べられた。
陸上自衛隊からだった。
将来自衛官になる事を条件に、高校及び大学教育を無条件で、受けれる事。
樹が竜と出会った島一体を陸自の所有地にする事で、街の平和が維持でき
る事を提示したのだった。
やがて、陸自初の竜騎兵が誕生するのだが、それはまた別の話である。
終幕
「おはよ、ラン。空にあがろ」
Special Thanks
自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた スレ住民の皆さん
初期スレ設立者 元1だおー氏
SS職人各氏
終わり
751:大本営発表 ◆F2.iwy/iJk
06/08/16 15:40:05
うわ、二重カキコしてもうたorz
>>749は現時刻をもって破棄、>>750を使徒とする。
投下終了
752:名無し三等兵
06/08/16 18:14:24
投下大津
753:名無し三等兵
06/08/16 18:32:10
乙華零式艦上戦闘機
754:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/16 21:28:23
西暦2020年1月30日 07:00 連合王国王都近海 聯合艦隊旗艦 イージス護衛艦ながと
それは科学文明の総力を挙げた、現代の無敵艦隊だった。
世界最強を誇る合衆国海軍空母機動部隊、それを取り囲む海上自衛隊第一、第二護衛艦隊。
背後に控える合衆国海兵隊および海上自衛隊第一輸送隊。
念には念を入れてと用意された潜水艦隊。
全てを人力で賄っていた第二次世界大戦当時から見れば呆れるほどに人員は少ないが、戦闘能力の面でいえばこれ以上の戦力はありえない。
「開始時刻です」
薄暗いCICで若い一等海佐が報告する。
この作戦で空母以外を統括する海将は、軽く頷く事でそれに答えた。
「撃ち方始め」
「了解、撃ち方始め」
海上を進む日米合同艦隊から大量の白煙が立ち上る。
さまざまな形状のランチャーからミサイルが発射され、綺麗な軌跡を描きつつ、目標めがけて移動を開始する。
太平洋戦争以降初めての大規模な敵前上陸作戦は、こうして開始された。
755:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/16 21:29:19
「全弾正常に移動しています」
「A部隊前進を始めました」
「米空母より入電、<艦載機の発進を開始。周辺地域は任されたし>以上です」
「通信、レーダー共に感なし。敵の抵抗は皆無です」
「揚陸部隊は準備を完了」
「弾着まであと30秒!」
次々と報告が入る。
敵の抵抗などあるわけがないのだからそれはいいとして、ミサイルが全て正常に動作しているというのは良いニュースである。
海岸から王城までを綺麗に切り開くための攻撃のため、一発でも多く命中した方が、最後の詰めがやりやすいのだ。
「弾着まであと15秒!」
ディスプレイに映し出されたレーダーマップには、目標へ向けて突き進むミサイルの嵐があった。
海面は非常に静かだ、揚陸艦隊が前進を行っている。
米海軍の巡洋艦、海上自衛隊の護衛艦からなるA部隊は、攻撃開始地点に到達したらしい。
うん、全て定刻通りだな。
「A部隊攻撃を開始!」
「だんちゃぁーく、今っ!」
殺戮が始まった事を示す報告が、同時に入った。
756:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/16 21:30:13
ノービス王国暦139年豊潤の月二十日 連合王国王都 軍港
軍港は、控えめに言っても混乱状態だった。
何かを切り裂く音、凄まじい高音、そして無数の爆発。
立派な海軍司令部に何かが突き刺さり、一瞬の間の後に内側から爆発した。
立ち並ぶ倉庫が弾けとび、灯台も気がつけば無くなっている。
「敵襲だ!」
「魔術師か!?探せぇ!」
「違うドラゴンだ!上から来てるぞ!」
「矢を射るんだ!魔術師!ファイヤーボール!!」
怒号と命令が入り混じり。
次の瞬間には爆発と悲鳴がそれに取って代わる。
「おい!ホーリー生きてるか!?」
倉庫の残骸に潜んでいた俺の隣に、同僚のオドネルが飛び込んでくる。
好んで使っている湾曲刀を片手に、荒い息を吐いている。
「オドネル、まだ生きてたか。運がいい奴だ」
「うるせぇ。ジャックを見なかったか?さっきから探しているんだが」
「ここだよー!」
煤と鮮血に塗れたジャックが、ズタボロのローブをはためかせて駆けて来る。
転んだ拍子に瓦礫の山へと飛び込む。
再び爆発、今度は平らなところを狙っているらしい。
荷置き場が吹き飛び、走り回っていた同僚たちが消し飛んでいく。
「畜生、何が起きたって言うんだ?どうなってるんだ!?」
757:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/16 21:32:01
「落ち着けオドネル!立ち上がるな!吹っ飛ばされるぞ!!」
無数の爆発が起こる中、彼ら三人は必死に瓦礫の影に潜み続けた。
勇敢に空へ矢を放っていた兵士たちが爆発で吹き飛ばされる。後には何も残らない。
ファイヤーボールを放っていた魔術師たちが、飛ばされてきた瓦礫に押しつぶされる。
悲鳴が聞こえたのは一瞬で、次の瞬間にはそこは静寂が支配する墓場になった。
「こんなのは久しぶりだな」
「裏ギルド潰し以来じゃねえか?」
「あれは凄かったなぁ」
俺たち三人は、興奮した口調で話し合う。
何か話していないと、気がどうにかなってしまいそうだった。
裏ギルド潰しとは、王国暦138年に起こった裏ギルド、魔物退治や人探しではなく、殺人や誘拐などを行う犯罪組織の鎮圧作戦の事である。
この戦いでは敵味方合わせて100人を超える魔術師が戦闘に参加し、飛び交う魔法のお陰で深夜でも昼間かと見間違えるほどの激しい戦闘となった。
周辺の建物は全て燃え上がり、そこかしこに無残な死体が転がっていた。
だが、それでもこれに比べれば、ただの演習みたいなものだ。
この世界でも有数のこの軍港は、今や正体不明の敵の遊び場になっている。
建物はなぎ倒され、人間は押しつぶされる。
「なんだありゃ!こっちへ来るぞ!!」
オドネルの叫ぶ方を見る。
何かが炎を吹き出しつつ迫ってくる。
甲高い音がきこえ・・・
彼が何かを考えられたのはそこまでだった。
次の瞬間、空中で信管を作動させた対地ミサイルは、その内部に納められた炸薬を爆発させた。
その威力は、人間三人を消し飛ばすには十分すぎるものだった。
758:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/16 21:34:44
西暦2020年1月30日 07:02 連合王国王都近海 A部隊
無抵抗の目標に対して高価な対地ミサイルの使用はコスト的に無駄ではないのか?という健全な発想により、この部隊は結成されていた。
軍艦旗と星条旗を掲げた彼女たちは、ミサイルの猛爆に晒される守備隊の目の前で見事なターンを見せた。
横腹を示し、そして砲が海岸を向く。
「艦砲でも十分無駄だとは思うけどな。
全艦撃ち方はじめ!」
内心のボヤキを思わず口に出しつつこの部隊を率いる海将補は攻撃命令を出した。
次々と砲弾が放たれ、白煙が風に流されていく。
口径こそ第二次大戦時代の駆逐艦程度だが、その連射速度は圧倒的である。
眼前に広がる港湾らしい場所に次々と爆発が起こる。
「どんどんやれ!上陸部隊の障害は全て排除しろ!」
艦長が叫んでいるのを横目で見つつ、海将補は眼前の光景に目をやった。
準備砲撃は上陸寸前まで行われる。
頼むから超魔法とか伝説の勇者とか、そういうのは勘弁してくれよ。
現代科学の粋を集めた海軍艦艇の中で、彼はそう願った。
759:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/16 21:40:49
西暦2020年1月30日 07:10 日本国 都内某所
