自分でバトルストーリーを書いてみようVol.12at ZOID
自分でバトルストーリーを書いてみようVol.12 - 暇つぶし2ch250:恐怖の亀裂 413
04/08/06 03:05
「あんさん!気い付けとき。あんさん等の部隊の居る所相当やばい場所だったみたいや。油断しとると足元救われるで!」
突然内線で話に割って入ってくる技術主任。「あら?マリエラさんはそんなに気にして如何したのですか?」セフィーナが首を傾げながら言う。
「まあまあ指令…じゃなかったオーナー。一応技術が如何こう言うてもうち等が作ったさかいベルゼンラーヴェはうち等の子供みたいな者や。」
何か訝しげな言葉が耳に引っ掛かるファイン。「気にしない気にしない。一応会社のトップや。何か遭った時には戦闘指揮を執って貰う時のための物や。」
「そうですよ。一応オーナーは最後の武器ですから。」胸を張って電波な事を言うセフィーナに恥ずかしいとばかりラフィーレは拳骨でセフィーナの頭を軽く小突く。

「…何か嫌な予感がするでありますね。少し時間を待って貰っても宜しいでありますか?」そう言うと「なら潜航だな。艦長頼む!」ラフィーレは指示を出す。
「了解!潜航開始だ気合い入れろよ。」「ヤー!」完全に指令系統が複数のルートで出来ているらしく問題無く行動が実行される。「海から行くのか?」そうラフィーレが聞く。
「その方が相手に警戒させ易いでありますから。」牽制としての陽動なのだろう。出方が解り難ければ相手はそれを警戒せざる負えなくなる。
戦略に関しては奇を衒う物ばかりで実現性が無い事を良く言っていた男だが戦術に関しては正反対でかなり鋭い行動が多いと何か”惜しい”と言うのが彼の専らの評価だった。
士官学校時代から全く変わっていないなと内心安心している馬鹿な自分がちょっぴり情けなく感じるラフィーレだった。

「まあ…こうしてもう少しお喋りできるって言うのやから少し付き合って~な。」マリエラに強引に引き摺られ格納庫から去って行くファイン。しかも良く見ると作業用のクレーンローダーで持って行かれていた。
「何でこう吊るされてばっかりなのでありましょうか?」そう言うと「気にしない気にしない!問題は別や!」有る部屋に入る。
「これ見てみい?どうやったらこんなに整合性を持った資料を作れるんや?相手は相当の奴やで。」手渡された機体制作依頼概要を覗き込む。
「…え~っと?これは…もしかして図書館のお隣さんのエルザさんじゃ?」世の中が狭い気がしてならない。今更ベルゲン達に一杯喰わされた事を確認するファインだった。

251:恐怖の亀裂 414
04/08/06 03:54
「エルザって…あのエルザ?ほんまかいな。あの”ねくらのみかん”の原本持っているって言う?」
マリエラは目を白黒させる。一応この”ねくらのみかん”と言う本は地球人エーリッヒ=シュテーマンの著である。
彼はグローバリーⅢ不時着直後からデルポイの遺跡を調べ廻っていた事で近代史の学者には有名な人物である。
それはさて置き当人が晩年に記したというこの本は地球の技術とこの星の技術。更には遺跡で発見した技術とおぼしき記述を出来る限り正確に記している。
何故胡散臭い名前にしたかは当人曰く「あれは触れざる技術の集大成。記された狂気に耐えられる者等居ないだろう。」との事だったそうだ。
胡散臭い名前はパチ物を連想させ要らぬ災いの種にならない様にとの配慮だったらしい。

「でも甘いのですぅ!この私からすればもっと捻るべきだったのですよ~~!」またかとレクスは呟く。如何やらあの機体グロウエイムと言うらしいがかなりやばい物だと認識する。
ここまで来れば驚異的な変異を遂げた存在が多い中未だに傷一つ付かずに攻撃を受け止めその後撃滅している。仰々しい火器の数々を使わずしてだ。
どれも使用すれば一撃で相手を仕留める事も出来るだろうにだ。「無駄玉はビンボーへの直滑降!貯めて貯めて小銭を稼ぐのよ!」もう何の事やらさっぱりだ。
命懸けの癖に妙に緊張感が無い。あの域に達する事が出来れば自分もああ成るのだろうか?何か寒い気分になるレクスだった。

「まあしっかしバイト先のお隣さんとは出来過ぎな話やね。多分その頃からもう準備していたんとちゃうか?そいつ等。」多分そうだろうと思うファイン。
その頃から既にベルゲンは彼のバイト先に入り浸っており別口のバイトとして良く厄介事に巻き込んでくれた記憶が痛く感じる。「ああ…お付き合いする人は考えないと駄目でありますね。」
やりきれない気分にどっぷりと浸かるファインだった。

半人半鳥に組んだ大型ブロックスを見上げベルゲンは笑う。今度は直々に彼に会いに行くのだ。
上手い事奇襲を予測してくれた事でダンスの時間に間に合う目算が立った。「奴も動く…この挟み撃ち如何切り抜ける?フリッケライドラグーン?」
今回はこれでもう出番は終わりである。まだまだ潜んでやらないといけない事が山積みの課題になっている。
しかし今は今度起こり得る事態に期待が膨らんでいた…。

252:恐怖の亀裂 415
04/08/06 05:04
今ラミューズは地上に居る。其処にはラインハルトの依頼で回収したフクロウナギのコアがある。
「御免ね。どうしても力を貸して欲しいの…レビオスお願い。」そう言うとレビオスは空中に飛び出しコアの上空で正八角形の頂点を打つ様に実を放つ。
数分後…其処にはレビオス同様の植物の翼を持つ大型のフクロウナギの戦闘ゾイドが休んでいた。
「これはまたとんでもない事をしてくれる。」アービンも流石に目を見張るそのゾイド。樹の翼には実が撓に実り捕縛結界を形成するには充分だろう。
機体自体も腹部下に巨大な一輪の車輪。背には第4層で植物共が使用していたプラントソードロッドが4本程ある。
尾は火器が集中していてさながらガンブラスターのハイパーローリングキャノンの風体を持っていた。
「あれは…お気に入りです。」如何やら過去の協力者にガンブラスターを使用させて貰っていたらしくその色は黄金色だった。

「お気に入りって物騒な…。」誰かが言う。それもそうで嘗ての通称黄金砲はその一斉射でデスザウラーを蜂の巣にしそれだけでは開き足らずその他の機体も一緒に撃破していたと言う。
そんな危険なアイテムがお気に入りと言われれば引くのは当然かもしれない。

「ふふふ…目覚めたか。だが遅かったな。」最下層で戦闘ゾイドにされつつあるコア。それは突然気だるそうな声?を上げる。
「馬鹿な?既に覚醒を果たしていたか!?」グラハムの表情は血の気を失う。「まあドクター。気にする事は無い。私は言うなれば”精霊”の様な物だ正確な存在では無い。」
「精霊だと?付喪神の間違いでは無いのか?」皮肉を言って牽制する。が「それならそれで良い。我は人の咎より産み出されし偽りの機竜神。ヴィゾールの剣。砕かれし身返してもらうぞ?」
その言葉?と共にレイバークラブを含む5機のゾイドが一斉に無人で動き出し飛び出して行く。「しまった!?」グラハムは叫ぶが手は無い。
「貴公の力存分に使わせて頂こう…ふはははははははは。」声はそれを言い残し消え去った。グラハム自慢のゾイドだ。追い付ける機体等存在する筈も無かった。

全ての歯車があらぬ方へ噛み合い始める。狂った過去と引き裂かれつつ或る今日。災厄の亀裂が全てを飲み込みつつある明日。
そして時は未来に無慈悲な危機を齎す。現実とあるまじき虚構が一つに重なった今この星に区切りが呼び込まれつつある…。

253:恐怖の亀裂の作者
04/08/06 05:46
鉄獣28号さんへ

何かドラゴスさんがお馬鹿さん扱い。リューコさんばっさりやり過ぎw

Inocent Worldの作者さんへ

あんまり哲学は得意でないです。その筋方面が好きなだけなので…。
マサシさん昇天。南無~(もう使えませんどんぶりは2回まで)
ストッパー機能兵器キターーー!間に合うのか?

変な輩まで登場したので…
【人名】
マーヴェラスエルザ:四面獣天の1人で狂気のマッドサイエンティストで本名エルザ=ウッドバレー、
見た目はオタクっぽい女性で”ねくらのみかん”の原本を所持している、裏で色々と情報操作をするのが主なお仕事
文屋のリミィ:とある新聞社に勤める四面獣天の1人で本名リミィ=ティアーズ、デッドエンドファインダーの異名を持ち特ダネを探す日々を送る、
エルザとのコンビで情報操作を行うが写真の力は偉大でエルザより扇動効果は高いらしい
マリエラ=リアトーラ:えせ関西弁のノーブルアーシーズ技術主任、実際は思慮深い正確なのだが切符の良さや言動が災いしてそう思われてはいない
その技術開発能力はエルザと同等、応用力はエルザより上ととても有能な御方、口が軽いのが問題材料
ヴィゾールの剣:施設最下層に有るコアの外部意思端末、正確には人では無いが生前は人でコアに吸収されてしまったとか?
その力で自らのコアを元にするゾイドを自由に操れる力を持つ、正確は到って尊大、高慢で明らかに相手を見下している
【技術】
ホロテックルーン装甲:ホロテックの技術を応用して作られた対光学兵器用装甲で屈折率を計算し尽くした表面で接触したそれをそのまま打ち返す
その効果で相手の兵器を無効化する、使用には装甲表面が超伝導状態になる3℃以下でないと成らないが質量が純粋な光より重い物はこれを撃ち抜く事は理論上不可能
特殊合金圧縮超重装甲:超重装甲の圧縮技術に特殊合金を使用して超重装甲の1/3の厚さで同じ強度を持つ装甲
ベルゼンラーヴェはこれをフレームの材料としているのでデスザウラー以降の決戦ゾイド級の格闘攻撃以外ではフレーム損傷は事実上無い

254:Inocent World
04/08/06 14:01
 ルガールは脱出ポッドのレーダーから、微弱ながらよく知る反応を見つけ出した。
「…マサシ? こんな所で何をやっていると言うんだ?」
 ポッドを地上に近づけていく。次第に、凄惨な町の廃墟が目に入ってきた。
 そして、そこにその機体はあった。無残に破壊され、とてもパイロットの生存は望めないような状態で
横たわるマサシの機体―マーシーが。
「…!? マサシッ!!」
 ポッドから飛び降り、ルガールは走った。何かの間違いだ。そう、最も信頼できる仲間である
マサシが―自他共認める腕の持ち主であるマサシが、そう簡単に負けるはずは無い…
 しかし、コックピットを覗き込んだルガールに突き付けられたのは、無慈悲な現実。
 四肢が奇妙な方向に捻じ曲がり、コックピット内を鮮血に染めたマサシが確かにそこに居た。
 もう虫の息と言って差し支えない。どんな攻撃を受ければこんな状態になるのか、見当もつかなかった。
「マサシ! マサシ!! …オイ、目を覚ませ!!」
 ルガールの声にはどこか懇願する様な響きが含まれていた。そして、その声に呼応するかのようにゆっくりとマサシが目を開ける。
「…オゥ…どう、した。そんなに…取り乱して。お前、らしくも、無ぇ…」
 こんな時は冷静すぎる自分が呪わしくなる。実際、ルガールは取り乱してなど居なかった。例え親友の死であっても、
人の死で動揺するにはあまりに多くの死を見てきたからだ。
 そして、無意識の内に悟った真実は「マサシが生きているのは不思議である」と言う事―
 それは裏返せば、「いつ死んでもおかしくない」…そんな意味合いになる。
「ケッ…思い出すじゃねえ、か。戦争中…俺、が、重傷…で、病棟に運び…込まれた時…
お前、さ。一晩中…無表情で…俺の隣、に、居て…くれたよな…」
「…さあ、覚えてないな」
 ルガールは敢えて、感情を表に出すまいと務めた。声を放って泣くには、自分はあまりに歳を取り過ぎたのだ。
 マサシの途切れがちな言葉は、彼の心を見透かしたように無愛想な言葉を無視して続けられる。
「…だが…どう、やら、今度…は、無理らし、い…な…」

255:Inocent World
04/08/06 14:42
 ルガールは「馬鹿なことを言うな!」と叫びたい衝動に駆られたが、出来なかった。
 それが事実であり、またそれを理解しているマサシにとっては気休めでしかないと知っていたからだ。
「そうか。…ここで、何があった?」
 マサシはケラケラと力なく笑った。
「それは…こっちの、台詞だろ…自分も、足引きずって、傷だらけ、でよ」
 そこまで言って、マサシはルガールの表情に気付いた。
「…黒い、フューラーに…乗った、ガキが…お前を、殺したと…ほざきやがっ…た、のさ。
奴は…リニアを…連れて、いた。俺は…奴と戦い…敗れ、た」
 ルガールの顔が、色を失った。
「空間、を…操る能力…それが…奴の…力、だった…」
 虚脱したように自分を見つめるルガールに、マサシは小さく鼻を鳴らして言葉を搾り出した。
「なあ、ルガール…伝説の便利屋、に…最後の…依頼がある…」
 もう便利屋稼業は廃業していたが、そんな事は関係ない。
「…何だ。言ってみろ」
「あの、セディールとか言う…ガキ、を…ブッ殺せ。報酬は…俺の店にあるパーツ、全部お前に…くれてやる」
 ルガールは無理矢理笑って見せようとしたが、できなかった。仕方なくいつもの抑制された声で答える。
「…OK、その依頼…確かに引き受けた。なお、任務完遂前にクライアントが死んでも任務は続行するのでそのつもりで」
 マサシの顔に、今度は心底嬉しそうな笑みが広がった。
「交渉成立…だ、な。信じてる…ぜ……」
 ―それが、最後の言葉だった。
 ルガールは町の端に辛うじて残っていた花を手向けると、脱出ポッドに乗り込んだ。
 ふと気付くと知らない内に、彼の頬を涙が伝っていた。それも、灼ける様に熱い涙が。
「…任務を、開始する」
 土煙を巻き上げ、飛び立つ脱出ポッド。ルガールが振り返る事は無かった。

256:Inocent World書いてる物体
04/08/06 14:53
>>鉄獣28号氏
?戦艦モノでしたっけ?>ロス○ユニ○ース
最近記憶が曖昧で…ナデ○コとか戦闘妖○雪風とか(以下略
当方2度目の衛星兵器。前回とは全く用途が違う罠です。
それはそうとパラブレード来ますね。竜ペアでヤツが来るのでしょうか。

>>恐怖の亀裂作者氏
マサシまだ死んでない…とまあ今回本当に逝きましたが。
哲学方面好きと言うだけで既に住んでる世界が違う感じがしますな。
関係無いけどホロテックルーン装甲って夏場は涼しそう?

