04/07/20 10:20
「確かに正直言うと怖い。つい今さっきも夢に出てきたくらいだから…。けど同時にいつかは
リベンジしないと私ダメになっちゃうんじゃないかと思う。マオ曾お婆ちゃんだって、カンウと共に
セイスモサウルスクラス、さらにそれ以上のゾイドが現れては消えていったあの大戦を戦い抜いたんだから、私はもっと腕を磨こうと思う…。」
「しかし、腕を磨くつーても限度があるだろう。第一相手はゼネバス砲だし、口で言う程甘くは無い
だろう。腕を磨く事は良い事だと思うし、結構な事だが、同時にやはりゼネバス砲に対抗できるような作戦を考える事もやるべきじゃないか?」
「作戦…。」
マリンは窓の外を眺めた。外はもう暗くなっていた。
「まあとにかくだ!!今は栄養を付けて体力を回復させるのが先決!という事で栄養ドリンクを用意してきたんだ!飲め!」
と、ルナリスはそう言うとコップに入った何かの液体をマリンに差し出すのだった。
「あ…ありがと…ルナリスちゃん…。」
「だからちゃん付けするなと…。」
マリンはそのルナリスいわく栄養ドリンクを飲む事にした。と、その時だった。
「ブッ!!!うあ…。ゲホッゲホッ…。」
飲んだ直後、異様な味に襲われたマリンは思わず飲んだ物を吐き出してしまった。
「何よこれ!!うげ~…。気持ち悪い…。水…水…。」
本当にマズかったのか、マリンは気持ち悪そうな顔をしていた。それを見たルナリスも少し驚いた顔をしていた。
「やっぱり生卵をそのままかき混ぜただけじゃダメか~…。」
「ええ!!生卵!!!?それが何で栄養ドリンクなのよ!!」
マリンは涙を流しながら激怒し、思わずベッドを叩いた。
「お前“ルッキー”を知らんのか!!?ボクシング映画のルッキー!!それの主人公がそう言う生卵かき混ぜた奴飲んでたからいけるかな~って思ったんだが…・。」
「せめて醤油混ぜてよ!!ウチは卵かけご飯を食べる時はいつも醤油を混ぜるのよ!!」
「ならば青汁はどうだー!!」
「せめて美味しい青汁にしてー!!」