静寂に支配された街中に設置された街頭テレビが灯る。
特にやることもなくうろついていた人々や、絶望的な中でも仕事がなくならない人々が、期待に目を輝かせて視線を向ける。
65型の巨大な液晶テレビは、悲しくなるような音楽と共に画面へ日本国旗を映し出した。
日本政府放送が始まった。
ガラスが割れた建物、燃え上がる何か、倒れ伏し、動かない自衛官たち。
「一時間で30人が戦死!」
全日本国民の希望だった石油採掘拠点が燃えていた。
採掘設備自体は燃えていないが、周囲に配置された防御拠点は、その大半が破壊されていた。
暗闇の中で逃げ出そうとしたのだろう、一台の軽装甲機動車がトーチカに突っ込んだ状態で燃えている。
ハンドルを切り損ねたのか、別のトーチカに斜めに衝突している73式中型トラックが燃えている。
グシャグシャに潰れたボンネット上で、強制的に火葬されている死体が見える。
フロントガラスは血で真っ赤になっている。
「石油採掘拠点は無数の敵軍の攻撃を受け、完全に破壊。
採掘施設自体は無事だが、護衛の自衛官および民間の業者に夥しい死者が出た」
画面が切り替わり、防衛省広報室が映し出される。
壮年の統幕長が演台に立つ。
760:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/16 21:42:27
「奴らは我々日本国民を殺害した!
あの拠点にいたのは虐殺部隊でも略奪部隊でもない、ただの民間人とその護衛だけだった!
奴らはそれを虫けらのように殺した!
そして日本国民諸君の生活をさらなる危機状態へと追いやった!
親愛なる日本国民諸君!許せるか!?奴らのせいで電気が消え、車が動かなくなり、物流が崩壊し、そして諸君たちが飢えに苦しんで死んでいく未来が!!」
マスコミのフラッシュの嵐にも負けず、統幕長は演台で声を張り上げた。
「私は許せない!我々救国防衛会議は、一時的な緊急避難の手段として諸君ら日本国民の生命と財産を保障しなければいけない!
諸君らを飢えさせてはいけない!死なせてはいけない!失業すら、可能ならば避けたいのだ!
我々は立ち止まらない!我々は諦めない!!我々は勝利する!!!
日本国民生存の道を閉ざす障害があるというのならば、それを打ち砕く!」
761:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/16 21:47:13
統幕長の後ろにある巨大な液晶ディスプレイが灯る。
このときのためにわざわざ用意された映画館顔負けのサウンドシステムが起動する。
爆発音、ミサイルの、攻撃機の飛行音、人々の喧騒。
黒煙を絶え間なく吐き出す港が見える。
画面右上にLIVEの文字がある。
現代科学のみがなしえる圧倒的な情景に、居並ぶ記者たちはただ唖然とその光景を見ていた。
だが、街頭でそれを見ていた国民たちは、その情景に飲み込まれ、よくわからずに興奮していた。
「この世界は仄聞しただけでも相当に安定していないという。
当然ながら民主主義という概念はなく、前時代的な圧制と貧困が世界中にあるらしい。
我々は連合王国に始まり、圧制や貧困と向き合い、そして必要ならばそれを解決する必要がある!
この世界で唯一の民主主義国家として!我々日本こそが、世界を未来永劫に渡って導いていかなければいけないのだ!」
広報室に詰め寄せたマスコミ関係者から歓声が上がる。
それはこの部屋に限った話ではなく、全国各地の街頭テレビ前でも同様だった。
兵力の減少に悩んでいた自衛隊は、無数の志願兵たちをどのように限られた予算内でやりくりするのか、むしろそれを心配するようになっていた。
762:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/16 21:48:01
本日はこれまで
遅くなって申し訳ないです
763:名無し三等兵
06/08/16 22:55:09
>>909様、前半は乙でしたが後半にテレビで直接死体を映したりしたのはまずいのでは?
764:名無し三等兵
06/08/16 23:53:17
>倒れ伏し、動かない自衛官たち
これを「輸送機に積み込み待ちの並んだ死体袋」にしたらしっくりくるかも
765:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/17 00:18:36
>>763>>764殿
死体をモロにテレビに映すのは実際にはきっとまずいと思います。
ただ、日本政府放送は、スターシップトゥルーパーズの地球連邦放送ネタなのでご了承頂けたらと思います。
まぁあの映画は酷いグロ映画なので、そのネタっていうのはまずいかもしれませんが。
766:名無し三等兵
06/08/17 05:37:13
イイ!
子供の頃、将来の夢が「ロボコップ」だった俺のハートをくすぐる。
バーホーベン臭がタマラン。
767:大本営発表 ◆F2.iwy/iJk
06/08/17 10:03:54
909氏もつかれ
768:名無し三等兵
06/08/18 13:22:13
グロいのを直接見せると、志願兵減るし国民の支持も得られなくなるよ
769:名無し三等兵
06/08/20 06:50:53 UBUeI0Cq
保守
770:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/21 02:13:40
西暦2020年1月30日 07:15 連合王国王都
揚陸部隊の針路は三つ。
艦隊から見て左右の海岸、そして破壊された港湾。
未知の生物に怯えつつも行われたSEALSの事前調査と、ソナーによる探査の結果、揚陸艇の上陸は可能と判断されていた。
無理だったら左右の部隊に合流させればいい。
聯合艦隊上層部はそう考えていた。
「先頭が発艦を開始します」
報告が入る。
ホバークラフトたちは気合を入れた兵士たちを満載し、強襲揚陸艦から出撃した。
時折聞こえる爆音は、先行しているSEALSの要請を受けた砲撃だろう。
771:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/21 02:14:19
いくぞ!GOGOGO!!」
海兵隊軍曹や陸上自衛隊の陸曹が怒鳴り声を上げる揚陸艇が、エンジン音も高らかに前進を開始する。
敵陣からは矢一本飛んでこない。
「全速だ!機関全速!」
通常の艦艇とは異なるエンジン音をがなり立てつつ、揚陸艇たちは三つの部隊に分かれて前進を続けた。
その上空をミサイルや砲弾が通過し、そして海岸に爆発が発生する。
集中攻撃を受けた港湾部分では、既にその大半が煙に覆われている。
どうやら大規模な火災が発生しているようだ。
<A集団は揚陸地点をBに変更せよ。現在敵に反撃の兆候なし>
艦隊から命令が入り、中央を進んでいた集団は左の海岸へと針路を変更する。
残り30m、敵からの反撃無し。
残り20m、敵の姿すら見えない。
残り10m、エンジン音は変わらない。
衝撃が伝わり、海岸に乗り上げた事がわかる。
だが、エンジン音はますます高まり、そして揚陸艇は止まらない。
772:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/21 02:16:03
「装填と安全装置を確認しろ!」
全ての揚陸艇で、兵士たちは自分の武器を確認していた。
ホバークラフトである利点を最大限に利用し、前進はまだ止まっていない。
「は、班長殿」
「なんだ!?」
まだ若い一士が、怯えた声を出して尋ねる。
答える三曹は、血走った目、力強く握り締めている拳、そして必要以上に大きな声を出しているが、奇妙なほどに冷静だった。
「じ、自分らは、生きて帰れるでしょうか?」
状況を全く考えていない一士の言葉に、班長は昔見た映画の台詞を引用して答えた。
「ビビるな!命をくれてやれ!お前らもだ!ビビるんじゃないぞ!!