257:悪魔の遺伝子 211
04/08/06 18:40
「もしかして・・・赤い怪物って奴?」
「いや、俺が聞いた話では違うと思うぜ。ただ、不思議な事にライガー系やレオ系みたいな、いわゆる
ライオン型は一切襲われてないんだよ。それどころか、襲われた人は口々にライオン型ゾイドの集団に有無を言わさず襲われたって言ってるし・・・。」
と、男がそう言った時、別の賞金稼ぎが現れた。
「ったく俺を始め、ライガータイプに乗ってる人間にはいい迷惑だぜ!何しろ犯人がライオン型ゾイド
の集団という事で、俺たちライガー乗りまで犯人扱いされる始末。本当にハラ立つぜ・・・。」
その賞金稼ぎはそう愚痴りながらコップに入った飲み物をグイっと一飲みにすると何処かへ去っていった。
「まあとにかく、連中の逮捕にみんな躍起になってるって事さ。賞金額もかなりな物になったらしい
しな。それにしても、治安維持部隊の連中も大変だなと同情したいね。あのコロンズ団がやっとの事で
崩壊したと思ったら今度は謎のゾイド襲撃事件。俺がこんな事言う立場じゃないが、君等も気を付けた
方がいいかもな!聞いた話じゃあ、犯人は恐竜型、特に獣脚類タイプを目の敵にしている傾向にあるらしいから・・・。」
「そ・・・そうなの・・・。」
「とにかく犯人は変態かな~・・・?」

時を同じくして、別の場所の広大に広がる荒野にて、二体のゾイドがレオゲーターの大軍に追い掛け回されていた。
「オイオイ!!いきなり何だよこりゃあ!!ラッキー!!お前まさか何かやったんじゃねーのか!!?」
「そんな事知らないわよ!!タイガス君だってどこかで恨み買ってたんじゃないの!!?って言いたい所だけど、今はケンカしている場合じゃない!!とにかく逃げなきゃ!!」
「右に・・・同じ。」

258:悪魔の遺伝子 212
04/08/06 18:42
何処の団体の者かは一切不明のレオゲーターの大軍に追い掛け回されていたのは、かつてゾイドバトル
でマリンとカンウをあと一歩の所まで追い詰めた強豪。タイガス=ハンシーンと、彼の乗るワイツ
ウルフ“トランサー”。そしてもう一機はゾイテック社がワイツウルフとほぼ同時期に出した最新小型
ブロックスゾイドである“サビンガ”であった。サビンガには格闘戦に秀でたムササビヘッドと
索敵能力に秀でたモモンガヘッドという二種類の頭部が存在するのだが、このサビンガはモモンガ
ヘッドを搭載していた。そして、そのサビンガにはタイガスからラッキーと呼ばれた女性が乗っていた。
と、説明を行っている間にも二機はレオゲーターの大軍に追い掛け回されていた。まるで本当に恨んで
いるかのように執拗に追い駆けつづけてくるレオゲーターの大軍に、流石の二人と二機もゲンナリしてきていた。
「お前等いい加減にしろぉ!!」
その時、目にも止まらぬ速度でトランサーが反転し、先頭のレオゲーターの一機に右前足の爪を叩き
つけたのだった。中型クラスとは思えぬ程の威力にレオゲーターは一瞬にして潰れ、ひしゃげ、
そのまま吹っ飛ばされた。さらに後続の別のレオゲーターにぶつかり、そのままドミノ倒しの様に
幾数にも及ぶ数のレオゲーターを巻き込んでいった。しかし、そのドミノ倒しをかわしたレオゲーターもおり、そのままトランサーとサビンガに突っ込んできた。
「ええい!しつこーい!!行くよティニィ!!」
次の瞬間、“ティニィ”と言う発音しにくそうな名前で呼ばれたサビンガが高速でレオゲーターと
レオゲーターの間を縫うように飛び、飛び去った直後にレオゲーターの体がスッパリと綺麗に
切断され、次々に崩れ落ちた。そう、ティニィは両側面装備された飛行ウィングとブレードを兼ねる
ウィングスラッシャーで敵を切り裂いていたのだ。ティニィが格闘戦用ではないモモンガヘッドであるとはいえ、その威力は小型機のレベルを超えていた。
「まだ来んのかオラオラオラー!!!!」
なおも諦めずにしつこく追いかけてくるレオゲーターに、今度はトランサーのエレクトロンハイパー
キャノンが火を吹き、マシンガンの様に超高速連射された電撃弾は次々にレオゲーターに穴を空けていくのだった。

259:悪魔の遺伝子 213
04/08/06 18:45
「よし!!今の内に逃げるぞ!!」
「うん!!」
レオゲーターをあらかた倒し、残存する機体の動きも鈍った所を見計らい、そのままトランサーとティニィは走り去っていった。
「それにしても・・・何だったんだろうな・・・。」
「さあ・・・。」
どうにか切り抜けたとは言え、二人はワケが分からないという様子だった。

「フンフ~ン♪」
一方、ある町の外れにてマリンが鼻歌を歌いながらカンウの頭部に細工を施していた。
「おい!お前さっきから何やってるんだ?」
マリンの行動が気になった様子で、ルナリスもわざわざカンウの頭部にまで上ってきてそう問い掛けていた。
「出来た♪」
「何が出来たんだ?別にこれと言って変わった様子は無いがな~・・・。」
その直後、ルナリスの言葉に、マリンは思わずムッとした。
「ルナリスちゃん!!もうちょっと良く見てよ!!変わりまくってるじゃない!!キャノピーが!」
怒りながらマリンが指差した先にはオレンジ色のキャノピーがあった。
「まあ確かにオレンジ色になってるが、それだけの事じゃないか。」
その時、マリンは人差し指を左右に振りながら鼻で笑い始めたのだった。
「チッチッチッチッ!それが素人の浅はかさだよ!ルナリスちゃん!」
「何だと!!?というかちゃん付けするな!!とにかくこのキャノピーが何なんだよ!!」
「これ、集光パネルって言ったらどうする?」
「集光パネルだと?」
「うん!丁度この町のジャンク屋を尋ねた時、うまい具合に集光パネルが手に入ったのよ。
だから、あの凱龍輝みたいにキャノピーも集光パネルとして機能出来るように、キャノピーを
集光パネルと交換したってワケよ。それに、通常キャノピーに使われている素材より頑丈だしね。
それを上手くカンウに合わせるように加工するのには苦労したけど・・・。」
と、ルナリスは腕を組んだ。

260:鉄獣28号
04/08/06 19:03
>>恐怖の亀裂作者さん
ガンブラスターが黄金砲を持っているという事は旧時代のヤツが残っていたんでしょうか?
話は変わって再び設定の説明が来ましたね~。自分もそんなのやろうとか考えてるんですが
今だに全然やってない・・・。

>>Inocent World作者さん
>?戦艦モノでしたっけ?>ロス○ユニ○ース

確かにそうです。ス○いヤーズと同じ作者のアレです。
それはそうと、マサさんが・・うあ~・・・。惜しい人を亡くしてしまいました。
この手のキャラはどんな事があっても何故か生き残ってるっていうイメージがあっただけに
かなりの衝撃でした。マサさんは最期に自分が持っている全てのパーツをルガールに
託した様子ですが、ルガールはそれを一体どう使うのか気になります。

261:恐怖の亀裂 416
04/08/06 20:00
「くぅぅぅぅぅ!」グラハムは歯軋りを立てて悔しがる。
これはそもそも以前から共和国内で極秘裏にあーでもないこーでもないと長々議論を続けた結果なのだ。

遙以前から真しやかにこの山には竜神が眠っていると伝えられて来ていた。初の廻合はゼネバス帝国。
デスザウラー敗北により追い詰められた彼らは藁をも掴む気持ちでこれを掘り当てる。しかしその頃既に大陸間戦争が勃発し既に帝国は滅びていた。
しかも堀当てるや否やコアは周囲を巻き込んで自らの体を構成し始める。流石に彼等も危機を感じたか共和国軍に通報。
その後封印の獣と目覚めた少女達と共にコアを封印。深みに沈める事に成功した。

そしてそれをひた隠しにする為にこの施設が秘密裏に建設されたのである。しかし今になってゼネバスの者達と同じ過ちを彼等の直接の上官は行ってしまう。
直に汚染は始まり多数の命が奪われ貪られた。更には屍すら利用される始末。グラハムは何とか禁忌の技術を持ってして被害を拡散せずに保ち続けていたがそれも限界に来ている。
予想外の外部意思端末。このコアは自らの腹を満たす為にそれを起動させ行動を起こす。目的は封印の獣と盟主である少女だろう。
「もう少し早く目覚めて居れれば!」グラハムの拳は地に振り下ろされた。

「何!?下方より高熱原体5つ?早いな。気付かれたか!」レミントンは機体を立ち上がらせて身構えさせる。
ここはエレベーター内の大型テーブルフロアだ。セイスモサウルスの到着とパイロットの休憩を終えていざ出陣。その後30分丁度中間点での事だ。
しかしそれらは二手に分かれその内2機がこちらに向かって来るらしい。姿を確認する。
「ちっ!よりにもよってエルダー5か!タイミングの悪い…。」ブラックオニキスが挨拶代わりの荷電粒子砲を撃つ。
しかしそれは魚と蛇、鳥の掛け合せに到着する前に軌道を捩じ曲げられ明後日の方向に流れて行く。「どう言う出力だよ!その電磁誘導シールドはっ!?」
蛇の口から希硫酸弾が降り注ぐ。「それは却下ですぅ~!」エレクトロンドライバーが希硫酸弾に直撃し化学変化を起こして相殺される。その直ぐ後ろからは光子バズーカの光が相手に直進する。
今度ばかりはその場を離れて回避する敵ゾイド。その間にもう1機は後ろに回り込もうとしていたが対空砲火の前には如何にも突破口が開けない様だった。

262:恐怖の亀裂 417
04/08/06 20:46
飛んでいる方にも強引に仕掛けられない理由はある。先ず第1に一度失速すると現状復帰に時間の掛かる場所であるという事。
もう一つは姑息にも弾薬の消費を狙っていると言う事だ。直に思惑を理解できる物ではあるがかといってそれを止めれば相手に嬲り殺しと非情に厳しい状況だ。
しかも相手は値踏みでもする様に攻撃を仕掛けるゾイドを代えている。要するに彼等にとっては”遊び”に過ぎないのだろう。
だが油断が過ぎたのか砲撃の合間にフロア下部に隠れていたカイエン、ミズホ、サーラの一斉攻撃に翼を貫かれ失速闇に墜ちて行く。
「…何とか退けた様だが。残りの3機を追うのは無理か。」一度作動すると到着まで移動方向を指定できない為彼等は第5層に行くより手は無かった。

地上では爆音が響いている。やっと準備の出来たフクロウナギ型のテールディザスターはレイバークラブを含めた3機にエルダー5の襲撃を受けていた。
「う~~~!」ラミューズは必死に機体を動かし難を逃れているが飛び立つ事が出来ずに尾の黄金砲が使用できない。嘗ての仲間が残してくれた形見。こんな所で奪われる訳にはいかない。
何とか砲撃を躱していたが岩につまづいて機体が横倒しになってしまった。「嘘っ!?こんな所で!」死を覚悟し目を閉じたが一向に止めが来る事は無かった。

「お痛は其処までだよ。無駄飯蔵喰らいの大王クラゲ。」止めの一撃を軽々と指一つで受け止めている鳥人型ブロックス。ベルゲンの駆るテレマ・スクラフトスの姿が有った。
テレマ・スクラフトスの火器で作られた人差し指が光る。次の瞬間竜頭の触腕が解けて消えた。「なっ!?ベルゲン=リッテンバッカー!」トライフォートレスでレイバークラブを含む2機を相手にしていたベルフは叫ぶ。
相手の大王クラゲは竜の触腕を持ち本体からは電撃、ビーム砲と小型の空中要塞を思わせる存在だ。それを楽々と相手をする常識外れのブロックス。ラミューズとベルフの額に冷や汗が流れる。
「こいつは任せておきなよ。どうせ行きがけの駄賃だからね。」自信に満ちた声は機体の掌に纏わり付く青の稲妻を呼び覚ます。「陽勁門奥義…蒼電雷火。」
掌より大王クラゲに送り込まれた電撃は隅々まで行き渡り各部より爆発を起して大王クラゲは墜落する。「さあ。先ずは一匹。次は何奴かな?」大王クラゲには目もくれずに相手を物色するベルゲン。

263:恐怖の亀裂 418
04/08/07 05:23
テレマ・スクラフトス。これも一応モデルの存在する機体だ。しかしそれとは程遠い姿なので今はさほど問題無い。
それよりも問題なのはベルフの機体に弾き出された想定スペックについてだ。如何やら頭部に完全休眠状態のエルダーコアが有る。
それが普通と違う所なのだろう。しかしブロックスの基礎には顔が命と言うとんでもない常識が或るのを忘れてはならない。
ブロックスシステムは頭部を何に設定するかでスペックが全く違う物になる。共和国軍基地では頭部無しが良く発見される。
作業用の機体だ。レオブレイスの頭部が無い組み替え機体だがそれだけで1/10程の出力と10倍の稼働時間が得られるとお得だったりする。
逆もまた然り。あの機体の頭部は唯存在するだけであれだけの事をやってのけると言う事なのだ。

レイバークラブを跳ね飛ばし転倒した所を践み潰そうとしたベルフだがテールディザスターがまだ動きが取れない様なのでサポートに回る。
「すみません…。」謝るラミューズを他所にベルフはテレマ・スクラフトスの動向に注視する。
牽制がてらに指の収束ビームガンを散蒔き動きを制限しながら…こちらを覗いている。相手もこちらに興味津々と言った所なのか迎撃に穴が多い。
しかしじきに動きが変わる。頭部が突然叫び出しエルダーコアの覚醒が確認される。「来たね?本番はこれからだ。」そう言って空中の光点を見上げる。

視界と警戒範囲から脱している大王クラゲは機能を急速回復、増幅させ今度こそラミューズ達を地獄に落とさんと動き出そうとしていた。
しかし…「ESBストライクッ!」空の光点が大王クラゲに墜落する。その直撃は大王クラゲを地面に数mめり込ませその光が弾けると本体が激しく凹み火花を上げる。
少し離れて地面を軽く浮き上がらせて着地した姿はテレマ・スクラフトスと敵対するかの如き竜の面。帰りをずらして奇襲を掛けた相手に更に奇襲を掛けたベルゼンラーヴェ。
「お待たせであります!只今を持って原隊復帰するであります!」両手に握られた拳銃でレイバークラブとライオン顔で下半身が蟻。ミルメコレオの頭部を撃ち抜く。
「ヘイブラザー!ナイスな出遅れだね!お陰で助かったよ…って思い切った姿の機体だねそれ。」やはりフレームの基礎骨格こそ獣脚類の恐竜であるが装甲の被せ具合で人型にしか見えない機体。
それを見ての第一声は予想通りだった。

264:恐怖の亀裂 419
04/08/07 07:41
その銃口をゆっくりとテレマ・スクラフトスに合せながらベルフ達の居る場所に移動するベルゼンラーヴェ。
「如何やら…そっちはまだ目を覚ましていないみたいだね。」聞き慣れたと言うより耳に痛い声が拡声器でファインの耳に入る。
「おや?自ら出陣とは穏やかでないでありますね?今回は如何いった用件で?」声にこそ含みは無いが思い切り皮肉が篭もった切り返し。
「今日は…君に用が有る!食い物の恨みは恐ろしいってね!」そう言うか早いかテレマ・スクラフトスは両手に光を宿して突撃する。
回りに居るエルダー5等眼中に無いと言うが如く。

