04/04/14 11:31
支店長の森岡浩司(47歳)は、2階にいたのだが、銃声を聞くと
1階へ駆け降りていった。森岡は1週間あまり前の17日に、
ここの北畠支店に着任したばかりだった。金を出せ、
出さんと殺すぞ、10数えるうちに、5000万円出せ」と怒号して、
持ってきた赤いリュックサックを荒々しくカウンターに投げ出した。
そのとき、カウンター北東角の非常電話で2階に「強盗だ。早く110番してくれ」と
連絡した営業係員の萩尾博(20歳)に対し、梅川は「何をしやがる!」
とわめき、猟銃を発射し、数10個の散弾が顔や首に命中して死亡させた。
散弾の破片は萩尾の直ぐ脇でしゃがみ込んでいた貸し付け係の古谷邦彦(当時26歳)の
後頭部にも命中し、治療約8ヶ月の傷害を負わせた。同時に、その散弾の一部が床や壁に
当たってはずみ、カウンター東側、当座預金窓口下で身を伏せていた女子行員の左腕に命中し、ケガを負わせた。
観念した営業課長代理の森岩重悦(当時45歳)は震える手で、赤いリュックサックに、
現金283万3000円を詰め込み、恐る恐る梅川に差し出した。梅川は不満げに周りを見渡すと定期相談窓口にあった
12万円をわしづかみにし、さらに、多額のお金を要求した。あらかじめ、梅川は逃走用として愛車の
「コスモ」を銀行から西へ500メートルの帝塚山2丁目の路上に停めておいた。すぐにでも、発車できるように
エンジンキィーを差し込んだままだった。さらに、トランクに入れたナップザックには、その後の銃撃戦に耐えられるように、
散弾が5ケース(125発)とバラで3発、合わせて128発用意していた。銀行に乗り付けた
ライトバンにも70発の散弾を残しておいた。梅川は警察が駆けつけるまで3分はかかると読んでいた。
だが、ここで予期せぬことが起こってしまった。