こっちには最新兵器と米軍がついてるんだ!
あとはビビらなきゃ勝ちだ!絶対に勝ちだ!!」
それは映画の露骨な盗作だったが、その言葉を聞いた陸士たちは精神的余裕を少しだけ取り戻せた。
気持ちで負けたら殺される。
だいたい、こっちは最新兵器に艦砲と米軍の航空支援、対する向こうはせいぜい弓矢。
怯える事などないじゃないか。
海兵隊だって一緒に上陸するんだ。
そうだ、怯える必要なんてないんだ。
むしろ命をこちらからくれてやる気合で圧倒してしまえばいいんだ。
物量と精神力。
戦争を行う上で両立すれば無敵の組み合わせを持った彼らは、遂に連合王国王都の目前まで到着した。
773:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/21 02:17:19
ランプがグリーンに変わり、目の前のハッチが大地へと振り下ろされる。
あちこちから煙と炎が上がる、地獄が視界一杯に広がった。
「降りろぉ貴様らぁ!!降りろ降りろ降りろ!!」
「OK!Girls!!Move!Move!Move!」
陸曹と軍曹が全ての騒音を無視した怒号を上げる。
新兵たちは何の疑いもなく揚陸艇から飛び出し上官の指示を待つ。
湾岸や世界各地の紛争地域で実戦を経験している古兵たちは、遮蔽物を探しつつ全速で飛び出す。
「前進だ!動く奴は全部撃てぇ!」
叫ぶ陸曹を中心に、陸上自衛隊の一同は前進を開始した。
その左右では、小隊単位で固まった海兵隊の一同が進んでいる。
と、そこへこの混乱の中でも中隊規模の勢力を持った敵集団が現れた。
見慣れない集団に、彼らは混乱しているらしい。
「一曹殿!あいつら武装してますよ!」「撃てと言っただろう!」
「Enemy Incoming!!!」
陸上自衛隊と海兵隊の対照的な叫びが上がり、そして一斉射撃が始まった。
それはまさに虐殺だった。
遮蔽物のあまりない地形で、伏せもせずに銃弾の嵐に晒される。
それは、演習場の的と大して変わらない存在である。
敵集団は、警告の叫びを上げる間もなく壊滅した。
774:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/21 02:18:26
本日はここまで
775:名無し三等兵
06/08/21 11:38:25
乙華麗
776:名無し三等兵
06/08/22 02:17:55
投下乙です
777:名無し三等兵
06/08/22 08:35:40
投下乙
さぁ人間同士の命の奪い合いの時間だ。
778:名無し三等兵
06/08/22 09:30:32
素晴らしく乙
779:名無し三等兵
06/08/22 20:38:11
翡翠をどうにかして!
780:名無し三等兵
06/08/22 20:45:17
竜とかは赤外線とかを出すのか?
あと、フレアのかわりにファイヤーとか?w
781:名無し三等兵
06/08/22 21:26:01
生物に赤外線誘導は通じないだろう。撃墜するならAIM-7やAIM-120、AAM-4になるんじゃないか。
それか機銃。つーか攻撃機にとって脅威になりえなければわざわざ制空機が相手をする必要は
ないんじゃないか?地上部隊に対する攻撃と偵察に対してのみ迎撃すればいいような気がする。
782:名無し三等兵
06/08/22 23:18:40
龍種の体温がどれぐらいかにもよるな。
哺乳類並なら特定できないから誘導できんが。
でも火(フレア)を吐くなら可能か?
何かこういう話、ウルトラマンシリーズであったような気がする...。
783:名無し三等兵
06/08/23 11:50:38
生体の敵にどうやって誘導するのかは興味深いところだ。
紐付きで手動でもいいが。
784:名無し三等兵
06/08/23 15:38:42
赤外線画像誘導なら出来るじゃね
785:名無し三等兵
06/08/23 16:17:30
魔法でダミーを出されたり?
786:名無し三等兵
06/08/23 16:21:15
ご都合主義かもしれないが敵兵士の視界乗っ取りをされたら布陣が筒抜けになりそう
787:名無し三等兵
06/08/23 18:49:40
魔法=なんでもありじゃ、軍板でやる意味ないんだよね
それに魔法をご都合主義全開にすると、そこらの量産型ラノベと同じになってしまうし
軍板でやる以上、それなりの理論と法則を定めないと
だいたいラノベでよく出てくる、理論・法則・制限なしのなんでもあり魔法だと、世界そのものが成り立たないって
788:名無し三等兵
06/08/23 20:17:55
>>787
翡翠乙
789:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/23 20:23:57
47代は歴代住人の流れに委ねたかったが。
替わりに翡翠が答えましょう。
>787
話次第でしょうな。
というか1スレッドで1000レスしか無いのに、
そこまで魔法定義をする方がなんだかなあ、と。
各自の好き好きでいいじゃん。(翡翠は完全中立の何でもOK派だよ)
史実みりゃ、魔法としか思えない事は山ほどあるじゃんね。
蒙古襲来しかり、欧州の中南米侵攻しかり、第2次ソロモンしかり、
VT信管しかり。
790:名無し三等兵
06/08/23 20:24:10
自分の日記帳が不要認定されたからってここに来るな
791:名無し三等兵
06/08/23 20:35:14
翡翠は隔離病棟から出てくるなよ
792:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/23 20:35:31
よお。反応速いな☆ こすい離間工作乙。
793:名無し三等兵
06/08/23 20:38:00
>>792
分家に顔出せないチキン乙
794:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/23 20:40:31
バッカじゃねえの?