テレマ・スクラフトスは両手をで何かを包む様な形を取ると指より発射された収束ビームがマーブル模様の球体を作り出す。
それだけでは無く周りが白くぼやける霧を産み出す。「ビームが空気を冷却する…不味いであります!」どう言う仕組みかは解らないがあれは…。
「不条理の急先鋒!冷凍ビーム。それもアブソリュートゼロッ!!!」銃弾を冷凍ビーム球体に撃ち込むが接触と同時に弾丸が凍り付き砕け散る。
エネルギーを纏っていてそれなら手は一つ。ぎりぎり効果発生まで間に合う「ニュークリアインフェルノ!」二つの球体が2機の丁度中間点で衝突する。

結果はEシールド内で熱エネルギーが対消滅を起こし事無きを得る。「ふふふ…マーブルサクションゼロクラッシュを消すとはお見事と言いたい所だけどまだまだだ。」
そのままテレマ・スクラフトスは蹴りを放ちベルゼンラーヴェを吹き飛ばす。無理な体勢からではあるがマグネッサーで宙に浮いた状態の機体なら楽に蹴り飛ばせる。
しかしその蹴りもさほどの威力は無い。ただ距離を開けるだけの為の攻撃。「何時まで眠っているんだ?目を覚ませ。皆がお前を呼んでいるぞ。」

何も無い空間からの声?らしき物が聞こえる。「ふ~ん。お前がヴィゾールの剣か。嫌みたらしい声だ。」余り人の事を言えないベルゲンの言葉。
「!?我を知る者が居るだと…消せ!此奴を生かして帰すな!」機能を回復、能力を調整増強した3機がテレマ・スクラフトスを一斉に攻撃する。
「チェンジアウト。」その声と共に機影は形を失い3機の一斉攻撃を難なく躱す。「つまらないよ。所詮はカビ臭い頭の使う3流の手に過ぎない。」
そして「サンダーグロウブ。」ベルゲンは感情の篭もらない声で攻撃を命令、実行させる。

265:恐怖の亀裂の作者
04/08/07 08:26
鉄獣28号さんへ

コクピットに集光パネル。一段と固くなった様で。レオゲーターと言えばやっぱり集団戦法。
鬱陶しさ目一杯って感じですね。

>〇スト〇ニ〇ー〇
アニメでは伝説の椰子蟹と言われてその後のアニメ制作事情を浮き彫りにする出来事だったそうですが…。
設定とかは好きなんですけどね…プラズ〇〇〇ストとかリープ〇ー〇ガンとか。

Inocent Worldの作者さんへ

おおっ!?早合点すいませぬ。遺言によりお店の商品が成功報酬となりましたが先に手を付けるのでしょうか?
やっぱり手に付けないと話が続かない!?

あの装甲は見た目は涼しげですが多分実際に有るとするとは起動中は触ると危険です。
焦って走らず静かに離れて佇むのがその装甲の前でのたしなみ…です。

266:Inocent World
04/08/07 14:06
<応答しろ、セディール…何があった?>
 “ギルド”社長・マクドガルからじきじきの通信だ。セディールは無線機に落ち着いた声で応答した。
「アララテで事故がありまして…方舟が暴走、市街に向かっています。そちらでも何か?」
 マクドガルの声は、慌ててこそ居ないが苛立っていた。
<市街周辺を野良ゾイドの集団が囲んでいる。今、隔壁を挟んで能力者部隊と睨み合いだ>
「では、僕が戻って指揮を取りましょう」
 一方的に無線を切るセディール。しかし、珍しい事ではないのでマクドガルは掛け直さなかった。
 彼はあまりにもセディールを信用し過ぎていた。確かに、彼は実験で生まれた唯一の成功例である兄妹の片割れではあるが…
それだけが理由ではなかった。
 マクドガルには、子供が居ない。彼の妻は、“Ignorance catastroph”に巻き込まれて命を落としたのだ。
 それ故に彼は、心の何処かで子供を求めていたのかも知れない。例えそれが、鉄のカプセルより生まれ出でた命であっても。
「私を救っておくれ…我が息子よ…」

 ルガールは遠くから見える市街に脱帽していた。
 街が燃えている。閉鎖された高い隔壁の周りには、数も知れない野良ゾイドが群がっている。
「さて…ろくな任務にも就かぬ間に、会社が危ないとあってはな…やはり、私は便利屋か」
 そんな独り言を呟いた時、手元の無線が鳴った。
<ルガールさん、戻ってきましたか! 本社で何かあった様で…それが野良ゾイドをおびき寄せています!>
 待ち侘びた、と言わんばかりのアレックスの口調に対し、ルガールは落ち着いて無線を耳元に引き寄せる。
「ふむ、コレでは私も街に入れん。何か、抜け道などは?」
<ありません! 要塞化した市街の守りは完璧で…>
 アレックスが最後まで言わぬ間に、ルガールは「そうか」と言って操縦桿を前に倒していた。
 脱出ポッドは、中距離ならば小型飛行機の役割も果たす。ルガールのポッドは加速し、野良ゾイドの群れの上を飛び越え、
更には100m以上あろうかと言う隔壁をも乗り越えた。当然、野良ゾイドの対空砲火はあったが
とてもルガールに当たるような物ではない。

267:Inocent World
04/08/07 14:48
 ポッドは減速しながら市街中心部へ降下して行き、アレックスの家の前に「着地」した―道路を吹き飛ばして。
 彼の家を見張っていた“ギルド”の警備兵は、ポッドを降りたルガールに銃を向けた。
 だが、一瞬の早業―ルガールは懐に忍ばせた拳銃を両手に構え、左右二人の警備兵が持つライフルの銃口に弾丸を撃ち込んだのだ。
 一瞬の戸惑い。その一瞬に、警備兵は昏倒していた。
「アレックス! ここに居るのだろう!?」
 通信の発信源から、彼がこの家にいることは解っている。それを証明するように、本人が飛び出してきた。
「ルガールさん! …頼みがあります。野良ゾイドを止める方法が解ったのですが…」
 アレックスは手に持ったノートパソコンのモニターを見せた。
「…この、衛星兵器“シギュン”ならば、野良ゾイドを殺すことも無く、かつ安全に彼らを止められます。
ですが、大戦中の兵器ですのでコントロールシステムは市街の南西部…“星の傷”にあると考えられます」
 “星の傷”―そこには大戦の遥か前から、中央大陸南部を2分するほどの巨大な断層が存在していた。
 だが、“Ignorance catastroph”の爆発と共に起きた巨大地震によって断層が崩壊、結果、深さ30km、
横幅600kmに及ぶ巨大な亀裂を形成するに至った。
 これが、“星の傷”…文字通り、惑星Ziが負った裂傷である。
「本来、星の傷周辺には非常に強力な野良ゾイドが出現する為近づけないのですが…今なら市街周辺に集まっています。
ルガールさんには星の傷へ行ってもらい、コントロールシステムを確保…後、“シギュン”を以って野良ゾイドの機能を停止
させて頂きたいのです。非常に危険ですが…あなた以外に、この任務が遂行できる人は居ません」
 アレックスは、自分がどれほどの無理を強いているか解っていた。だから、断られても不思議な事は無かった。
「その任務、引き受けねばなるまい。ただ…私は方舟の戦いで愛機を失ってしまった」
 それは、機体さえあれば受けると言う意味だった。アレックスが胸を叩く。
「そうでしたか…しかし! お任せください、“ギルド”で復活させた絶滅種のテスト機があります」
 ルガールとアレックスは、野良ゾイドの空爆に混乱する街を駆け抜けて“ギルド”へ向かった。

268:Inocent World書いてる物体
04/08/07 15:01
捕捉入れますと。
・隔壁では空戦ゾイドを防げないので市街のいたるところに対空砲などが設置されている
・マクドガルの年齢は50~60辺り

>>鉄獣28号氏
えー…実は、マサシが残したパーツは殆ど使いません(汗
戦後に利用法があるかな?程度に考えてましたので。
しかし…ライガー乗りにとばっちりって、本末転倒では!>獣王教団

>>恐怖の亀裂作者氏
手につける予定はありませんでしたが、御二方の意見を見て「あ、そっちの方がいいわ」
とか思ったので今ネタを接合中。「マサシが俺にくれた力だッ!!」みたいな事もやりたいし…

て、対消滅って…反物質?

269:悪魔の遺伝子 214
04/08/07 21:13
「まあ確かに、そう聞くと理にかなってると思えなくも無いな~・・・私もあやかって見るか?ってお前って意外と手先が器用なのか?」
「うん!実家はゾイド修理工場だからね!それなりの事は出来るよ。」
「ん?」
ルナリスは拍子抜けした。
「ちょっと待てよオイ!以前実家は飲食店やってるって言ってなかったか!?」
「あれ?前に言わなかったっけ?私の家は飲食店とゾイド修理工場の兼業って。」
「兼業?」
「うん。元々はゾイド修理工場だけだったらしいんだけど、ずっと昔に曾お婆ちゃんが飲食店を始めて、
それからずっとゾイド修理工場と飲食店の兼業をやってるのよウチは。だから、ウチの家系は代々ゾイド修理の技術と料理の技術の両方を叩き込まれるの。」
すると、先程まで拍子抜けした顔をしていたルナリスが平静を取り戻し、さらに笑みを浮かべた。
「お前も意外と大変なんだな~。その上に格闘技とかも身に付けたんだろ?フ・・・そう聞くとグレた私が恥ずかしく思えてきたよ・・・。」
「ルナリスちゃん・・・。」
「ちゃん付けすんな!」
「きゃああ!!」
哀愁漂う(?)シーンから一転、マリンはルナリスの鉄拳制裁を受け、そのままカンウの頭から落下してしまうのだった。
「うわああ!!オーイ!!大丈夫かー!!?」
「大丈夫なワケないでしょが・・・。」
カンウの頭部から身を乗り出し、心配そうな顔で問い掛けるルナリスに対し、カンウの頭部から落下し、
地面に叩き付けられていたマリンはピクピクと全身を痙攣させていた。
「オイ!大丈夫か?」
すぐさまカンウから降りてきたルナリスは倒れこんでいるマリンへと駆け寄った。とその時、マリンはルナリスの足をガッシと掴むのだった。
「この仕打ち、どうしてくれようか・・・。」
恨めしそうな顔、声でそう言った時、マリンはルナリスの足を持った手をグイッと上に上げた。
「うああ!!」
無論ルナリスは引っくり返り、頭から地面に叩きつけられた。

270:悪魔の遺伝子 215
04/08/07 21:14
「貴様!!よくもやってくれたな!!?」
「うるさい!!貴女には私の報復をたっぷりと受けてもらうよ!!」
「というかそれはお前がちゃん付けをやめないからだろ!!?」
「うるさい!!問答無用!!」
険悪なムードの中、二人は殴り合いを始めてしまった。
「おー!ケンカだケンカだー!!」
「おー!!本当にケンカやってるぞー!!しかもやってるのが女の子二人だよ!!火事とケンカは江戸の華って言葉が昔あったが、本当に華って感じだな~!」
「ヤレヤレー!!」
「そこだ!!いけ!!ヘッドバットだ!!ブレンバスターだ!!」
「俺にも混ぜさせろー!!」
「うおー!!」
「ぎゃおー!!」
二人のケンカに周囲から野次馬が終結し、さらにはそれに乗じてケンカを始めてしまう者まで現れるのだった。
「あ・・・・・・・・・・・。」
その凄惨となった周囲の状況に、マリンとルナリスは思わず手を止めて呆然としたのだった。

それから数時間後、警察署の中からゲンナリした顔で出てきたマリンとルナリスの姿があった。
あれからケンカはさらにヒートアップし、警察沙汰になってしまったのだ。無論二人も警察のお世話に
なった。逮捕にまではならなかったとは言え、たっぷりと説教を受けた上で二人は開放されたのだった。
「お前のせいだぞ…。」
「ルナリスちゃんのせいだよ!」
「んだと!!?というかちゃん付け…。」
再びケンカが始まらんとしている険悪なムードとなった中、ルナリスは腕を振り上げ、またもマリンを殴りつけようとしたが、理性で必死に押しとどめた。
「もうやめよう…。これ以上何かあったら説教どころじゃすまんと思う。」
「そうだね…。ルナリスちゃん。」
「だからちゃん付けはやめろよ…。」
不毛な争いが無駄だと分かった二人は元気無さそうしながらも仲直りするとにそのまま立ち去っていくのだった。
「何だ…。ケンカやんねーのか。つまんねーの!」
マリンとルナリスが去った時、二人が再びケンカが始めると見越して準備までしてきた周囲の人間は
口々にそう愚痴っていた。というかコイツ等ケンカ以外に娯楽が無いのだろうか?

