04/06/12 03:20 yLZZ3GZE
老人ホームに一人の男がいた。
最近、痴呆が激しくなり、徘徊したり独語が多くなったりと、
看護婦も手をやいていた。
ある日、警察がホームに集まっているのを見て、その看護婦はうろたえた。
警察官の言う事には、殺人の通報があったという。
通報人はその男であった。
彼は言った。
若いとき、女を寝取られた事に怒り心頭のあまり、山仕事にかこつけて
何がし賢次という男を殺して埋めたという。
結局、六十年以上前の話であり、その賢次という男も調べようがないため、
その件は不問となった。
存命ならば、老人は今も殺人の告白をして彼女を困らせているのだろうか。