Y殿にメーワクかけたくないだけだーYO
つか今夜、ちょいと御邪魔しようとしていたトコさ。
察するに翡翠召還&翡翠拒絶レスを張ったのは君だな(w
手間隙込んでいる事よの。
795:名無し三等兵
06/08/23 20:41:46
翡翠は分家に顔出すとアク禁にされるらしい
796:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/23 20:43:41
そう。それ。
別にイーんだけどね。たかがアク禁ごとき。
しかし翡翠が件で分家、つうかY殿にメーワクかけたくねえべ?
それくらい空気嫁。まあ読んでの先読み拒絶工作だったのだろうがな。
797:名無し三等兵
06/08/23 20:45:49
申し訳ないけど翡翠氏、こちらに問題を持ち込まないでほしいのですが。
せっかく荒らしがいなくなったと思ったのに…。
798:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/23 20:48:50
そうじゃないよ。
あっちのスレにひきつけただけの話。
翡翠が放置宣言してっからコッチ荒らしにきたらしい。
799:名無し三等兵
06/08/23 20:52:00
>>798
せめてスルーぐらいしてほしいのですが。
反応すればするほど荒らしは喜ぶと思いますので。
800:名無し三等兵
06/08/23 20:55:30
問:荒らしをF世界の住人に例えると?
801:翡翠(星砂) ◆PujjQOi5D.
06/08/23 20:56:27
そのとうりですな。
そゆ訳だからさ。荒らしさん。
ココもアッチも君の相手してられないから、そゆことで。(了)
802:名無し三等兵
06/08/23 21:01:59
>>800
翡翠
803:名無し三等兵
06/08/23 22:21:08
>>800
スメアゴル
804:名無し三等兵
06/08/23 23:41:50
顔出すと荒れると分ってなおも弁解を続ける莫迦
救いようがねえな
805:名無し三等兵
06/08/24 00:18:03
>>785赤外線領域までカバーしなきゃ意味ないね>>787同意、魔法=なんでも有りなら物語に自衛隊を出す必要がないよね一方的なやられ役ならともかく。
806: ◆YXzbg2XOTI
06/08/24 04:00:09
>>787
しかし多少はご都合主義に目を瞑らないと
エネルギー保存則厳守では魔法の存在が成り立たないか
ライターがなくても火が付きます程度のものになってしまう。
どう妥協してバランスを取るかだよね。
807:名無し三等兵
06/08/24 06:59:08
結局翡翠は分家に顔出せないんだね
808:名無し三等兵
06/08/24 11:07:45
>>807
作品も投下せずにコテ名乗る必要も無いな
809:名無し三等兵
06/08/25 06:17:54
翡翠どうにかしてよ
810:名無し三等兵
06/08/25 21:21:23
翡翠さんって何したんですか?
811:名無し三等兵
06/08/25 21:45:49
ナニしたんです
812:名無し三等兵
06/08/25 23:07:48
約束破ったの
813:名無し三等兵
06/08/25 23:16:12
全く住人でも何でもない翡翠のせいでこっちまで荒れる
814:エビチリ ◆NYKahXpmWk
06/08/25 23:56:30 +tMSaF+O
久しぶりに投下すます
815:エビチリ ◆NYKahXpmWk
06/08/25 23:58:11 +tMSaF+O
レーベンスの防人たち 第3話(1)
宿営地より北の丘に人影があった。
漆黒のマントを羽織り、黒い甲冑を着た男が居た。
「新手の奴らも強いな」
男は宿営地の方向を遠目で見ながら言った。
男の名はベイン。魔族の騎士だ。
ベインは右手に収めている石を見た。赤黒いその石はベインの掌で粉々に
砕けていた。これがゴンズを操っていた道具だ。しかもこの石の力は魔族の
力を更に高める要素があった。ゴンズが強かったのもこの石のせいだ。
ゴンズが全て倒れると石は役割を果たして砕けたのであった。
「さて、異世界の者達よ。これからが本番だぞ」
こうベインは言いながら掌の石を地面に捨てていずこかに消えた
816:エビチリ ◆NYKahXpmWk
06/08/25 23:59:44 +tMSaF+O
レーベンスの防人たち 第3話(2)
吉川は目の前にいる帝国陸軍大尉を凝視して固まっていた。
何故ならその陸軍大尉が死んだ筈の祖父を名乗るからだ。
「本当に吉川健二郎なのですか?」
吉川は思い切って聞いてみた。
「ええ、そうです」
陸軍大尉はにこやかに答えた。その表情に父親の実家で見た
祖父の写真と重なる。
「私は貴方の孫ですよ」
「孫…」
吉川の言葉に健二郎は言葉を失う。
「なんと、お主は孫がいたのか」
健二郎の横でソフィーが嬉々として言う。
「こんな所で出会うとは何という幸運じゃ」
続けてソフィーはこの状況に感動していた。それを見た健二郎も
心の中で何かかが納得した。
(そうか…幸運だな確かに)
健二郎は三式中戦車から降りると吉川の所に行く。
「会えて嬉しいぞ孫よ」
健二郎はこう言い吉川に握手を求めた。
「俺もです爺さん」
吉川はこう言いいながら健二郎と握手した。
「爺さんは無いだろ。俺はまだ20代だぞ、もうすぐ三十路にはなるがな」
「それもそうだ」
祖父と孫は大いに笑った。
817:エビチリ ◆NYKahXpmWk
06/08/26 00:00:42 GEUiAcYd
レーベンスの防人たち 第3話(3)
健二郎は語った。何故、ここにいるのかを。
昭和19年の夏。フィリピン防衛の為に編成された独立混成第1戦車隊の隊長として
輸送船でフィリピンに向かっていた。
だが、その途上で輸送船が嵐に遭う。そして皆の意識が薄れた。意識が戻ると輸送
船はこの世界にいた。しかも陸地の上に輸送船が乗り上げた形で。
「それからだ。奴らが来たのは」
健二郎は少し俯いてから語り続けた。
ゴンズが襲って来た。健二郎の命令で歩兵火器だけは荷物から出していた為にある
程度の抵抗が出来た。三八式歩兵銃に百式短機関銃・九九式軽機関銃に九二式重
機関銃を船上から撃った。更に輸送船が自衛の為に搭載していた機関銃も船舶工兵
が操作して戦闘に参加した。
だが、あの跳躍で輸送船の甲板に乗り移ったゴンズは次々と兵士達を殺した。
それでも生きる為に銃を撃ち、手榴弾を投げ、軍刀や銃剣で刺してゴンズに立ち向か
った。文字通りの血みどろの戦いを演じた。
そこへメイア率いる近衛騎士団が救援に来た。
魔族との戦いに慣れた近衛騎士団はゴンズを倒し、傷ついた健二郎達を介抱した。
「それから城に行き。国王のゼント公に謁見。その場でソフィー王女に気に入られて
今に至る訳だ」
健二郎が話し終えると吉川はある程度の納得をした。元の世界では健二郎は「比島
方面で戦死」と通知されていた。戦後になって輸送船で移動中に行方不明になった