271:悪魔の遺伝子 216
04/08/07 21:17
それから、気を取り直した上で二人は情報収集などを兼ねて街を歩いていた。と、そんな時、
頭の上の髪だけがキレイに剃られているという、いわゆるカッパカットをし、牧師だか神父だかよく
わからんがそれっぽい宗教的な格好をし、しかもその手には分厚い本を携えた中年の男が二人に近付いてきたのだった。
「貴女達は~獣王神を~信じますか~?」
「ハア?」
いきなり意味不明な事を聞かれた二人は思わず口をあんぐりと開けていた。対照的に男はにこやかに微笑んでいる。
「もしかして、何かの宗教の布教活動でもやってるの?おじさん…。」
「そ~で~す!私~ザビエルは~獣王神様を~崇拝する~獣王教を~世界に広めるために~布教活動に~励んでいます~!」
「…………。」
まるでミュージカルの様にも思える、ザビエルと名乗る男の妙な軽い言葉に二人はやはり開いた口が塞がらなかった。
「どうですか~?貴女達も~だまされたと思って~獣王教信者に~なりませんか~?」
そう聞かれた直後、二人はとっさに円陣を組み、ザビエルに聞こえない様に議論し始めた。
「どうするよ?何かいかにも怪しい宗教って感じだよ。」
「そりゃ決まってるだろうが。そんな怪しい宗教には入らん。」
「でも、あんまり事を荒たげると大変な事になりそうだよ。今までのパターンからすると…。」
「だから、穏便に断ろうって事か?何か難しそうだな…。」
円陣を組んだままそう議論し続ける二人に、ザビエルはにこやかな笑顔で近付いてくると、二人はとっさに円陣を解くのだった。
「そろそろ~返事を~お聞かせくださ~い!獣王教に~入りませんか~?」
「いや~ウチ仏教なので~…。」
「私も似たような物で~…。」
ザビエルに対して苦笑いをしながら二人は苦しい返答を行うと素早く走り去っていった。が、しかし、何と後からザビエルが追いかけてきたのだった。
「あ~!待って下さいよ~!獣王教は良い宗教で~すよ~!」
「うわああ!!追いかけて来たよぉ!!!」
「しかも速!!」

272:悪魔の遺伝子 217
04/08/07 21:20
ザビエルの足は速かった。その動きにくそうな服装からは想像も出来ない程の健脚を見せていたのだ。
オリンピック級、いや、それ以上の足を持っている二人との差を見る見るウチにつめていく。
「待~って下さいよ~!」
「このままじゃ地獄の果てまで付いてきそうだぞ奴は!!かと言って殴ったらまた何か起こりそうだし…。」
「うわぁぁぁん!!怖いよぉぉぉぉぉ!!」
ザビエルの余りの異様についにマリンは泣き出してしまった。と、その時、街外れの駐機獣場にとめてあったカンウとハーデスの姿が見えてきたのだった。
「こうなったら!!ゾイドにのって一気に逃げるぞ!!」
「うん!!」
素早くそれぞれカンウとハーデスに乗り込んだ二人は、起動後、即出力を全開にしたのだった。
「あ~!あれはゴジュラス~ギガ~と~デス~ザウラ~!白~いゾイドと黒~いゾイド~正しくふたりはゾイキュアで~す!」
なおもミュージカル風言葉をやめていなかったザビエルはカンウとハーデスを見上げ、そう叫んでいた。
そして、そんな彼を尻目に、カンウは追撃モード全開、ハーデスはマニューバスラスターを全開し、飛ぶような速さで逃げていった。
「お~!逃げられてしまいま~した~!残念で~す!けど…。」

「やっとまいたな…。」
「それにしてもしつこかった~…。というかまだ追って来そうで怖い…。」
「それと…。獣王教って何だったんだろうな…。」
どうにかザビエルから逃げ切った事で、二人は胸をなで下ろしていた。と、安心するのもつかの間、
カンウのマグネッサー3Dレーダーがこちらへ向けて接近する機影をキャッチしたのだ。
「な…何か来るよ!」
「何か来る?どうせあの街に行こうとしている別口のゾイドだろ?」
「で…。でも…何か数がハンパじゃないんだけど…。」
「何?」
カンウのコックピット内ディスプレイに表示されたレーダーがキャッチした情報を見ていたマリンは
呆然としていた。まだかなり距離が離れているとは言え、その数は大軍団と呼ぶにふさわしい物だったのだ。

273:鉄獣28号
04/08/07 21:38
>>189で書いた、バチが当たりそうな事とは今回新たに登場したザビエルの事です。
名前は思い切りフランシスコ=ザビエルから取った物なんですが、キリスト教の人がいたら済みません。
自分は別にキリスト教というワケでは無いのですが、バチ当たったらどうしようとか思ったり・・・。

>>恐怖の亀裂作者
竜神と呼ばれる謎のゾイド・・・一体どんなのなんでしょうね?
話は変わって冷凍兵器に対するツッコミには笑いました。

>>Inocent World作者さん
何かギルド社長って自らが息子と信じるセディール自身に殺されそうな気が・・・。
それと、絶滅種のテスト機とは何でしょう?

274:鉄獣28号
04/08/07 21:40
>>273に訂正です。
>>>恐怖の亀裂作者→恐怖の亀裂作者さん
”さん”を付け忘れていました。レスの無駄使い済みません。

275:恐怖の亀裂 420
04/08/08 02:23
幾重にも分散し最小構成単位の各部パーツになったテレマ・スクラフトスは3機を球状に取り囲み放電を開始する。
電撃の檻に閉じ込められて内部機関をショートさせて3機の機能が停止する。しかしコア自体は全く無事なようで既に内部回路の修復を始めている。
機体を再構成したテレマ・スクラフトスは上空からそれを見下ろしている。「しぶとい…あ~あ面倒になってきたね。帰ろっかな?」
間違い無く煽りだ。「ぐぬぬぬ…お遊びはこれまげっ!?」突然言葉が途切れる。

ベルゲンは有る場所を見て感心する。「凄いね。あんな不条理の正体を見極めるなんて…機体はともかく乗っている方は着実に力を付けてる様だ。」
視界の果て最早舞台袖と言うべき所でベルゼンラーヴェは必殺の蹴りボルカニックストライクの上位版”Eシールドボルカニックストライク(ESBストライク)”を放っている。
ベルゲンは少し考えて理解する。声?の方向に付いてだ。確かに今ベルゼンラーヴェの居る周辺から声?は聞こえてきた。しかし実際に物質が無いのにそれが喋る事は出来ない。
音声を発生させる為のプロセス全てが満たされていないと言う事になる。其処から導き出される答えは不満だが一つ「空間をスピーカー代わりに使用しているとはね。それが裏目にでたみたいだ。プッ!」

その頃「何っ!?」グラハムは慌ててその場から避難する。何とコアが何も無い空間からの衝撃を喰らい派手に生け贄に成ったゾイド達の残骸へ突っ込んだのだ。「…。」何が何だか訳の解らない状況だった。

「あががが…馬鹿な。空間の歪みで”隣り”を蹴り跳ばすとは…。」つまり彼自身はコアの中から動いておらずコアの隣りに言葉を出すスピーカー代わりの空間を持って来ていたのだ。
その為その場に歪みすら産みだすEシールドの消滅の衝撃波がコアに直撃してしまう悲劇?を生んだ。事象には原因が有ると言うが…「真逆…当たってしまうとは驚きであります!?」実は唯の思い付きだったらしい。
「鋭い勘だね~。惚れ惚れしちゃうよ~!」緊張感も無く茶化すベルゲン。「うぬぅ…しかし時間稼ぎは出来たらしいな。行け!そいつ等を叩き潰せ!」
猛然とベルゼンラーヴェに突撃してくる奇妙で巨大な影。3機が連結融合した重力の法則を無視する様な菱形のトーテムポール。「お~?これはまた歪みに満ち満ちたお姿で…。」しかし距離が離れ過ぎていた。

276:恐怖の亀裂 421
04/08/08 03:16
それに周りの状況も確認せずの見切り発車的な行動。当然…狙いから外れているベルフ、ラミューズの機体の攻撃を真面に喰らう。
特にラミューズの機体であるテールディザスターの尾。嘗ての相棒大陸間戦争期のガンブラスターより譲り受けた黄金砲。
素材がレイフォースに配属された物とは違い強力なエネルギーを誘導出来る為あっと言う間に菱形トーテムポールを穴だらけにする。
派手に体液と機体駆動用の潤滑物質、エネルギーを産み出す燃料溶液を吹き出し炎に包まれながらもベルゼンラーヴェに迫る。

「ハイパーレールガン作動準備良し!」膝を折り片膝を突いて背中から機体サイズのフレキシブルウェポンドライバーを構える。
それは素早く分解再構成を行い物干し竿の様な誘導レールを持つ大型レールガンが完成する。必死に射撃前に攻撃を止めようと無秩序な攻撃が乱れ飛ぶ。
「しょうがないでありますね…。」レールガンを構えたままベルゼンラーヴェをジャンプさせる。その後ESBストライクを虚空に放つ。
すると歪み縮められた空間が元に戻る時の張力で機体がその正反対方向に矢の様に後退する。地面を派手に削りながら停止した機体は満を持してトリガーを引く。

一応この機体ベルゼンラーヴェにもちゃんとした開発コンセプトが有る。この機体は”Eシールドの防御以外での活用”に執着した機体だ。
勿論出来合いであるがフレキシブルウェポンドライバーにもそれは応用されている。飛び出した弾丸はEシールドを纏い発射される。射線の空間を派手に圧縮させながら弾丸は目標に命中する。
すると菱形トーテムポールは着弾点から縦に両断。更に穴だらけになった場所がさながら枝毛の拡大図の様に裂ける。火は消えたが更に噴水の様に機体内の液体を吹き出して倒れる。
「そんな筈は…我が分身共が容易くあしらわれる等。」また蹴り跳ばされるのを恐れて場所を変えながら声を出す。

上空で成り行きを見ていたベルゲンは満足そうに頷く。「後はもう一揺さ振りと言うところかな?おっ?来た来た。」
菱形の救援としてか更に残りの2機が駆け付ける。それはそこに居る敵戦力を無視して菱形に近付くとそこからコアらしき物を3つ回収して施設内に逃げ去る。
「あ~~~っ!逃げた!(であります!)」それを見て一斉に機体が追撃行動に入るがベルゼンラーヴェの前にはテレマ・スクラフトスが立ち塞がる。

277:恐怖の亀裂 422
04/08/08 04:47
冷たい気配に素早く後ろに飛び退く。そこには件のマーブルサクションゼロクラッシュが発動して周囲を凍り付かせている。
地面や空気が凍り付き厚い薄いとマーブル模様を連想させる氷が重力に耐えられずに砕け墜ちる。周辺温度も一気に5℃以上低下した。
「そうそう。お菓子の恨みはまだ晴らしていないよ?」ベルゲンは相当根に持っている様だ。その後凍て付く手刀がベルゼンラーヴェを襲う。
「うわたぁ!?何時の話でありますかぁ~!?」実の所ファインには思い当たる節が多すぎて理解できていなかった。

「何時の話か…何をやっていたんだか?」身も凍る様な一騎討ちを観ながらもアービンは部下の素行を考える。
そもそもファインはOSゾイド開発時期の後半にガイロス帝国軍から行方不明扱いにされている。デルポイで拾えたのは運が良かったのだ。
本当に良かったかは別として。その間の無作法を考えると頭が痛くなる気分のアービン。しかし派手な金属音で思考は現実に引き戻される。
それを観ると遂にベルゼンラーヴェの左腕をテレマ・スクラフトスが掴んだ瞬間だった。

左腕に止めを刺そうと機体の左手で収束ビームを浴びせようとしているテレマ・スクラフトスだが突然左腕を掴んだ右手を離しバックステップをする。
直後にそれまで居ただろう場所を3発の弾丸が通り抜けて行くところ。ベルゼンラーヴェの右手の銃からの銃撃だった。「相変わらず勘が良いでありますね!」
舌打ちをしながら掴まれた左腕の温度を段階を上げて通常温度に戻そうとする。しかし一気に氷点下にまで下げられた腕の中に電池代わりに置いて有るブロックは起動しない。
出力に圧倒的な散つきが有る為の保険としてブロックが仕込んで有るが如何やら極低温でいかれてしまったらしい。その為に温度の上昇も極めて遅い。
「左腕には期待できないという事でありますか!バーミリオンクレイモアッ!」右手に握られている銃が鈍く紫色に輝く。

「ちっ…まだまだ手は有るみたいだね。」姿勢を低くして構えるテレマ・スクラフトス。頭部後方に有る2対の鳥の翼が羽ばたき開く。
「鳥と竜。何処かの話では不倶戴天の敵同士だったね。そっちはちょっと竜とは正確には言えないか。」距離を置いて2機が静止する。構えた手にはそれぞれ銃と拳。
握る拳には凍て付く電撃。構える銃には燃え滾る光。やがて静止した時間は解け出す様に動き出す。

278:恐怖の亀裂の作者
04/08/08 05:28
鉄獣28号さんへ

驚異の宣教師!かの者神の摂理を説き迅雷の如く引く者を狩り立てる。
恐るべし宗教の力!間違い無く迷惑防止法に引っかかりそうな勢いが…。

Inocent Worldの作者さんへ

絶滅種!?どんな奴が出て来るのか?ワクワク…。
>対消滅
は熱エネルギーが対称だったので熱伝導で自然に辺りが平均化する温度になって消滅しました。
それにシールド内で空間から切り離されているのでよしんば発生してもそれは対消滅現象を起こして別の空間を発生させてそっちに行ってしまう筈?
世界には決まった法則が有り法則を超える物は超えた世界に行ってしまうのではないか?と思っているので…。
--------
因みに”コアが残骸に突っ込む”とか”空間の張力で後方に吹き飛ばされる”は空間に関する話でワープに関する技術の空間圧縮に関する技術が元になっています。
AとBとCと言う地点が有りAとCをBを通過させずに繋ぐ為に空間を折り畳むとBの空間座標がずれてAとBの間、BとCの間が一時的(若しくは恒久的)に消滅する。
と言う話の応用です。それを一気に元に戻したら?それが片方からの一方的な力で行われたら?と言う仮定で妄想してみました。
多分重力砲とか空間湾曲を起こすEシールドを作り出せる技術が有るなら可能ではないかと思いまして?

279:悪魔の遺伝子 218
04/08/08 18:08
「と…とりあえずルナリスちゃんの所にも情報を転送するよ…。」
「だからちゃん付けすんな!ってうわ!!」
ディスプレイに表示された機影の数を見たルナリスもそれには驚きを隠せないでいた。そして、ゾイド共々青ざめながら、二人と二機は互いを見合わせる。
「でもよ…だからと言ってこちらを狙ってるとは限らないんじゃないか?」
「そうだよね…。私もそう信じたいよ…。」
そう言う事で、カンウとハーデスはこちらへ向かってくるゾイド軍団の進行方向から見て左垂直の
方向へ向けてそそくさと走り出したのであった。と、その時だった。マリンがレーダーを見た時、その大軍団の機影が進行方向を変えてこちらへ向かってくるのが見えたのだ。
「う…うわああ!!違うよ!!やっぱり私達を狙ってるよ!!」
「何だってぇぇぇ!!!?ってマジでこっちに来てるよ!!」
カンウから転送された情報を確認したルナリスもそれには青ざめていた。
「いいい…一体何で…。」
「知るかよ!!お前もしかして何かやったんじゃねーのか?」
「それを言うならルナリスちゃんだって…。」
「ちゃん付けするな!!」
二人はガクガクブルブルと震えながら口喧嘩を始めてしまった。無理もない、いきなりワケも分からず
に何者の大軍に追われていたのだ。これで錯乱しないはずはない。が、地平線の彼方から辛うじて
謎のゾイド軍団が目視出来た時、二人はとっさに口喧嘩をやめた。
「喧嘩はやめて…逃げましょう?」
「右に同じ…。」
真っ青になりながらも、カンウとハーデスは共に走り出した。無論謎のゾイド軍団は追跡してくる。
「うああ!!やっぱり追いかけてくるよ!!」
「何だってんだよ!!」
カンウとハーデスを走らせながらも二人は後方のゾイド軍団の方向を向いた。そのゾイド軍団は
レオゲーターやを中心とした…。と言うよりライオン型ゾイドばかりで構成されていたのだった。
「オイオイ…ライオン型ばかりって…まさか…。」

