04/05/26 00:06 9OHyTcqR
私の体験した話。
山村のお客さんを訪問する途中でのこと。
田中の舗装もされていない道を走っていた私は、路上に動く物を認め車を停めた。
池と池とに挟まれた部分を、のそのそと石亀が歩いていたのだ。
どうやら、大きな池から小さな池へと移動しているらしい。
私は、亀が渡り終えるのを待つことにし、一息つくことにした。
亀が池に消え、車を出そうとしたその時、新しい横断者が姿を現した。
太い青大将だった。
なぜか、まるで道を渡る順番を行儀良く待っていたかのような、そんな気がした。
見守っていると、青大将に続いて今度は大きなヒキガエルが現れた。
その後も沢蟹、水鳥、蝮、牛蛙、鼬などが一匹ずつ、しかし切れ目なく移動を続けた。
私は呆然として、百獣の行列に見入っていたようだ。