06/08/24 00:44:22 VddYZA+g0
通りすがりですので、これにて
おまけの話題ですが、タービュランス・ペネトレイションで物理学上ひとつ有効な方法があります。
それはスピードブレーキフルエクステンドです。
タービュランスは一般的には大気擾乱によってαが変動する事で荷重を発生させます。
ジェット機の様な高速運用おいては、ラテラルガストは無視して良く、ヴァーティカルガストの方が影響しますよね。
それを小さくするにはTASを減らすのも手ですが、CL曲線の傾きを寝せてしまえば良いんです。
スピードブレーキが立つことで揚力は減り、つまりCLが減少するのでαの変化に対しての揚力変化が小さくなります。
当然、それは発生する荷重変化が少なくなるという事です。
後退翼の数少ないメリットとして耐ガスト性というのがありますが、これはまさに後退角を深める事によってCL曲線の傾きが減少するからです。
余談ですがB1爆撃機が可変ジオメトリー翼を用いて凄まじく深い後退翼を作るのも、低空爆撃での安定性を得るためです。
という事で、アプローチなどで不可避のCUに突っ込まざるを得ない場合は、レベルフライトであってもスピードブレーキを立ててみるのも有効です。