04/11/24 19:24:05
レイヴンの日記
『月』日
今日もバトルで他チームの助っ人予定がある。
コロシアムへ向かう時にリーゼの奴が「いつも家計を助けてくれてありがとう」と言っていたが、
別の俺はチーム維持のためなどではなく自分のためにやっているだけだ。
俺には闘いのない退屈な生活などとても我慢できるものじゃない。
第一、うちのチームが試合をやるたびに公式バトル謹慎処分を受けなければ
俺がこんな面倒なことをしなくてもすむんだ。あの2人のクズどもが…。
ただ、今日のバトルでは、俺の雇われたチームからゾイドの提供がないのでうちのゾイドを持っていくことにした。
今日の相手程度にジェノブレイカーは必要ない。ガイサックで出るか。
しかしガイサックに乗り込もうと近づいていくと、俺の前にヒルツが立ちふさがり
「私のデススティンガーに勝手に持って行かせるわけには行かない」と言い始めた。
…そうか。だが俺が用があるのはお前の後ろにあるそのガイサックだ。
俺は無視してガイサックに乗り込んだ。途中ヒルツがごねたので殴ってどかしたが。
~
俺の予想に反して今日のバトルはかなり苦戦した。
ヒルツが自分のゾイドも満足に整備していないのでゾイドの足が思い通りに動かない。
…これは乗るゾイドを選ばない俺でも流石にきつい。
だが幸いガイサックの尻尾のビーム砲は問題なく機能したので
敵の攻撃を装甲にわざと当てさせて直撃を防ぎ、カウンターを当てる捨て身の戦法で倒した。
俺にこんな惨めな戦い方をさせたあの馬鹿、帰ったら潰す。
自宅に戻った所で限界の来たガイサックが自壊した。
それを見たヒルツが「な、なぜ私のデススティンガーが……アァアンビエントォォォ!!」と叫んでいた。
だがそんなクズゾイドなんてどうでもいい。お前、ちょっと家の裏まで来い。