04/05/20 01:21 m+M0e04o
お前らの幻想を打ち壊してみるためストーリー化。
時間は定かでない。おそらく真夜中だろう。
フッと目が覚めてしまった。明日も早い。私はまた瞼と閉じることにした。
しかし、何かが違う。音、いや気配が無いのだ。
風が木の葉を揺らす音、近くの小川で流れる水の音、命が息づく気配が全く無い。
それに加えテントの中が生臭い。汗や食品が腐ったような匂いではない。
例えようの無い生臭さがテントを満たしている。
私は様子を見にいく為、寝袋から出ようとした。
・・・身体が動かない。声が聞こえる。
「・・・添い寝・・・」
全く聞き覚えの無い声。
その刹那、背後からするっと腕が伸びて私を包む。。
背中には、柔らかく、冷たい身体が寄り添う。
一人用の寝袋で誰かが入る隙間など無いはずなのに・・・。
しっかりと私を抱きしめる感覚を感じながら意識が遠くなっていった。