事が分かり潜水艦にやられたらしいと思われていた。この曖昧な部分が今ここに埋ま
ったのだ。
「にしても、変な縁だな。こんな世界で孫に会うとは」
健二郎はしみじみと言う。
「確かに変な縁です。二代揃ってこんな所に来る事になるなんて」
また2人は笑う合う。それは会えないと思っていた親戚同士が出会った事への喜びだった。
818:エビチリ ◆NYKahXpmWk
06/08/26 00:04:43 GEUiAcYd
レーベンスの防人たち 第3話 (4)
吉川一族の邂逅が終わると第46戦闘団は周囲の警戒と共に宿営地内の整理や負傷者の
治療を始めた。主要な部隊長は実松のいる連隊本部のテントへ集まる。
「皆。ご苦労だった」
実松は集まった部隊長達にこう謝辞を送る。
「ついさっき、我々は未知の敵と戦った。それについてジョーイズ・メイアさんに話をして貰う」
実松が言い終えるとテント隅にいたメイアは皆の前に立つ。
「ご紹介に預かりましたレーベンス王国近衛騎士団のジョーイズ・メイアです。では、この世界
についてお話をします」
メイアは話始めた。ここはレーベンス島を国土にするレーベンス王国であると。この王国は
200年前からゼント一族が王として統治している事と言う基礎知識から始まりようやく本題に入った。
「2年前。王国南部に魔族が現れ王国への侵略を開始しました。これに我が王であるゼント公
リッオットⅢ世は陣頭に立ち魔族と戦いました。ですがその渦中で傷を負い倒れました。これに
救援をしようとした諸国が我が王国の敗北が近いと感じ、諸国は連携して魔術師を集め王国を
結界の中に閉じこめました」
これに自衛隊側からどよめきが起きる。中には「なんて冷たい国々だ」と言う者もいた。
「確かに諸国のこの対応はあまりにも冷酷です。ですが、王国の騎士や人々の意気は衰えてい
ません。何としてでも魔族との戦いに勝つのだとそれまで以上に戦って来ました。大雑把ですが
これが今現在までの王国の置かれた状況です」
メイアが話し終えると今度はソフィーが話す。
「そこで貴方がたにこの王国の代表としてお願いがある。我が王国と共に魔族と戦ってくれまいか」
ついさっきまでの好奇心旺盛で元気な姫君の姿では無く、気品ある王女の姿でソフィーは皆に願い出る。
それを見た実松が話す。
「皆、聞いてくれ私は王女の願いを受け、王国を守る為に戦おうと決めた。皆はどうだ?意見が
あるなら遠慮無く言え」
実松は自分の決断を口に出すと皆に意見を求めた。上下社会である自衛隊で部隊長の決定
は絶対だが実松はあえて意見を部下に求めた。
「私は連隊長の決定に従います」
最初に吉川がこう言うと次に高倉も「同じく決定に従います」と続き、承諾する返事が次々と返っ
て来る。
819:エビチリ ◆NYKahXpmWk
06/08/26 00:06:38 GEUiAcYd
レーベンスの防人たち 第3話(5)
しかし、その中で違う意見を言う者がいた。第3中隊長の高屋健吾一尉だ。
「私は反対です。もしかしたら、ここにいれば元の世界に帰れるのではないでしょうか?その為に
宿営地から出ずにいる方がいいと思います」
高屋は周囲の戦いへ賛同する中で懸命に訴える。
高屋の意見を聞いた高倉は反論する。
「そう言っても帰れる保証が無いだろう。それにこの状況で高見の見物で居られる訳が無いだろ
う?ここはゴラン高原やサマワとは違うんだ。連中は人間と見れば容赦無く襲いに来るぞ」
だが高屋も黙ってはいない。
「その時は我が戦闘団の火力で宿営地を守り通すのです。その方が犠牲者は少なくて済む筈
だ」
「確かに戦いに進んで出るよりかは犠牲は少なかろう。だが、お前に出来るのか?目の前で魔族
に襲われる人々を無視して己の生存の為にここに居続ける事が。俺には出来んから連隊長の
意見に賛同したんだ」
「ですが、それは故郷である日本を切り離す事ですよ。未練は無いんですか?」
「無いと言えば嘘だな。今すぐにでも日本に帰りたい。だが、目の前の人々が故郷を失おうと
しているんだ。それを守ってやらなあいけんと俺は思う」
高倉は広島弁が混じりながら高屋に言った。
「高屋一尉」
2人の話を聞いていた実松は高屋を呼ぶ。
「君の言う事も一理ある。隊員皆の事を考えれば元の世界に帰る事を第一に考えるのは当然
だ。だが、私は高倉一尉と同じ考えで戦いに参じようと決めた。だが、高屋一尉の意見も最も
だ」
実松はここで言葉を切る。
「残る者はここに残ってもいい。明日の朝、また皆の意志を確認する。今日はここで解散」
実松がこう言うと集まった部隊長達は連隊本部のテントから出て行った。
820:エビチリ ◆NYKahXpmWk
06/08/26 00:07:34 GEUiAcYd
レーベンスの防人たち 第3話(6)
テントには実松と副官の河井にソフィーとメイアが残った。
「実松殿。感謝する」
ソフィーが頭を下げて礼を言う。
「いえ、王女。まだ私の部下の意志が固まっていません。礼を言うのはまだ早いですよ」
実松はソフィーに言った。
「けれど貴方はこの国を救おうと思われた。それだけでもありがたいのです」
ソフィーは真っ直ぐな視線を実松に向けて言う。
「そうです実松殿。この国では人々の意志に大きな意味があるのです」
メイアが言った。
「意志か」
実松は反芻して呟く。2人の言葉は人としての何かを問いかける様に思えた。それは魔族によ
って窮地に陥り周辺の国々から見放されてしまった時だからこそ個人の意志や心が重要なのだ
ろうと実松は考えた。
(救ってやらないとな。やはり)
実松は決意を新たにした。
(続く)
821:エビチリ ◆NYKahXpmWk
06/08/26 00:13:13 GEUiAcYd
前にモンスターのゴンズが強すぎると言う意見がありましたが
今回の第3話の(1)がその理由です。
赤黒い石の力で力が強くなったと言う事です。
822:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/26 15:49:24
西暦2020年1月30日 07:41 連合王国王都内 王城まで2km
上空を攻撃機が通過する。
随分と速度を出していたところを見ると、どうやら敵の航空部隊をまた見つけたようだ。
「進むぞ」
短く海兵隊大尉が命じ、直ぐに一等陸尉も同意する。
海岸線で一度交戦した後、敵らしい敵とは遭遇していなかった。
まあ、時折炎の塊や矢が飛んでくる事があるにはあった。
しかし、前衛を勤めるレンジャーや海兵隊にとって、姿を晒すローブの男女やライフルよりよほど目立つ弓矢など、脅威のうちには入らなかった。
「前進だ、腰を上げろ」
「MoveMove!」
上陸時と同じように、陸曹と軍曹は仲良く号令を下し、そして兵士たちは前進を開始した。
彼らがのんびりと休憩を楽しんでいたのには、当然ながら理由があった。
今は辛うじて市街地だが、ここを抜けると王城まで遮蔽物のない道が続くのだ。
狙撃や砲撃があるとは思えないが、だからといって気持ちよく休息できる場所ではない。
そして、敵の司令部は昔ながらの城砦にある。