280:悪魔の遺伝子 219
04/08/08 18:10
レオゲーター軍団はなおも追跡を続けてくる。そして、単純な走行速度で言うならばあちらの方が速く、どんどんと距離は縮められていった。
「まさかあの噂に聞くライオン型以外のゾイドを無差別に襲撃するライオン型軍団!!?」
「うっひょ――――!!!!」
二人はますまず青ざめた。レオゲーター軍団は本当に大軍団と呼ぶべき大軍であり、さながら巨象に群がる蟻と呼ぶ程の数えるのが面倒臭くなる程の数だったのだ。
「うわああ!!ドンドン差が縮まってくるよぉぉぉ!!!」
二機はなおも逃げる。しかし、レオゲーター軍団との差はどんどんと縮まっていき、ついにはすぐ後ろの方にまで接近されていた。
「ったくお前らぁ!!」
と、とっさにハーデスが機体を反転させ、一機のレオゲーターに掴みかかったのだった。
「お前ら!!一体何をするつも…。」
ルナリスは途中でだまり込んでしまった。ハーデスが掴んだレオゲーターのコックピットには
パイロットが乗っていなかったのだ。そして、そのスキを突き、他のレオゲーターが一斉にハーデスへ向けて跳びかかってきたのだった。
「ルナリスちゃん!!」
マリンはとっさに叫んでいた。何十という数のレオゲーターが、ハーデスの姿が見えなくなる程に
までハーデスへと群がり、そのままおしつぶさんとしていたのだ。無論マリンはカンウで救出に向かおうとした。しかし…。
「ちゃん付けすんな―――!!!!」
ハーデスから、さながらマシンガンの様に高速連射された指拳突き、そして蹴りが放たれ、
レオゲーターの大軍を吹っ飛ばしたのだった。そして、それでもなおハーデスにまとわりついていたレオゲーターを振り払うと、ハーデスはカンウの方へと走ってきた。
「ルナリスちゃん!!って痛!!」
ハーデスはカンウの頭を軽く小突いた。
「だからちゃん付けするなと言っているだろうが!とにかく逃げるぞ!」
「え~ん痛いよ~…。」
二人と二機はそのまま逃げた。しかし、レオゲーターも素早く体勢を立て直し、執拗とも言える追撃を続けていたのだ。

281:悪魔の遺伝子 220
04/08/08 18:13
「それにしても…あのレオゲーターが無人機とは…。ん?そうだマリン!お前のジャマーであのキメラドラゴンみたいに狂わせる事できるか!!?」
「あ!!その手があった!!ルナリスちゃんの言う通り、あのレオゲーターが無人機なら何処か別の
場所で司令機がコントロールしているはずだから、それをジャマーで狂わせてしまえば…。」
マリンはポンと手を叩き、そのままジャマーをONにし、マグネッサー3Dレーダーからジャミング波が広範囲に放射された。
「よしよし!狂え狂え!」
流石にダークスパイナーのジャミングウェーブの様にゾイドそのものを狂わせる事が出来るという
ワケではないが、無人機の遠隔コントロールを狂わせる事は可能であった。しかし、それであるにも
関わらず、レオゲーターの大軍は何事もなかったかのように追跡を続けるのだった。
「え?何で?」
「おい…ちょっと待て…、お前のジャマー壊れてるんじゃねーのか?」
「そんなはずは無いんだけど…。」
マリンはカンウ搭載コンピューターのキーボードを叩き、レーダーの状態を確認する。無論故障
どころか異常な所は何処にも見当たらず、ジャミング波もいつも通りに放射されていた。
「え?え?」
この不可解な状況にマリンはワケが分からず、困惑寸前にまで陥っていた。
「まさか遠隔コントロールは受けてないって事か!!?ええい!!こうなったら…。」
素早く反転したハーデスの口が光った。大口径荷電粒子砲が発射されたのだ。高エネルギー粒子の渦が
最前部を走っていたレオゲーターを消し飛ばし、周囲が闇に見える程にまでの強烈な発光、そして大爆発が巻き起こった。
「ようし!!今のウチに逃げるんだ!!あと、ジャミングをかけるのを忘れずにな!」
「え!?う…うん…。」
ルナリスが大口径荷電粒子砲を使った理由は敵を吹き飛ばす為ではなかった。そこから発せられる
強烈な発光と爆発を目くらましに利用したのである。最前列のレオゲーターが消し飛んだ時、後方に
いたレオゲーターは急ブレーキを掛けた為に、さらに後方にいたレオゲーターと衝突し、さらにそれが
繰り返される事で全部隊を巻き込む大惨事となっていた。そして、残存するレオゲーターが体勢を立て直そうとした時、既にカンウとハーデスの姿は無かった。

282:鉄獣28号
04/08/08 18:52
>>恐怖の亀裂作者さん
トーテムポール型(?)ですか~。何か想像すると面白い物になりそうな気がしました。

283:恐怖の亀裂 423
04/08/09 06:36
またしても周囲の気温は下降を始める。初夏とは言え高山地帯であるこの場は夜とも成れば気温はぎりぎり二桁になる程だ。
しかし今は更に5℃以上平均気温より低くなり更に低下の様相を見せている。それを発生させている元凶のテレマ・スクラフトスは冷気の他に電気とかなり相性の良い能力を持つ。
機体の手が超電導状態に突入しその電子の輝きは増し迸る放電も大きくなっている。

対するベルゼンラーヴェは装甲こそ氷点下以前で超電導状態に有り一応通電式ラインアース等の電撃に対する対抗策は有る。
だが所詮は一般レベルの物でありフルパワーのイクスのエレクトロンドライバーや見た所相手であるテレマ・スクラフトスの攻撃を全て防ぎ切れる程の物では無い。
折角温めている左腕もこの気温低下で温度の上昇を抑えられている。

凍り付いた樹木の葉が落ち甲高く美しい音色を上げる。それを合図に2機は行動を開始する。ベルゼンラーヴェは全領域耐圧バルカン砲4門から一斉に弾丸を散蒔く。
高まりに高まった冷気を盾にテレマ・スクラフトスは弾丸の速度を奪い傷は浅く付く程度になる。「貰…った!?」ベルゲンは勝利を確信したが直にそれを取り消す。取り消さざる負えなくなる。
今までの銃撃が機体内蔵の火器である事に気付いては居たが至近距離で右手の銃を使用するとは思わなかったのだ。その銃弾1発は強力な電荷とEシールドを纏いテレマ・スクラフトスの胴体を直撃する。
略それと同時にベルゼンラーヴェはその身に電撃を受けてラインアースが爆発。機能を停止する。地面に大半を逃がした上でのこの威力は驚嘆に値するものだった…。

「相打ち…でも借りは返したよ。後でしっかり領収書を切って置くよ。それじゃあバイバイ。」胸部に重要な物が無いとは言え胴体に大穴を開けて機体が健在なのはブロックスならではと言う事なのだろうか?
反対に単純に部品交換すれば何とか成るとは言え機能を停止して火花を上げて居るベルゼンラーヴェとは対照的なテレマ・スクラフトスの姿が有る。こちらも派手に火花を上げ有っては成らない場所から放電をしている。
破損の激しい者が勝利し破損の少ない者が敗北する。「…大した男だ。予想だにしない被害を被ったらしいがな。」アービンは参ったと言う様な顔で呟く。彼等に共通する”限定条件下での最凶の存在”と言う触込みを強烈にアピールする結果だった。

284:恐怖の亀裂 424
04/08/09 07:54
「しかし凄いね。その銃は…そっちと同じく最高の高度を誇る胴体フレームの”スパインアーマチュア”をブロック毎吹き飛ばすなんて。」
少し間を置いて「左腕を潰したのは正解だったよ。もう1丁と合せて2丁で来られたらこっちが跡形も無かったろうから…まあ終わり良ければ全て良しだ。じゃあね~。」
そう言い残すと本当に遊びだった事を証明する様にテレマ・スクラフトスと共にベルゲンは夜空の闇に消える。色々な意味で鮮やかな勝ち逃げだった…。

山頂部。それを観ていた影が或る。「ふん…奴を…あの機体に覚醒を求めるのか。ベルゲン。」グウェインは火花と煙を上げているベルゼンラーヴェを観て言う。
包囲網は完全に成りつつある。後は一気に最下層に攻め入るだけの状態に成った今の状況は彼にとっても僥倖である。後はあそこで寝ている機体が起きれば如何にかなるとベルゲンは践んでいるらしい。
これまでの一件の成り行きをここで見下ろしていた彼は大体の機体の能力に予測を付けていた。

ベルゼンラーヴェ。機体の特性は非常に興味深い物でEシールドの攻撃使用、空中等での高速機動への転用。多分通常の使用も充分行けるだろう。全てに於いて逆転の発想で作られた不条理の塊と言った所だろうか?
エルダーコア搭載の機体には大抵何かしらの不条理がその力として内包されている。まだそれは姿を見せてはいないがエネルギー係数の上下の差が激しい事から何かの為に膨大なエネルギーを生産する。
それも一瞬で賄う事の出来る可能性が有るだろう。

テレマ・スクラフトス。こちらは略全ての構成パーツがブロックス共通規格で統一。冷気と電撃を操る氷河の雷鳥とも言うべき存在。その相性の良さでベルゼンラーヴェに勝利するも本来はもっと必要な物が抜け墜ちていると推測される。
抜け墜ちた部分に何らかの力が有ると思われるがエルダーコアの起動状況は良好。そのわずかな差と本人予測の的中でベルゼンラーヴェを破る。どうも欠損部分が被い為予測の予測と確実さには掛けるが思い当たる物が有る。
この機体は極端に秀でた物が無い代わりに平均的な能力が高次元で保たれていたと思われる。特に秀でた力を発揮しなかった事がそう予想を付ける原因になる。

それらの近そうに見えて全く異なる能力とは正反対に機体のシルエットは非常に似通った物で脚部が長く大きいのもそれを印象付ける。

285:恐怖の亀裂の作者
04/08/09 08:04
鉄獣28号さんへ

右も左もライオン野郎ばかりだ!おい!味方は何処にいる!?くそっ!(何かから引用)
な感じで怖い…。無人でもオッケーとは厳しい話です。

286:Inocent World
04/08/09 14:24
 遠目に見ても、市街は大混乱の様相を呈していた。
 降り注ぐ爆弾、砲弾の嵐。カタパルトからスクランブル発進する飛行ゾイドが立てる爆音に、怒りに満ちた市民達の喧騒。
「所詮、恐怖政治で繋がっていた街などこんな物だ」
 ルガールの冷徹な視線を乗せて車は走る。破壊された正門を潜り抜け、彼らが目指したのは格納庫だった。
「ここです―来て下さい」
 アレックスに招き入れられ、シャッターを押し上げた瞬間ルガールの目に巨大な何かが飛び込んできた。
 整備用のベイに入りきらないその巨体を見た時、彼は心の奥で「ゾクゾクする様な興奮」が湧き上ってくるのを感じた。
「…マッドサンダー……」
 味方からは“雷神”、敵からは“狂雷”と呼ばれた伝説の巨獣が、そこに居た。
「大戦前に絶滅していましたが…“ギルド”の最新技術で、化石から取り出した因子を培養する事に成功したんです」
「何故、私にこれほどの機体を?」
 率直な疑問だった。何も、マッドサンダーを持ち出さずとも任務遂行は可能であるはずなのだ。
 その問いに、アレックスは思いがけない言葉を口にする。
「…ルガールさんには、コレを乗りこなす『力』があります。『力』を持つ者は、それに相応しい剣を持つべきである…
…と、私は思うんです」
 その言葉はかつてマサシが信条とし、ルガールに語って見せた言葉だった。

〔腕が良くても、機体の性能が付いて行かなけりゃ意味がねえのさ。力を持つ者は
それに相応しい剣を持つべきだぜ、ルガール…〕

「…? どうしたんですか?」
 黙りこんだルガールに、アレックスは不安げに問い掛けた。
 しかし、彼は突然笑い始めるとマッドサンダーのコックピットに飛び乗って叫んだ。
「最高の機体を用意してくれた事に感謝する! ただ、少々改造を加えたい!」

287:Inocent World
04/08/09 14:53
「どんな改造です?」
「聞き及ぶ所では、この機体はまだ実戦経験が無いそうだな。…それではやはり反応に限界が出る。
私の手持ちの戦闘データを移植すれば、瞬時に反応できる筈だ」
 ルガールはコートから一枚のメモリーカードを取り出した。
「あの、そのデータってもしかして…」
「ああ、ご推察の通り…今は亡き、我が愛機の戦いの記録だ」
 ルガールの手が、優しくカードをスロットに差し込む。
 その時、一瞬だけマッドサンダーが身体を振わせた―まるで武者震いするかのごとく。
 データを移植しても、死んだディバイソンは戻ってこない。
 だが、別の機体となってもルガールの愛機は、彼に暖かい既視感を与えてくれた。
「お帰り、相棒」
 思わず口をついて言葉が出る。それは謝罪と感謝を含んだ、再会の挨拶。
 シートに身を沈める彼に、アレックスがおずおずと声を掛けた。
「えー…知っての通り、外はぐるりと野良ゾイドが囲んでいます。ですが、どう言う訳か現在は北の方に戦力が集中している
様子なので、星の傷に向かう道は手薄です。南方のゲートならば、マッドサンダーの性能とあなたの腕で突破できるでしょう」
「私の腕、過信してはいまいか?」
 茶化すようにルガールが笑うと、アレックスも笑った。
「過信するくらいで丁度良い、ですよ」
 重厚なハッチが閉じる。マッドサンダーの瞳が輝き、施設と機体を繋ぐケーブルがはじけ飛ぶ。
「行ってくる…私が任務を完遂するまで、せいぜい持ち堪えてくれ」
「お安い御用で」
 コックピットのサブモニターに、機体のスペックが映し出される。超巨大ゾイドであるにも拘らず200km/hを越える最高速や、
圧倒的な攻撃力、防御力はルガールを充分に満足させるものだった。
「さあ…慣らし運転と行くか!!」
 大地を揺らし、マッドサンダーは弾丸の如くゲートの外に躍り出た。

288:Inocent World
04/08/09 15:04
未来の超技術で200km/hを叩き出すマッドサンダー…こんな世界観だからこそ可能?
ところで重要な捕捉を忘れていました。
・ルガールの一人称は、普段は「私」だがキレた時や感情が昂った時は「俺」になります

>>鉄獣28号氏
Nooooooあんまり先読みしないで_| ̄|○
何故か「よしよし!狂え狂え!」がツボに入った今日この頃…

>>恐怖の亀裂作者氏
個人的に、最も法則を越えているのは禁ゴジュの装甲とGカノンだt(ry
某所で聞いた話では、本当ならマイクロブラックホールカノンなんか使った日には世界の終わりだとか。
重力の法則を無視してしまうトーテムポール、自分も是非見てみたい!

