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以前、オカルト板が落ちる前に「多摩の怪奇スポット?」だかに
投稿した内容なのですが、ナゾが解けていないので再掲したいと思います。
今から10年程前の、学生当時の話です。
当時、私は八王子市と多摩市の境に住んでいたのですが、柿生に住む友人宅に
遊びに行く為、良く小野路の以下の道を使っていました。
URLリンク(map.yahoo.co.jp)
まだ件の道を使い始めて間もないある晩(それまでは鎌倉街道を使用していました。)、
友人宅から帰る為、小野路の道を北上しようとした所、多摩センター方面へ
ショートカット出来るのでは無いかと思われる脇道を発見しました。
今考えれば方角的にもショートカットは不可能なのですが、当時は件の道が
どの様な方角的経路を経ているか頭に入っていなかった為、躊躇無かったのです。
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その脇道は、車がすれ違えるか、それより少し細い道であったと記憶しています。
暫くはアスファルトが続きましたが、やがて土道となり、緩やかな傾斜で
昇り始めました。
数分走り、「これは駄目だな、戻ろう。」と思った矢先、突然、民家の庭に
車は辿り着きました。
「ヤバイ!住人専用の道か!」と慌て、引き返そうと考えたのですが、
その民家の佇まいに気を引かれ、思わず注視してしまいました。
今日びに不似合いな、古い、農家の佇まいでした。
30秒程、そうしていたと思うのですが、突然、その家の縁側戸の上にある
小窓(イメージして貰えますかねぇ…?)がガラッと開いたのです。
深夜も2時を回っていましたので、恐らくは車の音に何事かと、住民の方が
驚いて外を見ているのだと思いました。
車のウィンドウを降ろし、
「すみません!迷い込んでしまいまして。すぐに出ます。」
と断りを入れ、車の鼻先を庭の出口に向けようと考えました。
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しかし、です。雰囲気がおかしい、と感じたのです。
先程開いた小窓に、人の気配がしないのです。
もう一度、小窓を良く見てみると、確かに誰も覗いていません。
冷静に考えれば、人の背丈では顔が届く高さでは無いんです。
「?」と考えたまま、また凝視してしまいました。
すると次の瞬間、その小窓からニュッと腕が突き出されました。
ビックリしたのですが、それよりも、やっぱり住民の方が怒っているのだ、
との考えが先に立ち、慌てて車を操作し始めました。
所が、庭自体が余り広くなく、オマケに背の低い木が植えられていた為、
気を遣いながら切り返しに切り返しを重ねる羽目になり、
だいぶ手間取ったのです。
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ようやく車が庭の出口に向こうとした頃、件の小窓がピシャッと閉まり、
続いて玄関から人の動くけたたましい物音が続きました。
反射的に「ヤバイ!」と感じ、慌てて車のウィンドウを上げ、ドアには
ロックを掛けました。
と同時に、玄関から老人(だと思う…)が飛び出してきたのですが…。
その威容たるや、上半身裸。身体中が真っ白で、何か粉薬の様なものを
塗りたくった感じ。
で、一直線に運転席側に飛んで来ました。
一応、片手で「スミマセン」のポーズを作り、気色悪さからその場を速やかに
立ち去ろうとした所、突然ウィンドウをベタベタと叩き出しました。
ビックリして老人に目をやると、何やら手に持った物をコチラに見せる。
暗くて良く分からなかったのですが、薬品入れの様な茶色の小瓶。
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益々気色悪くなり、再度車を発進させた所、今度はフロント・ウィンドウに
覆い被さる様にして車を止める。
「危ないな!」と思わず叫び車を止めると、今度はドア・ハンドルに手を掛けて
ガチャガチャと開けようとする!
決定的に怖くなり再び車を走らせると、運転席側にしがみ付く様にして来る。
が、今度はお構い無しに出口に車を走らせました。
直ぐに老人は引き離され、車は門(みたいな物)の外に逃れました。
そこでバック・ミラーを見ると、老人が倒れている。
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引き摺ってしまったか?と考えたのですが、降りて様子を見に行くのも憚られ、
暫く静観していると、その老人はムクッと起き上がり、こちら目指して
走ってくる!
もうその後は振り返ること無く、一目散に走り去りました。
家に帰っても興奮冷めやらぬと共に、狐につままれたような非日常的な
感覚を覚えていたのですが、ウィンドウ周りにこびり付いた白い手跡を
目の当たりにし、何とも薄気味悪い体験であったと震えが来ました。
で、問題はその後なんです。
後日、柿生の友人にその体験を話した所、一緒に件の場所を訪れてみようと
言う事になったのです。
その時は深夜であったから薄気味悪さが際立ったのだろう、昼間に多数で
行くのならば「変な老人」を見物に行くのも面白い、と考えました。
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所が、小野路の道に行った所、件の「脇道」が見付からないんです。
友人の、近くの道を勘違いして通ったのでは、との疑問にも応え、
前後の道も調べてみたのですが、全く見当たらない。
そもそも、小野路の道にハンドルを切った記憶だけは、ハッキリと残って
いるのです。
その後、暫く徒歩で散策し、付近にお住まいの方にも聞いてみたのですが、
その様な「脇道」は知らない、との事でした。
当方は霊感がある訳でもなく、「その類」のモノも見たことがありません。
よって、今でも現実に存在している物件であり、人物なのではないかと
考えている部分があります。
それだけのリアリティがクッキリと残った体験でした。
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以前、私の投稿を元に、付近を調べ回って下さった方が居らしたのですが、
残念ながら何も発見出来なかったそうです。
勿論、10年の時の流れの中に没してしまったのかもしれませんが…。
「その類」であれば、それはそれで面白いとも思うのですが、実際に
該当する人物や物件をご存知の方が居らっしゃいましたら、是非とも
教えて頂けませんでしょうか。何ともスッキリしません。
以上で全てです。長々と失礼致しました。
197:どり
03/12/06 08:45
おおぅ、日糧製パンの在る通り、よく使いますた。
道幅が狭い割りに深い側溝があって怖いよねぇ。と言うか一本道なんだから間違えようが無い気がする・・・。