空爆や砲撃には無力だが、歩兵による突撃には十分すぎる防御力を有している。
823:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/26 15:52:59
「まったく、面倒な話だ」
日本語に明るい海兵隊大尉は、そう呟くと煙草を咥えた。
こちらには史上最強の艦隊があるんだ。
日本本土には空軍の空爆部隊も展開している。
ちょっとあの城まで行ってきて、血みどろの戦いをする必要なんてないのだ。
「そうぼやかないで下さいよ大尉」
苦笑しつつ一尉は煙草に火をつけた。
彼もあの城まで突撃するという名誉は辞退したい心境だったが、爆撃で何もかもを吹き飛ばす事のまずさはわかっていた。
敵の王に生きていられては困るのだ。
どこかに落ち延び、徹底抗戦など唱えられては困るのだ。
国家を、軍隊を動かす諸侯ともども必ず捕らえ、確認を行った上で全員を始末する必要がある。
日本にも在日米軍にも、第二第三のイラクを楽しむ余裕はないのだ。
「わかっているよ一尉。さあ前進しよう」
ブツクサと呟いている上官たちに呆れた表情を浮かべている下士官に押し出されるように、彼らは歩き出した。
目標は敵司令部、ロマンチックに表現するのならば、圧制と貧困の原因が巣食う悪の本拠地である。
824:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/26 15:54:08
あちこちから銃声が響いている。
時折聞こえる鈍い音は、近くに矢が突き刺さる音か。
「撃ぇ!」
号令と共に轟音が響き渡り、オレンジ色の何かが塔へと突き進む。
一瞬の後に矢を無限に吐き出していた塔は消し飛び、悲鳴と警告の叫びが敵陣より聞こえてくる。
「航空支援はまだか!?」
「敵航空部隊と交戦中との事!片付けてから来るそうです!」
まったく、何が敵航空部隊だ。
せいぜいがセスナ並みの速度しか出せないドラゴンとペガサスの集団だろうが。
とはいえまあ、頭上から火炎や石材を投下されてはたまらない。
駆除してくれるのはありがたいことなんだろうな。
目の前のこいつらは、手元の戦力でどうにかするしかないか。
「艦隊より砲撃警報!ミサイル来ます!!」
「まてまてまてまてぇ!!退避だ!何でもいいから遮蔽物の陰に隠れろ!」
我慢の限界に達した艦隊からミサイルの支援が来たらしい。
頼むからあの立派な城には当てないでくれよ。
瓦礫の中から目標の人物を探すってのは面倒すぎるからな。
大尉の祈りは天に、というか対地ミサイルのシーカーに届き、ミサイルは頑丈そうな正門に飛び込み、それを一撃で粉砕した。
凄まじい、という他に表現の仕様がない爆発が発生し、砕かれた石材や人体の残骸が舞い上がるのが視界に入る。
825:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/26 15:54:48
「大尉!危険だから下がって!下がれ!!」
その様子を満足そうに眺めていた大尉を一尉が引っ張り、そのまま物陰へと押し倒す。
次の瞬間には人間サイズの岩石が二人のいた場所を通過し、その後ろにあった木に激突する。
「悪いな一尉」「そう思うのならちゃんと伏せてください」
粉塵と号令、悲鳴が飛び交う中で暢気に会話する二人の前に、飛ばされてきたらしい敵兵が落下した。
重そうな鎧を身につけた彼は、地面に叩きつけられ、肉体構造が衝撃に耐え切れず崩壊し、もちろん耐えられなかった鎧と共によくわからない物体へと変化した。
盛大に血を浴びた二人は、悲鳴を上げるわけでも激昂するわけでもなく立ち上がった。
「軍曹、負傷者はいるか?」
「一曹、ウチはどうだ?」
二人は奇妙なほどに冷静な口調で下士官に尋ねた。
「はい、ご安心下さい。誰一人欠けることなく戦闘続行可能であります」
「なんとか全員生きています。まだ行けますよ」
二つの軍隊の下士官は、次々と入る部下たちからの報告をまとめて伝えた。
結構な爆発ではあったが、奇跡的に死者は無し。
敵軍は頼みの綱であった城門を失い大混乱。
「よろしい、ならば前進だ。敵に立ち直る時間を与えるな。行くぞ!」
「我々も前進する。海兵隊に遅れを取るな」
826:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/26 15:56:05
武器を構えた兵士たちは前進を開始した。
破壊された門からは、いち早く立ち直れた古兵たちが飛び出してくる。
的確に状況を判断し、瓦礫を避けつつこちらへ向けて突撃を開始する。
遥かな昔ならば、ここで目を背けたくなるような凄惨な戦いが繰り広げられたであろう。
ところが、そこで起きたのは、極めて事務的に行われた現代の戦闘だった。
前進していた兵士たちは、上官の命令を待たずに遮蔽物へと隠れ、発砲を開始。
自動小銃と軽機関銃が唸りを上げ、敵兵たちは回避行動すら取らずに殲滅された。
「前進再開!城門を超えるぞ!!」
辛うじて生き残った数名が退避していくのを見つつ、一尉は命令した。
周囲には燃え盛る残骸と舞い上がる粉塵、BGMは悲鳴と絶叫。
その中を、陸上自衛隊とアメリカ合衆国海兵隊は突き進んでいった。
目指すは謁見の間。
現地民からの情報によると、敵の国家元首はそこで軍議を開いているらしい。
城内に突入すれば、そこまでは階段を二回登ればいいだけという情報だ。
「気合を入れろ!あと一息だ!!」
一尉の叫びに、全ての兵士たちは足を速めた。
827:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/26 15:57:19
西暦2020年1月30日 08:32 連合王国王都郊外 王城の北西2km
「突入した部隊は敵の司令部を制圧したそうです」
草が突然喋った。
よく見ると、そこから何か、細長いものが伸びている。
「敵の国王はやはり逃亡した後のようです。
敵軍司令部は壊滅、現在首都内では勧告に応じない相手に掃討戦が行われているようです」
「周辺に異常なし」
「情報どおりならばここに来るはずだ。見逃すなよ」
「了解しました」
いくつかの草が動き、そして再びその場は静かになった。
「周辺に異常な・・・前方250、数16」
何か金属が擦れる音がかすかに聞こえる。
そして、その場は静かになった。
やがて、大地を力強く踏みしめる音が連続して聞こえてくる。
現れたのは、豪華な馬車を二台連れた、騎兵の集団だった。
先頭を突き進んでいた数頭の馬が戸惑ったように立ち止まり、そこに乗っていた男たちは剣を抜いた。
豪華な馬車が止まり、そこからも剣を持った男たちが出てくる。
馬車を囲むようにして進んでいた騎兵たちも停止し、やはり剣を抜く。
周囲は静かだった。
命令も、怒号も、鳥の声も、足音も、何も聞こえなかった。
そこは、静か過ぎた。
828:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/26 15:58:47
「何者かは知らんが、姿を見せよ!我らは栄光ある連合王国近衛騎士団である!