289:悪魔の遺伝子 221
04/08/09 20:43
「ハア!ハア!ハア!何とか…まいたな…。」
「うげ~…ったく何よあの大軍は~…。確かにあの時聞いたライオン型ゾイドの群ってのは分かるけど…あんな大軍団は無しでしょ~?」
あれから、数キロの彼方にあった岩山の陰で、二人はゾイド共々息を切らせていた。そして、岩の陰
から顔をゆっくり覗かせると、レオゲーターの大軍が広野を掛けていくのが見えた。ジャミングを掛け
ていたおかげで気付かれる事もなく走り去っていくレオゲーターを見た二人はほっと胸をなで下ろした。
「は~…。危うく死ぬかと思ったよ…。」
「それにしても…。無人機という奴は遠距離からコントロールされる機体が多いのだが…。まさか“スリーパー”か?」
「スリーパー?」
初めて聞く言葉にマリンはルナリスの方を見つめた。それに気付いたルナリスも、その説明を始める。
「いわゆる自動操縦型って奴だよ。無人機と言えば無人キメラブロックスみたいな遠隔操作型を
連想される事が多いが、さらに昔の時代では無人機と言えば自動操縦型が主だったそうだ。と、
自動操縦と言ってもコンピューターの性能の関係で大した物では無かったらしいけどな。」
「へ~…。ルナリスちゃんやっぱり貴女博学ね~。」
感心するマリンの頭をルナリスの右手がガッチリと掴んだ。そしてただでさえタカのように鋭い目付きがさらに鋭くなる。
「だからちゃん付けするなと言ってるだろうが…。何度言えば良いんだぁ?」
「ゴメンゴメン!わかったよ!ルナリスちゃん!」
「だからちゃん付けするなつーたろうがぁぁ!!」
ニッコリと微笑んで答えたマリンの顔面が思い切り岩に叩きつけられた。そしてそのままルナリスはマリンの頭を掴んだまま、マリンの顔面をグリグリと岩にこすりつける。
「あ~もう痛い痛い!痛いってば!ゴメンゴメン!ゴメンナサ~イ!」
流石にこれには痛かった様子で、マリンは泣きながら謝っていた。というかこれは痛いで済んでる方が凄いと驚くべきなのだろうか…。
「で、さっきの話だけどさ!何で無人キメラは自動操縦じゃなくて遠隔操作が使われてるの?ルナリスちゃん!」
その直後、マリンの顔面スレスレの所にルナリスの足が飛んできていた。しかも、二人が初めて会った時にルナリスが使った、あの懐かしのつま先から刃まで出ていたのだった。

290:悪魔の遺伝子 222
04/08/09 20:46
「だから、ちゃん付けするなと…。」
と、そう言い掛けた時、ルナリスは足を下げた。
「それは次の機会においておくとして、無人キメラが自動操縦じゃない理由だが、開発当初は確かに
無人キメラも自動操縦で開発されたらしい。しかし、無人キメラはあまりにも凶暴すぎた。敵どころ
か味方や野生ゾイド、一般市民にまで無差別に牙をむく危険な存在だった。故に無人キメラは
遠隔コントロール式にされたり、有人型にされたり、とそう言う事だよ。」
ルナリスの説明にマリンは本当に感心していた。
「やっぱり貴女博学ね~!」
「爺ちゃんから聞いたのさ…。爺ちゃんも昔、無人キメラの開発に携わっていたそうだから…。」
「ルーガスさんが…?へ~…。ルナリスちゃんのお爺ちゃんも伊達じゃないね~…。」
その時、ルナリスがもの凄い形相になり、手をプルプルと痙攣させながら、その拳を固く握りしめていた。
「やっぱりお前この辺でぶっ殺しとこうか…?」
「わあ!!ゴメンゴメン!!ルナリスちゃんゴメンなさーい!!」
「また言ったぁぁぁぁ!!!」
「ひぃぃぃぃぃ!!!!」
広大な広野にマリンの甲高い絶叫がこだました。

「あ~…。あれから何度追いかけ回された事か…。」
「そうだね…無事で入れるのが不思議なくらいだよ…。」
とある街にタイガスとラッキーがトランサーとティニィの二機ともどもゲッソリした面持ちで到着して
いた。二人の会話からすると、二人はあの後もレオゲーターの大軍にさんざ追いかけ回された様子である。
「あ~疲れた…。もう寝たい…。」
「俺もだ…。」
今にも倒れ込みそうな程にまで疲れ切った二人と二機はゆっくりと駐機獣場へと移動した。と、その時、タイガスの目がパッ!!と見開いたのだった。
「ん?あれは…。」
「ど…どうしたの?」
タイガスの視線の先には、数々のゾイドの中でもひときわ巨大な二機のゾイドの姿があった。
ゴジュラスギガとデスザウラーがそれぞれ隣り合って立っていたのだ。これは紛れもなくカンウとハーデスだった。

291:悪魔の遺伝子 223
04/08/09 20:49
「へ~ゴジュラスギガとデスザウラーか~…。白と黒でふたりはゾイキュアという感じだね。」
「アイツ等もこの町に来ているのか?」
「アイツ等?」
「いや、何でもない。とにかく宿を探そう…。いい加減疲れた…。」
タイガスはトランサーを止めると、コックピットから下りた。
「何か気になるな~…。」
そして、ラッキーもタイガスの後を追った。

時は同じく、この街に到着した二機のゾイドの姿があった。それはズィーアームズ社から出発した、
ドラゴスの乗るデスレイザーとリューコの乗るパラブレードだった。
「ふ~!やっと付いたな…。」
「ドラゴスさん!これから宿に入ったら今日のテスト分のレポート作成ですからね!」
「分かったよ~ったく…。」
二人と二機はそのまま駐機獣場へと移動していたその時だった。ドラゴスの目がパッと見開いたのだ。
「んあ!!あ…あのゾイドは…。」
ドラゴスの視線に移った物は、駐機獣場にたたずむカンウとハーデスだった。
「あいつら~…この街にいたのかぁ!!!」
ドラゴスはデスレイザーを止めるとコックピットから飛び降りて走り出した。
「こら!ドラゴスさん!逃げちゃだめです!」
無論リューコもドラゴスの後を追った。

「え~・・・宿宿宿と・・・。」
タイガスとラッキーが疲れた体に鞭打って宿を探して歩き回っていた時だった。突然二人の前にザビエルが現れたのだ。
「私~!獣王教宣教師のザビエルと申しま~す!そこの貴方達~!獣王教に入りませんか~?」
「悪いなおっさん・・・。また今度にしてくれ・・・。」
今にも倒れそうなほど疲れきった二人にザビエルの話を聞く余裕は無かった。そして、二人はそのままフラフラと立ち去っていく。

292:悪魔の遺伝子 224
04/08/09 20:56
「何処だ何処だ何処だ!!あいつ等は何処にいる!!」
物凄い形相でドラゴスが周囲をキョロキョロと見渡しながら歩いていた。
「ドラゴスさん!一体どうしたんですか!?早く宿を探さないと!」
「うるさい!!あいつ等がこの街にいる事が分かった今、そんな事をしている余裕は無い!!」
ドラゴスはなおも物凄い形相で周囲を見渡し、街の中にいる人間一人一人の姿を確認していた。
彼の標的は無論マリンとルナリスである。以前二人にデスレイザーをボロボロにされたせいで彼は
減棒処分を食らったのだ。故に彼は汚名を返上するため、そのリベンジに燃えていた。と、その時、ドラゴスとリューコの前にもザビエルが現れたのであった。
「私~!獣王教宣教師のザビエルと申しま~す!そこの貴方方~!獣王教に入りませんか~?」
「うるさい!!今それ所じゃねーんだよ!!死にたくなかったらそこをどけ!!」
ドラゴスは物凄い形相のまま歩き去っていった。そして、目を丸くしているザビエルにリューコが頭を下げる。
「すみませんね。ドラゴスさんちょっと機嫌が悪いみたいなんですよ。じゃあ・・・。ドラゴスさ~ん!待ってくださ~い!」
そして、リューコもドラゴスの後を追うのであった。

「は~・・・やっと見つけた~・・・。」
どうにか宿屋を発見したタイガスとラッキーの二人は宿屋のカウンター前で一息付き、手続きを始めた。
と、そんな時、宿の主人が申し訳なさそうな表情で二人に話し掛けてきたのだった。
「お客様、他の人との相部屋になるけどいいですかな?」
「相部屋?」
「そうです。ちょっとどの部屋もお客様でいっぱいなんですよ。だから他のお客さんとの相部屋にしなくちゃいけないみたいで・・・。」
「あ~かまわんかまわんよ。俺達は疲れてるんだ。早く休みたいよ。」
「そうですか・・・。では此方へ・・・。」
余程疲れていた為、一々細かい事を気にする余裕も無かった二人はすぐさま相部屋をOKし、宿の主人によってその部屋へ案内された。そして、相部屋となる部屋についた時、主人はその部屋の扉にノックをした後、その部屋に泊まっていた者に相部屋になる事を告げていた。
「OKが出ましたよ。それでは・・・。」
「あ・・・ああ・・・。」
という事で、主人が出て来てそのまま去った後で、タイガスとラッキーはそのまま部屋の中に入っていった。

293:鉄獣28号
04/08/09 21:25
気付いてみたらもう450KB行っているじゃあーりませんか!
という事はもう次スレの準備が必要になるのでしょうかやっぱり?

>>恐怖の亀裂作者さん
相打ちに近い状態とは言え、冷気と電撃の勝利に終わりましたか。
領収書を切っとくというセリフはつぼに入りましたw

>>Inocent World作者さん
マッドサンダーキタァァァ!!それでとんでも能力者ゾイド軍団や未知の怪物にどう立ち向かうのか楽しみです。

294:恐怖の亀裂 425
04/08/10 03:23
「ちぇっ…折角格好良く決める筈だったのにな~。資料に無いあの銃は追加武装か。あれだけで差を埋められたとはね。」
とか愚痴を言いながらも内心は喜びで一杯のベルゲン。遂にあの2年ほど前の相棒に煮え湯を飲ます事に成功したからである。
それ以前は何時も彼の悪戯に翻弄される毎日だったのだからしょうがない。本の間に派手に音を立てるびっくり箱ならぬびっくりしおり。
そして食べ物には食べられなく無い程度の料理や飲み物に合わない調味料。糞餓鬼がそのまま大人に成った様な彼に遊ばれっぱなしだった。
「それにしても…欠損パーツが多いなったくテレマ(意思)なんて大した名前だけ有って各部を蘇生しないと本当の力が出ないなんてあんまりだ~~っ!!!」
意思の化身テレマ・スクラフトスのコクピットの中で怒り狂った猿の様にキーキー泣き叫ぶベルゲンだった。

「…。」電撃のショックで気を失っていたらしい。正面から真上になったコクピットハッチが開かれる。「おい!生きているか?」アービンの声だ。
「す…すいませんであります。帰投早々情けない姿を晒して。」まだ現実と夢の境界線を彷徨いながらファインはアービンに答える。
「取り敢えず良く帰って来た。機体の部品交換なら直に済む。外にでも出て夜風に当たれ。今夜は氷点下だから直に目が覚めるぞ?」
怒った様な顔と笑っている様な顔の中間点な表情でアービンは言った。

「どうだ?」整備班長に状況をアービンは聞く。「おお…凄いな此奴は。あれだけの電撃を喰らって配電系統以外は全く無事だ。銃火器の機構も歪みは無い。」まるで宝石でも観る様な顔で言う。
更に詳しく聞いた話では通電式ラインアースは使用している部品がわざわざランク落ちした素材を使用していた事を知る。「細かい所は任せたと言う事か。下手に手に入り難い素材を使われるよりはましか。」
直に現時点で手に入り易く効率の良い素材でラインアースの制作を命じる。他にも回路の焼き切れたブロックの交換。可能な限りのスペックの調査と作業はまたしても山積になる。
しかし今は何も不平不満を言わず整備兵達は作業を続ける。ラミューズの話が嘘だと言う証拠が全く無い。その為必死になっているのだ。

少ししてラミューズとベルフが戻ってくるが如何やらエルダー5に逃げ切られた様だった。その表情は暗く息切れすらしていたという…。

295:恐怖の亀裂 426
04/08/10 04:25
「…この方は古代ゾイド人所縁の方でありますか?」ファインはラミューズを見てベルフに聞く。
答えはベルフからでは無く少女本人から肯定される。「はい。私は古代ゾイド人です。宜しくお願いします。」礼儀正しく礼をするので釣られて礼をする。
「所で…あれに見覚えは無いでありますか?」ベルゼンラーヴェを差してファインは聞いてみる。「え~っと…この感覚は暗黒大陸のゾイドみたいなので良く解りません。」
しっかり否定されるが「でも似ている物は知っていますよ?確か…暗き森の主。名前の怖さと反して気性の大人しい存在です。それを元にしたコアなら戦う意思が薄弱な筈です。」
これではっきりする。多分あの機体の全てを統括するコアはそれに準ずる物なのだろう。目を覚ますのを拒否している事は確かだろう。

誰かから聞いた話がある。もしコアに触れるなら触ってやるとそのコアの声が聞こえる事が有ると言う話だ。
それが現実なら縋りたい気分でファインはベルゼンラーヴェの後頭部に居る。そこは孔雀の尾羽根を模したパーツを格納するカバーの基部。
そこを少し弄くるとカバーが外れハッチが開きエルダーコアが顔を出す。形も独特でくの字型で中間が動かせる為この位置に置かれたらしい。
それにそっと手を添える。恐れず手にしていた手袋も外して。それに習い誰かがそれを出来るかもしれないと手の開いた者全てが手を添える不思議な光景がそこに有る。

記憶…如何やらこのコアが見知った記憶が目を閉じた目蓋に鮮明に映る。辺りの様子から察するに手を添えた全ての者にそれが見える様だった。
ぼやけた画像が輪郭を持ち色の無い世界に彩りが加えられていく。それは寿命を遙に超える長い戦史。コアからコアに託された記憶。そろそろそれをコアが見せてくれる様だった。

住み家の森を焼き尽くす閃光。直にそれを被い隠し踊り狂う闇。それを必死に打ち払うコア本体。それは図った様にベルゼンラーヴェと同じ姿。
違いと言えば脚の大型Eシールド発生機を兼ねる脚部装甲群が無い事と銃を握っていない事。そして当たり前だが戦闘用に改造されていない事だ。
必死になって後ろに居る眷属と思われるゾイド達と見た事も無い姿の人の原種らしき者達を庇い闇に燃える影と対峙しているその姿は一目見て解る。
異形の竜神…あの声?ベルゲンが言ったヴィゾールの剣の事だと妙な確信が芽生える。

296:恐怖の亀裂 427
04/08/10 06:04
記憶が途切れて別の映像になる。その後の戦闘で倒れてしまったか相打ちになったかしたのだろう。
今度は目映く光る機械群が見える。それは古代ゾイド人の技術の物で何が何の機械だかさっぱり解らない。
しかしこれは貴重な映像資料だ。この画像を保存出来ないのが悔やまれる。ここでは今のベルゼンラーヴェに近かりし姿になっている。
やはり敵対している者が居る。今度はテレマ・スクラフトスだ。見間違える事の無い鳥顔で後頭部に巨大な翼2対。
テレマ・スクラフトスにも相違点は有る。まあブロックスは置いて置く事にするが…腰部辺りに更に巨大で勇壮な翼が存在しているのが印象的だった。

この後も場面は変わる変わるして今に続いて行くがどの映像でもそれらしき何らかのゾイドと争う映像ばかりだった。
これを見たならベルゼンラーヴェ≦元の存在が戦いに疲れ果てている様に感じてもしょうがない気がする。機の滅入る記憶だった。
全てが終わり添えた手を離し一斉に目を開く一同だがファインだけ姿を既に消していた。「いかん!奴を別のゾイドに近付けるな!」アービンは怒声を上げる。

フレキシブルウェポンドライバーのホバーボード機能を使い施設に侵入するファイン。気になる事が有り行動を起こしたのだが勘違いしたアービンから施設内放送で雷を喰らう。
釘を刺す目的の様だ。ベルフから隠し部屋に付いての情報を得ているのでそれを丹念に探す。殆どどれも最近侵入した跡が有り目的地ではない。
2時間程探し物を続けるが成果は得られずゾイド用の通路に出る。

「…お礼参りはお断りでありますが何か?」自分を被い隠す影を頂点周辺を睨み付けてファインは言葉を吐き捨てる。
この姿も先の記憶で覚えが有る。胴体にめり込んだ巨大な顔。細くしなやかな2対の腕。頭部上方に有る寄せ餌に使うのだろう提灯。
類人猿型に間違ってディフォルメされたチョウチンアンコウ。ランプバイアンと呼ばれるデルポイの昔話の巨人だ。
その巨大な腕が空を切り裂きながら迫ってくる。慌てて避けるが間に合わずに空中に放り出される。この時ばかりは甲殻皮膚様々だった。
ホバーボードの推力を頼りに滑空するが相手の移動速度は当然スケール分大きい。その直後に現れた白い影に助けられなければ壁のしみに成っていた所だった。
「サーラちゃん参上!」ストームラプターの手に掴まれて情けない姿だった。

297:恐怖の亀裂の作者
04/08/10 07:16
鉄獣28号さんへ

6者6様に一つの町に集合!例の方もちゃんと居る。
獣王教の野望は達成できるのか?それとも狼とモモンガ、4匹の竜の前に屈するのか!?
盛り上がって参りました~~!