素直に下れば命は助けよう!下らぬのであれば、討つ!」
大声で警告を発したのは、近衛騎士団21代目騎士団長である。
彼は幾多の反乱で常に最前線を駆け抜け、連合王国で最も強く、勇敢な男である事で有名だった。
ボンクラ揃いで有名な貴族の子の中で、唯一といってよい、有能な上級士官だった。
彼は公平で、勇敢だった。
指示に従わぬ有力貴族の子の首を跳ね、手柄を立てた平民の兵士に惜しげなく金貨を与えた。
そのような上官の下に、無能な、あるいは臆病な部下がいるはずもなかった。
数代前までは弱兵の代名詞だった近衛騎士団は、生還率と任務達成率の高さで知られる精鋭部隊だった。
普通の敵ならば、名前を聞いただけでも逃げ出すであろう。
飛んでくる矢を切り落とす騎士、ファイヤーボールが飛んでくるのを確認してからでも対応できる魔術師。
命令が下ればゴーレム相手にでも突撃できる勇敢な兵士たち。
近衛騎士団とは、そのような集団なのだ。
だが、相手が悪かった。
そこに展開していたのは逃亡兵狩りを楽しむ盗賊団でも、新たな支配者に寝返ろうとする裏切り者の集まりでもなかった。
世界最強のアメリカ合衆国軍特殊部隊だった。
829:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/26 16:01:55
電波で命令が下され、そして銃撃が始まった。
何かが破裂するような音が連続して聞こえ、音の速度を超えて飛来した銃弾が騎士団長に命中した。
命中弾は五発、頭部に一発、胸部に二発、下腹部に二発である。
脳を含む重要な臓器を一瞬で破壊された騎士団長は、32年4ヶ月の命を散らせた。
「騎士団長!」
騎士団長は、巨大な見えない手で殴り飛ばされたかのように馬上から吹き飛ばされた。
大声を上げて彼に駆け寄ろうとした臨時団長補佐は、急激に体が重くなっていく感触に気づいた。
それは、重力を操る魔法ではなく、彼の手に命中した銃弾が動脈を吹き飛ばした事が原因だった。
そのまま彼は、地面に向けて勢い良く突撃した。
起き上がる事は、二度となかった。
部隊を率いる二人が一瞬で戦死したが、残された騎士たちに、それを慌てる時間的余裕は与えられなかった。
発砲は繰り返され、その度に騎士たちは頭部に、腹部に重大な損害を受けて地面へと倒れ伏した。
この豪華な馬車を護衛していた全ての人間が打ち倒されるまでにかかった時間は、3分である。
830:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/26 16:02:34
本日はこれまで
831:名無し三等兵
06/08/26 18:57:29
燃料気化で酸欠やガス系使えば王城で始末がついたかも。
米軍にあるかという問題はありますが。あと飛行場も問題ですね。
やっぱむりか
832:名無し三等兵
06/08/26 22:41:24
909さん乙
833:名無し三等兵
06/08/27 01:34:25
投下乙!
FT側にしてみればマジックアイテム(にしか見えない現代兵器)を
組織的に使ってくる集団なんて相手にしたこと無いだろうし
近接戦闘主体の集団じゃあ勝てないよなあ
834:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/28 00:20:25
西暦2020年1月30日 08:36 連合王国王都郊外 王城の北西2km
「馬車の中にいる奴!出て来い!ゆっくりとだ!!」
護衛部隊は視界に入る範囲内では全て射殺を確認している。
あとはこの馬車の中にいるのが誰なのかを確認し、そして射殺すれば終了だ。
さて、迎えのヘリを早く要請しよう、銃声を聞きつけて敵が集まってきたら面倒な事になる。
叫びつつ別のことを考えるという器用な事をする隊長の前で、馬車の扉がゆっくりと開かれた。
最初に出てきたのはアキハバラにいるような扇情的な格好ではなく、ヴィクトリア王朝時代のようなきちんとした格好のメイドだった。
完全に怯えきっており、瞳には涙を溜めている。
彼女は周囲に散らばる護衛の死体に目を留め、そして勢い良く嘔吐し始めた。
ふむ、これは脅威にはならなそうだが。
自分の娘ほどの少女を射殺する事に罪悪感を感じつつも彼は小銃を構えた。
「待ちなさい!」
凛とした声が拡声器を使ったわけでもないのに周囲に響き渡った。
次に馬車から出てきたのは、見事なプロポーションの女性だった。
それも、コルセットで無理やり腰を締めているようなものではなく、あくまでも自然体のである。
だが、それを見ても隊長はなんとも思わなかった。
強いて言えば、彼女を大地の肥やしにしてしまうことをもったいなく思うくらいである。
835:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/28 00:21:24
「馬車から離れろ。両手は上に挙げて、ゆっくりと歩け」
周囲から部下たちが銃を構えて近づいてくる。
国王の娘なのか奥方なのかは知らんが、彼女は毅然とした態度を崩さずに両手を挙げた。
「よーし、他にはいないのか?」
「この馬車にはいないようです!」
「聞こえているだろう!早く出て来い!!」
二台目の馬車に向かった連中が賑やかだ。
どうやら、向こうが本命のようだな。
視線を向けた隊長の視界に、馬車から引きずり出される太った男が入った。
兵士に髪を掴まれ、地面に引き倒されているのは、どうやら話に聞いていた国王で間違いないようだ。
「でかしたぞ」
隊長は笑顔を浮かべつつ国王らしい男に歩み寄った。
兵士の手を払いのけ、男を立ち上がらせる。
「失礼しました国王陛下、お怪我はありませんでしょうか?」
「な、なにものだ貴様ら、私に手を上げてただで済むと思うなよ!」
勇敢な事に、男は大声で隊長を怒鳴りつけた。
だが、言い終えると同時に周囲に倒れる近衛騎士団が視界に入ったらしく、顔を青ざめさせて黙り込んだ。
836:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/28 00:27:28
「それで?あなたは連合王国国王陛下で間違いありませんな?影武者や他の人間ではありませんな?」
隊長はあくまでも冷静に尋ねた。
尋ねられた国王は不思議だった。
目の前の男は何をそんなに確認したがっているのだろう?