やっぱり電撃は金属の大前提が或るゾイドにとっては有効な装備が有ってもやばいと思います。
それに相手も自分も電気抵抗が驚く程少ない以上はああ成って当然かな~?と。

Inocent Worldの作者さんへ

200km/h。絶滅種だけあって安定性を重視したみたいですねマッドサンダー。
ゲーターでも同じ速さで動けるので300km/hを出してもおかしくない技術の向上振りだと思います。

もう450KBオーバーですか。今回はペースが早かったですね。今日から明後日までに立てた方が良いのでは?と思います。

298:Inocent World
04/08/10 13:51
 野良ゾイドの群れが、突き進むマッドサンダーに向かって来る。
 その数およそ60体。ゴドスからゴジュラス級まで、多種多様なゾイドが市街を取り囲んでいた。
「では、コイツの性能を見せてもらおうか」
 ルガールは呟き、マグネーザーを起動した。高い唸りを上げ、巨大なドリルが回転する。
「予想以上の運動性能だ…それに、私の言う事を聞いてくれる」
 一閃。180度の旋回と共に、無数の野良ゾイドが破片を撒き散らして宙を舞った。
 後方から向かって来るアイアンコングに、背中のビームキャノンを撃ち込む。それだけでコングは大破し、動かなくなった。
 格闘も射撃も、圧倒的な破壊力だった。更に、前方からジェノザウラーが浴びせかける荷電粒子砲が全く気にならない。
「これが、伝説に名高い反荷電粒子シールドか…」
 ルガールは溜め息をつくと、野良ゾイドの群れを突っ切って郊外へと出た。
 何しろ時間が無い。機体性能に酔いしれて野良ゾイドを虐殺していては、街が持たないのだ。
 だが、ルガールはここに立ち寄った。今は全てが彼の所有物となったジャンク屋、「TASHIRO」に。
「マサシ…お前に貰ったパーツ、使いこなしてみせる」
 ルガールが格納庫から持ち出したのは、たった一つのタンク(とは言えベルトコンベアを使わざるを得ない大きさだったが)。
その中には、一見木工用のニスにも見える透明な液体が詰まっていた。
 彼の脳裏に、再びマサシの言葉が甦る。

 〔こいつはなぁ、“レイディバイダー”つって…装甲のコーティング材なんだがな。コイツをかけると、敵の光学兵器に対して
凄え耐久性を持つようになるのさ。どうだ? 今なら安くしとくぜ…〕

「悪いな…代金は、死ぬまでツケといてくれ」
 作業用アームを操作し、ルガールはレイディバイダーを機体に散布していった。
「何だか、盗みを働いているような気分だ…」
 作業を終えると、ルガールはコックピットに戻った。すぐに店を出ると、星の傷を目指して走る。
 それは驚くほど近くにあった―ただ、大きすぎて見えなかっただけで。
 地平線の向こうまで続く巨大な亀裂が、そこに口を開けていた。

299:Inocent World書いてる物体
04/08/10 14:01
(●ニ●)。○(まずったな…もっとマグネットコーティング的な物にすれば良かった)

>>鉄獣28号氏
この後で、やっと能力者の本領が次々と発揮されます…思い出したようn(ルシファーブレード
相部屋で事件の予感がいたします! ただなんとなく!!

>>恐怖の亀裂作者氏
流石に、マッドが300kmオーバー出したら無敵じゃないですか(^^)
それはそうと、次スレの`プレはここと同様でおkでしょうか?

300:悪魔の遺伝子 225
04/08/10 18:18
「それじゃあ失礼しますんで~・・・。」
タイガスが彼なりに礼儀正しく(?)相部屋となる部屋に泊まっていた人間に挨拶をしようとした時、突然タイガスは噴出したのだった。
「あ~ら久しぶり~!どう?伝説の古代虎は見つかった?」
その部屋に泊まっていたのはマリンとルナリスだった。しかも二人はちゃぶ台を囲んで食事をとっていた。
「まあ・・・駐機獣場にお前等のゾイドがあったからこの街にいるってのは大体予想がついたが・・・。まさか同じ部屋に泊まる事になろうとは・・・。」
「ねえ?タイガス君?この二人誰?」
「貴女もね!」
タイガスはともかく、ラッキーにとってマリン、ルナリスは初対面の相手であり、やはり互いの自己紹介を始めた。
「私はマリン=バイス!15歳」
「ルナリス=バッハード・・・17歳だ!」
と、言う風にマリンの後に次いでルナリスが自己紹介をした時だった。
「え?えええええ!!!!?」
「バッハードって・・・まさか・・・。」
突然タイガスとラッキーの二人が目を丸くして驚いていたのだった。それには思わずマリンとルナリスも退いた。
「ま・・・まさか・・・バッハードって・・・。」
「あのば・・・ば・・・バッハードコンツェルンの・・・?」
「認めたくはないがその通りだ。」
と、その時だった。突然二人が土下座したのだ。
「お・・・お見逸れしました・・・。」
「オイオイ!んな事するなよ!こっちが恥ずかしくなるじゃないか!」
「そうだよ!ルナリスちゃんは確かになんとかかんとかなんとかの令嬢だけど、社長になるのが嫌で不良になった上、今は家出中なんだから!」
その時、マリンの顔面にルナリスの蹴りがめり込んでいた。
「余計な事は言わんでいい!!というかちゃん付けするなちゃん付け・・・。」
「は・・・はは・・・。」

301:悪魔の遺伝子 226
04/08/10 18:21
二人のやり取りに、タイガスとラッキーは唖然とするだけだった。と、その直後、まだ怒りが収まって
おらず、物凄い形相のままだったルナリスが、マリンにストンピングしながらラッキーを指差したのだった。
「そこのお前!!さっさと自己紹介しろ!!」
「わ・・・私は・・・。ラッキー=トルワート。19歳です。」
「へ~。私達より年上なんだ~・・・。」
と、今更になってようやくラッキーのフルネームが明らかになるのであった。ちなみにタイガスは20歳であったりする。
「それにしてもタイガスさんよ~。貴方もスミに置けないね~。あの大会からそれ程時間がたったワケでもないのにいつの間に彼女なんて作ったりして。」
マリンがそう茶化した時、タイガスとラッキーはレッドホーンの様に赤くなった。
「勘違いするなよ!!!俺とラッキーはただの幼馴染で・・・。」
「ハイハイ分かった分かった分かったよ~・・・。」
マリンとルナリスの二人は手を叩きながらタイガスとラッキーの二人を茶化していた。
「そんな事より・・・タイガス君。この二人とは知り合いなの?」
「知り合いというか、この間ルードシティでのゾイドバトル大会で戦ったんだよ。」
「ん?ああ!思い出した!!あの大会でタイガス君のワイツウルフと戦ってたゴジュラスギガが、この街の駐機獣場に止められてたゴジュラスギガとそっくり!!」
「というかそれはウチのカンウなんだけどね・・・。まあそれはそうと、二人も食べてく?」
マリンはちゃぶ台を指差した。前述した通り、二人は食事中だったのである。ルナリスもそれを
思い出し、座り込むと食事を再開していた。もちろんその料理は宿屋から出た物ではなく、マリンが自炊した物である。
「め・・・メシって・・・。」
ちゃぶ台に置かれていた料理を見たタイガスは呆然としていた。その料理はご飯に味噌汁に焼き魚、豆腐、漬物と、良く言えば庶民的、悪く言えば質素そのものだった。
「二人とも・・・意外と質素な食生活してるのね・・・。」
と、そんな二人の反応に、マリンも少しカチンと来ていた。
「質素で悪かったわね。まあ確かに質素かもしれないけど、栄養面はしっかり考えてるつもりだけど?」
「ご・・・ごめんなさい!怒ったのなら誤るわ。」
「え?あ?え?」
意外と素直に謝ってきたラッキーに、マリンも拍子抜け、怒る気が自然と失せていた。

302:悪魔の遺伝子 227
04/08/10 18:25
「まあとにかくお前等も食えよ。美味いぞ?」
さり気なく食事に集中し、もくもくと料理を口に運んでいたルナリスが一漬物を一切れずつ掴んで
タイガスとラッキーに差し出した。そして、二人はそれを口に運んでみる。
「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!おいしい!!」
「何だこの味はぁぁぁぁ!!うめえ!!」
たった一切れの漬物に二人は感激してた。という事は、その漬物はかなり美味だったという事である。とはいえ、そのあまりにも極端なリアクションにマリンとルナリスは退いていた。
「こ・・・コイツの実家は飲食店らしいからな!下手な高級料理なんぞより、コイツの作った味噌汁とかの方が遥かに美味いぞ!」
「ルナリスちゃんそれ言いすぎだよ!」
「そうか~?つーかちゃん付けはやめろと何度言えば気がすむんだよ!」
例によってルナリスはマリンの頭を小突いていた。
「本当だ!!これも美味しい!!」
「うめえ!!何だよこの味は!!」
いつのまにかマリンが用意していたタイガスとラッキーの分の料理にがっつきながら、二人は感激し続けていた。と、その時ラッキーがマリンの方を向いた。
「これってやっぱり何か特別な製法でも使ってるの?」
「いや、いたって普通だけど・・・。」
「普通!!?どうやったら普通でこんな味が出せるんだよ!!」
「そ・・・それは・・・。」
そんな質問に関してはさすがにマリンも困った顔をしていた。なぜなら彼女は上手く説明出来る自信など無かったからである。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
マリンは黙り込んだ。なぜ美味いのかという理由を考えていたのだ。周囲に沈黙が続く。と、その時ラッキーが物凄い勢いでマリンの手を掴んできた。
「きゃあ!!いきなり何!!?」
戸惑うマリン。そしてラッキーの目はなぜかキラキラと輝いていた。それにはマリンも退いた。
「そんな事はどうでもいいわ!マリンさんと言ったわね!私にもその料理の方法教えてくれないかしら!?」
「え?ええ!?べ・・・別にかまわないけど・・・。さん付けする必要は無いよ。貴女の方が年上でしょ?」
「いいえ!!こんな美味しい料理を作れる貴女を呼び捨てなんて私にはできませんよマリンさん!!?」
「えええ!!?」
それにはマリンは戸惑いを隠せないでいた。そんな時、ルナリスがマリンの頭をポンポンと叩いた。

303:悪魔の遺伝子 228
04/08/10 18:28
「ハッハッハッハッ!これでいつもお前にちゃん付けされる私の気持ちが分かっただろう!これにこりたら・・・。」
「ルナリスちゃんと一緒にしないで!!」
「何だとぉぉぉぉ!!つかちゃん付けするなぁ!!」
ルナリスの怒りの鉄拳制裁がマリンの顔面に叩き込まれ、そのまま二人は取っ組み合いの喧嘩を始めるのだった。
「死ねぇマリン!!」
「貴女が死んでよね!!」
「二人ともケンカはやめて下さい!!静かにしないと他のお客さんに迷惑でしょ!!?」
ラッキーは必死に二人のケンカを止めようとしていたが、ケンカはなおも続いていた。
「あ~うるさい・・・これだから女という奴は・・・。それにしても美味いなこれ・・・。」
大騒ぎな他の3人には目もくれず、タイガスは一人黙々と料理を口に運んでいた。

「お客さん!お願いですから宿内でケンカはしないで下さいね!?他のお客様にも迷惑がかかりますでしょ!?」
「ハイ・・・済みません・・・。」
「というか何で俺まで・・・。」
それから、宿屋の主人の前の正座させられた四人は主人から延々と説教をされていた。マリンと
ルナリスは先ほどケンカをやっていただけに、全身がボロボロになっており、タイガスの手にはハシと茶碗が握られていた。
「だいたい貴方もご飯食べてないでケンカをとめるとかしたらどうなんですか!?本当に我が方としてもこまるんですよ!」
こうして、主人の説教は延々と1時間以上にもおよび続いた。

「あ~・・・。やっと解放された~・・・。」
「は~・・・。」
それから、やっと解放された四人は、部屋に戻った後、倒れこむように布団に寝転んでいた。特に
マリンとルナリスのダメージは絶大だった様子で、タイガスとラッキー以上に苦しそうにしていた。
「体中が痛い・・・。もう死にそうだ・・・。」
「あれ~?死んだはずの曾お婆ちゃんと曾お爺ちゃんが川の向こうで手を振ってるよ~?」
「マリンさん!!それはヤバイですよ!!気をしっかり持ってくださいー!!」
にこやかな笑みを浮かべながら朦朧としているマリンの肩を掴み、ラッキーは必死に前後左右に振っていた。マリンの頭は力も無くブンブンと振り回されている。

304:鉄獣28号
04/08/10 18:48
そろそろ本当に次スレ準備が必要でしょうか?

>>恐怖の亀裂作者さん
過去の記憶から考えて、過去からの恐怖みたいな事が起こりそうな気がしますね。
>やっぱり電撃は金属の大前提が或るゾイドにとっては有効な装備が有ってもやばいと思います。

確かにそうですね。自分の話でも、以前そう言う描写をやりましたし。電撃兵器は
相手が金属であるならば装甲の強弱に関係無くダメージを与えられると言って。

>>Inocent World作者さん
ニスみたいなので対ビーム防御力強化とは便利な世の中になった物ですね。
とは言え、いわゆる○○コーティング系はそんな感じな物が多いのではと思ったり・・・。

>それはそうと、次スレの`プレはここと同様でおkでしょうか?

自分はOKだと思います。

305:名無し獣@リアルに歩行
04/08/10 20:57
過去ログ一覧の「Vol5」のところにある (前スレ は削るということでよろしく。

306:恐怖の亀裂の作者
04/08/11 04:05
何かずれてしまいましたが立ちました。

自分でバトルストーリーを書いてみようVol.13
スレリンク(zoid板)l50

鉄獣28号さんへ

頭が力無くゆんゆん振られているマリンさん…何か良さげ。終始完全無視のタイガスさんも捨てがたい魅力が…。

>過去の記憶から考えて、過去からの恐怖みたいな事が起こりそうな気がしますね。
やっと以前の5日目終了時の台詞通りの話に修正が出来てきました。6日目夜からは下手なスーパーロボット物な乗りが出て来ます。
上手く行けるかな?

Inocent World

これで側面も安心!いざ行かん!目的地へ!な感じですね。
盗みを働いている気分だ…は何か複雑な心境なんでしょうね…。

307:恐怖の亀裂の作者
04/08/11 04:34
すいません。
Inocent Worldの作者さんへ
でした_| ̄|●焦って投稿してケアレスミスを…。

スレの終了際に。
【人物】
ラミューズ:本名不詳ネメシスと呼ばれていたらしいがそれは本人の名前でないらしい、古代ゾイド人で特別な目的の為に育てられた為に公用語を話せない
この手の人には珍しく記憶障害等が無いのでそう言う才能が有るのかもしれない
エーリッヒ=シュテーマン:科学技術書”ねくらのみかん”の著者で既にこの世の方ではない、折角胡散臭いタイトルで世の目を欺いていたがエルザの所為でそれが技術書有ると見抜かれてしまった
【ネタ】
ねくらのみかん:科学技術書でエーリッヒ=シュテーマン著、と蛆の最先端の地球の技術、古代の遺跡に記された未開の技術文献を編纂した貴重な書物
タイトルを決める際に胡散臭くなったのはこの本に記された技術は後に災いを起こしかねないと戯言が記されている様に誤認させる為らしい
エルダー5:施設最下層のエルダーコア”ヴィゾール”より取り分けられたコアにより作られた戦闘ゾイド、ライナス=レンバートンの記憶を利用してμテリアンに本能を分離し目覚めたヴィゾールの剣の命令の下に行動する
元が一つのゾイドの為合体何て事も出来る
暗き森の主:ベルゼンラーヴェのエルダーコア、初代は生命体としてのゾイドだったがその後にエルダーコアに加工されて今に到る
気性は大人しく戦う意思に乏しいがその反面戦闘力は気性に反比例するように高く休眠中でも部分覚醒とは言えテレマ・スクラフトスと略互角に渡り合う
テレマ・スクラフトス:ベルゲン曰く”意思の化身”と呼ばれる強力なゾイド、冷気をビームに込める、体内の電気を自由に操るととても器用な存在
その上まだ不完全なので本来の力は暗き森の主同様未知数

308:鉄獣28号
04/08/11 22:22
>>恐怖の亀裂作者さん
次スレ立てご苦労様です。
そろぞろ自分も次スレの方に書こうかと思いますがどうでしょうか?
出来れば登場人物紹介なんかも書いたりなども考えていますが・・・。

309:恐怖の亀裂の作者
04/08/11 22:54
鉄獣28号さんへ

もう良いと思います移動しても。そろそろ480KBに成りますし。

>出来れば登場人物紹介なんかも書いたりなども考えていますが・・・。
そっちも問題無いと思います。

310:鉄獣28号
04/08/11 22:59
>恐怖の亀裂作者さん
了解しました。という事で次スレに書こうと思います。
ただ、登場人物紹介を書こうと考えていても、これはやや時間がかかるかも知れません。

311:名無し獣@リアルに歩行
04/08/11 23:17
あと29KBもあるんで、まだまだ使えると思いますけど
キリが良いところだったら新スレに行った方がいいのかな?

なんにせよ全体の16分の1は残っているわけで。


312:名無し獣@リアルに歩行
04/08/11 23:23
>>311
後は雑談とかに使えばいいんじゃね?前スレもこの辺りに来た時はそんな感じだったし。

313:名無し獣@リアルに歩行
04/08/11 23:46
雑談してたっけ?
ずっと放置されてて,誰かが倉庫格納依頼出してた覚えしか無いよ

314:名無し獣@リアルに歩行
04/08/12 00:12
じゃあちょっと提案するけれど、スレを浮上させませんか?
折角だからもっと沢山の人に読んでもらいたいし。
スレが終了目前なら多少変なレスがついても無問題だと思う。

315:名無し獣@リアルに歩行
04/08/12 00:31
そうですね。たまには虫干ししますか

316:名無し獣@リアルに歩行
04/08/12 00:38
とりあえず名無しで読んでる人たち、一番好きな話は?

317:名無し獣@リアルに歩行
04/08/12 01:15
その前に虫干し。

318:名無し獣@リアルに歩行
04/08/13 13:53
とりあえず漏れは緑の悪魔シリーズ好きかなぁ。
何か、読んでて爽快感あるし。

319:名無し獣@リアルに歩行
04/08/13 17:25
たまに書き込んでます。
IInnosent Worldの作者の腕前、割と買ってる。
オーソドックスながらまとめ方が上手いよ。しかもめきめき上達してるし。

あと魔装竜シリーズが挑戦的で面白い。
慣れるまでは主人公チームに感情移入しづらかったけど、
ゾイドバトルシステムのうんちくとかヘリック共和国統一後の世界とかの
作者独自の世界設定部分があくまでさらっと説明できてる所が上手いと思う。

320:名無し獣@リアルに歩行
04/08/13 21:04
保管庫、最近は更新がないですね。
投稿ペースも早いんだけど。

321:俺スト書き
04/08/16 13:42
「死神の羽音」
 EZ-018サイカーチス。
 歩兵や小型ゾイドのパイロットは、その羽音を聞いただけで震え上がるのだ。 
 何故なら、低空からの機銃掃射は悪魔の振るう大鎌のように彼らを薙ぎ倒すのだ。
 生き残るには、耳をすまさなければならない・・・。
 死神の羽音を聞き逃さなぬように・・・・。

322:名無し獣@リアルに歩行
04/08/17 22:06
ずっと前のスレに書き込んでた開戦前夜シリーズとか、
ドイツ空軍VSヘリック共和国軍スレとか、お絵描き板の仕立屋氏の作品とか
西方大陸を舞台にしたオリジナルストーリーって結構あるけど
いつか許可とってそれらをまとめて、「エウロペ年代記」とか作ったら
なんか面白いもんができそうだなとか思っていたり。

そんな夢物語

323:322
04/08/17 22:07
1行目
×書き込んでた
○書き込まれてた だ・・・。

324:名無し獣@リアルに歩行
04/08/17 22:25
いっそ全部のストーリー混ぜ込んでしまうってのはどう?
空想歴史読本みたいな感じで

325:名無し獣@リアルに歩行
04/08/17 22:37
歴代のこのスレ限定で? 面白そうだけど偉いことになりそうだ

326:名無し獣@リアルに歩行
04/08/17 22:40
ゴジラ×メカゴジラの世界観はゴジラシリーズ以外の東宝特撮映画のストーリーが
全て過去に起こっていたという感じだったらしいが、それみたいな物かな?

ターンAの黒歴史も、過去のガンダムシリーズが全部入ってると言う事になってるし。

327:名無し獣@リアルに歩行
04/08/17 22:48
>>326
ガンダムと違って完全にパラレルなゾイド世界が出てきてないから
(一応歴代スレに投稿されてきたのはすべて、公式のゾイド年表に
 合致するように作られたサイドストーリーのハズ・・・)
やるとしたら、新たに既存の各作品から色んなキャラとか使わせてもらって
1本作るような形になるのだろうかね。

あ、でも年代とか違うよな・・・
やはり架空歴史本(民明書房刊)か。

328:名無し獣@リアルに歩行
04/08/17 22:54
>>327
>>324で書かれた様に、空想歴史読本みたいに色々なのがごちゃ混ぜになった
年表みたいなのをやるって言うのも面白いと思うね。
空想歴史読本は面白いよ。人類が核戦争で5回くらい滅びてるしw

329:名無し獣@リアルに歩行
04/08/18 01:52
つーかドジソ見てみたい。今までのスレ参加者の代表作を集めたようなやつ。

330:名無し獣@リアルに歩行
04/08/30 14:59
とりあえず漏れは、キャラクターの外見が想像できないな…

331:名無し獣@リアルに歩行
04/08/30 20:20
本文中に描写があるものが多いと思うけど?

332:共和国軍パイロット
04/08/31 18:26 oodfiQ3H
俺は共和国軍のスペクターってもんだ。
最近、俺の乗っていたゴジュラスが
帝国のレッドホーンに破壊された。
そして今はアロザウラーのパイロットをやっている。
しかしこのアロザウラーゆうことを聞いてくれない。かなりイヤになる。
だから俺は隊長に「他のゾイドに乗せてくれ!アロザウラーはダメだ!」
そしたら隊長は「できるかボケ!こんなこと行ってるヒマがあったら
アロザウラーの操縦練習でもしとけ!」と言ってきた。
もうね、アホかと、バカかと。
てめえ部下の気持ちわかってんのか?!今てめえが最新の凱龍輝に
乗ってるからそんなこと言えるんだよ!!
アロザウラーに乗ってみろ!俺の気持ちがわかる!
と怒りながら俺は自分のアロザウラーのもとへ言った。
続く。


333:共和国軍パイロット
04/08/31 18:27
sageわすれてたスマソ

334:共和国軍パイロット
04/08/31 18:27
その時だった。「敵襲!敵襲!」帝国軍の奇襲だった。
俺はすぐに自分のアロザウラーに乗った。
しかしアロザウラーゆうことを聞いてくれない。
そのとき大きな影かうごいた。
「デ、デスザウラー」・・・見方のひとりが呟いた。
次の瞬間俺はデスザウラーの爪に飛ばされた。
そしてデスザウラーの口に光が集まっていく。荷電粒子砲だ。
俺はすぐにアロザウラーを思いっきりジャンプさせた。
そして着地した場所はデスザウラーの荷電粒子吸入ファン
の所だった。デスザウラーの弱点が目の前にある。
信じ切れないような幸運。勝機はこの一瞬しかない。
2連ビームと火炎放射を同時に叩き込む。
ファンを守るように装備されたデスザウラーの4門の砲塔から
反撃がくるが。トリガーは緩めない。
一撃ごとに、アロザウラーの装甲板が弾け飛んでゆく。
右腕がちぎれ、キャノピーも砕けた。
「頑張れ!相棒!」
無意識に俺は叫んでいた。
続く。

335:名無し獣@リアルに歩行
04/08/31 18:38
基礎を固めれば化ける…か?

336:共和国軍パイロット
04/08/31 18:48
その瞬間、吸入ファンの内部が激しくショートするのが見えた。
黒煙、そして炎が吹き上がる。デスザウラーの巨体がのたうった。
だが、アロザウラーも耐え切れず振り落とされ、地表に叩きつけられた。
衝撃で左足が折れる。ヘルメットと6点式のシートベルトで固めていた俺も、
意識が飛びそうだ。その朦朧した目に、苦痛と怒りに耐えて
起き上がろうとするデスザウラーが映った。
巨大な爪が、アロザウラーに向けて振り上げられていく。
逃げられない。愛機は満身創意で、俺には操縦桿を引く力さえない。
だが絶望の中で、どこか俺の心は晴れやかだった。デスザウラーをここまで
追い詰めたのだ。ゴジュラスにもできないことだ。誇っていい。
自分と、自分の愛機を。そう思って目を閉じた。
その瞬間、同時に3つのことが起きた。
デスザウラーの腕が振り落とされ、怒りで無防備に
間合いに入ったデスザウラーの吸入ファンに隊長の
凱龍輝の長大な尾が突き刺さり、アロザウラーのコクピット射出装置が、
自動的に作動した。
デスザウラーとアロザウラーは死に、俺は生還した。


337:共和国軍パイロット
04/08/31 18:54
5日後、傷の癒えたスペクター大尉は、自ら志願してアロザウラー隊を率い、
共和国軍基地の守りに着いた。新たな愛機の中で、スペクターは
ゾイドの不思議を思う。自らの意思で乗り手を選び、
自らの意思で命を捨ててでも乗り手を守る機械獣の不思議を。
右に激戦の跡地が見える。スペクターは静かに敬礼をした。
後悔と感謝の意をこめながら。
 END

338:名無し獣@リアルに歩行
04/08/31 19:56
…ビミョー

339:共和国軍パイロット
04/08/31 20:29
微妙でしたか・・・・・・スマソ

340:名無し獣@リアルに歩行
04/08/31 20:49
ちょっとアロ同梱のファンブックEXの影響が強すぎですね

341:名無し獣@リアルに歩行
04/09/01 12:06
というか、まんまソレな気がする。

次もがんばれ!

342:名無し獣@リアルに歩行
04/09/01 12:57
アロのやつを兵士視点でかたってみた みたいな感じだと思ったけどね。
ばんがれ。何度も書くことが大切だと思う。書けば良いってもんでもないけど。

343:共和国軍パイロット
04/09/01 14:58 iZhQESqY
やはり皆様知っていましたか。
こんどは自分で考えて必ずオリジナルストーリーを
書きます!!感想を書いてくれた皆様、ありがとうございます!!

344:共和国軍パイロット
04/09/01 15:50 ADa0+ZMA
BLADE COMICS JINKI・EXTENDよろ~

345:スレ違いで悪いが…
04/09/01 18:44
>>344
アニメ化決定したよねぇ~。(出すのがちょっと早い気もするが)
スパロボ参入なるか?

346:名無し獣@リアルに歩行
04/09/02 02:05
いや、スレじゃなくて板違いだね
ここは日記帳じゃないので、チラシの裏へドゾー

347:名無し獣@リアルに歩行
04/09/06 02:06
アケ板にこんなのあった。
脳みそ沸いてるのではなかろうかと

>ゾイドって生命体だよね・・・
>ってことはある程度自由意思はあると思う。
>で、軍隊に配備されるわけだが、中にはパイロット泣かせな奴もいるとおもうのだよ。
>そんでもって、軍隊といえど人間の集まりだから新人虐めとかあるんだろう。
>そうすると、新人にそういうのわざとまわしてうまく扱えないのをいいことにみんなで
>散々いびってみたりするわけだよな・・・
>
>新人の少し落ちこぼれの新人パイロットをいびるベテランパイロットのお局様。
>「新人パイロット用に調整された補助システム搭載のカスタムOS搭載ゾイドも
>まともに扱えないなんて、あなたパイロットとして才能ないわね。やめたら?」
>「そ、そんな!操作がうまくいかないのはこの子がまだ私に懐いて・・・」
>「自分がうまく操作できないのをゾイドのせいにするの?最低ね。それにゾイドに
>懐いてもらう?ゾイドは服従させるものよ!あなたは早々にパイロットを辞めなさい!」
>
>「うぅ・・・グスッ・・・お願いだからいう事聞いて・・・お願いだから・・・」
>「がお~(やだ~)」
>「君がうまく動いてくれないと・・・私、パイロット辞めさせられちゃうの・・・だから・・・グスッ」
>「・・・・・・ぐぅお~ん(しゃーないなー)」
>
>
>みたいな・・・・・・
>そんなわけねーな!


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