自分が国王以外の何者でもないことぐらい、考えずともわかるだろうに。
「貴様は何を聞いているのだ?この私が連合王国国王以外の何者だというのだ?」
完全に混乱していた彼は、不幸な事にその回答と周囲の状況から導き出される結論に気づかなかった。
まあ、死の恐怖を感じることなく死ねるというのは、それなりに幸福ではあったかもしれないが。
乾いた銃声と女性の悲鳴が周囲に響き渡り、そしてそこは再び静かになった。
死体が散らばるそこに輸送ヘリコプターが飛来したのはそれから一時間後だった。
栄華を誇った連合王国は、日米合同攻撃隊の襲撃に、一時間三十六分しか耐えられなかった。
837:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/28 00:33:05
本日はここまで
次回は久々にあの駐屯地と日本政府広報をやる予定です。
>>713殿
HTTPでの直リンはやめて 汗
あっちも早いところ書き上がった話を載せないとなぁ
838:名無し三等兵
06/08/28 08:55:09
投下おっつ
べっぴんさんが大地の肥やしとはもったいないが
生かしといても利益よりも問題の方が大きそうだ。
速やかに解決しとくが吉ってことか
839:名無し三等兵
06/08/28 11:37:25
エロゲだと兵士に輪姦させて指揮官はやれやれ、見てら(ry
840:名無し三等兵
06/08/28 16:29:23
未知の病気とか恐いやん?
841:名無し三等兵
06/08/28 22:18:22
ハメるとチンコが腫れて痒くなり、この世のものとも思えない苦しみを味わうことになる呪いのマンコ。
一度呪いを受けると現代医学では切除する以外に治す方法がないという。
842:名無し三等兵
06/08/29 02:28:53
それなんて火の鳥の呪い?
843:名無し三等兵
06/08/30 17:25:40
投下乙
ダークエルフもびっくりするだろうな
散々苦しめられてきた仇敵が
日の出から昼にいたる時間よりも早く壊滅させられた事にw
これで残る主な障害はエルフの強硬派だけか
事大してくれるか、暴走してくれれば大義名分もたって楽なんだけどな
844:物語は唐突に ◆XRUSzWJDKM
06/08/31 00:18:33
西暦2020年1月30日 18:30 日本国 東京都千代田区外神田4-14-1
常時消されている巨大なディスプレイが鈍い音を立てて起動する。
全く先の見えない未来と、電力制限のためにほとんどの商店が閉店しているこの街で、すがるべき何かを求める人々が上を見上げた。
通常の五分の一しか運行していない電車が、薄暗い駅を通過する。
勇ましい音楽が流れ、日本国旗が映し出される。
「日本政府広報!」
ミサイルを放つ艦隊、疾走するホバークラフト、小銃を連射する兵士たちが次々と画面に現れる。
画面が切り替わるごとに人々は歓声を上げた。
吹き飛ぶ港湾、なぎ倒される敵兵。
血しぶきを見ても、人々は歓声以外の何も上げなかった。
「日米合同平和維持部隊は、連合王国に対し積極的な平和維持活動を実施。
日本国民全てに脅威を与えた連合王国政府は、首都陥落と独裁者が排除された事により、1月30日1420時、無条件かつ無期限の停戦に合意した」
一同は静まり返った。
首都の陥落と国家指導者の排除による無条件無期限停戦?
つまり、つまりそれは。
「親愛なる日本国民諸君。
自由と平和を愛する日本国は、圧制を打倒した」
爆発のような凄まじい歓声が上がった。
異世界移転からさほど時間を待たずに死んだ街は、人々の歓声によって一時的に蘇った。
845:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/31 00:19:52
「救国防衛会議は、全会一致で積極的な民主化支援活動を決定。
数日中にインフラの復旧および近代化のための部隊を派遣する。
それと同時に、地域経済の活発化のため、食料の買い付けを大々的に開始する。
この幸運を、親愛なる国民諸君と共に喜びたい。
我々は、平和と友人、そして食料を同時に手に入れる事に成功したのだ」
人々はより一層高い歓声を上げた。
いきなり始まった戦争、それがあっという間に終わり、いつの間にか食料の供給源まで手に入ったのだ。
これを喜べないわけがない。
もちろん彼らは知らない。
その影に、自衛隊の恐るべき作戦がある事を。
846:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/31 00:21:11
西暦2020年1月30日 21:00 日本本土 防衛省 救国防衛会議
「いやはや、国民の皆さんは無邪気ですな」
情報本部から回ってきた資料を眺めつつ、鈴木は愉快そうに言った。
戦争アレルギーが完全に消滅している事を実感した統幕長たちも、安堵の笑顔を見せている。
もちろん、国民に嘘がばれなかったからではない。
夕方の放送は、真実を語っていた。
だが、全てを語っていたわけではなかったのだ。
「知恵が回る奴は直ぐに気がつくだろうな」
「そうでしょうな。その前に次の手を打たないといけません」
統幕長の言葉に鈴木が頷いた。
そして今までこの会議で最も立場の低い、そう、代理で来ている文部科学省の男よりも立場の低い男が口を開いた。
彼は、全国農業共同組合連合会から来ている男だった。
誰もが成果を誇らしげに報告するこの会議の場で、決して彼の責任ではない事で日々言い訳を言わされている男だった。
ちなみに、空気に耐えかねた前任者たちのおかげで、会議発足から一年と経っていないのに、16代目連絡員だった。
「先ほど報告が入りました。
地質調査チームを中心とする第一次調査班は、舞鶴港を出たそうです。
機材、肥料などを満載した第二次調査班も現在準備を整えています」
「うん、護衛に関しては陸上自衛隊に任せてくれ。
成分的に安全が確認され次第、直ぐに入植を始めないといけない。期待しているよ」
「お任せ下さい。
アメリカ並みの広大な農場を建設してご覧に入れます」
847:前々スレ909 ◆XRUSzWJDKM
06/08/31 00:22:02
今まで農業活性化を唱えていたばかりに組織内で閑職に回されていた彼は、充実感で一杯だった。
かつて彼は、良くて同情、大抵の場合には侮蔑の表情で見られていた。
JAや農林水産庁で、政府主導による国産農作物の大々的な増産を唱えるという事は、そういう事だった。
今は違う。
誰もが彼の事を気まずそうに見る、眩しそうに見る。
今まで飲み屋で彼と意見を共にしていた若手たちは、喜んで彼の後ろを付き従っていた。
そしてそれを疎ましく思った上層部は、彼を救国防衛会議に送り込んだ。
持つのは一週間か、二週間か?
上層部の人間は楽しみにその日を待っていた。
全ては裏目に出た。
彼は精神も体も病まずに帰ってきた。
武装した自衛隊員を連れて。
「貴方方では日本は救えない。
これは私の意見でもあり、救国防衛会議の決定でもあります」
彼は楽しそうにそう語り、上層部全ての者の地位の保持を交換条件として、物理的に不可能でない限り彼の提案を受け入れさせた。
責任はいらない、だが権限は貰う。
そういう事だった。
責任無き権限、それは実に魅力的なものだった。
その日から、彼の春は始まった。
「当たり前の事だが、言ったからにはやってもらうぞ」
回想に耽った彼を、統幕長の言葉が現実へと引き戻した。
「もちろんです閣下。我々にご期待下さい」