03/08/07 22:08
まったく怖くはないが、印象に残ってる話を。
7年前、私は二十歳くらいで、長崎に住んでいました。
ある夏の日、バイトに行こうとアパートの近くの路上に停めていたバイクに乗ろうとしました。
すると、近くの家の方か、70くらいの上品な感じの女性が近づいてきました。
私は当時金髪、しかもちょっとうるさいバイクを路駐(族ではないですよ)。
背は180位だし、一般的に見て「怖い感じ」と言われてました。
私はてっきり、バイクの事をうるさいとか邪魔だとか怒られるものと思っていました。
しかし、彼女は私の予想に反してにこやかに「こんにちは」と挨拶してきました。
そして、突然脈絡もなく自分の身の上話を始めました。
N山高校の教師をしていた事、原爆でご主人を亡くされた事、
「でもやっぱり寂しさに耐え切れなくて、しばらくして再婚したんですよ」とか、
そのご主人も数年前にお亡くなりになり、今は独りだという事。
原爆で夫を亡くした、と言われた時はドキッっとした。
生の声、リアルな被爆体験を聞いたのは初めてだった。
「ああ、俺が住んでる所は原爆が落ちた所なんだな」とその時初めて実感した。
別れ際に彼女は「こんなおばあちゃんのたわごとを聞いてくれてありがとう」と言っていました。
明るい感じの人だったが、寂しかったのかもしれない。そして自分の事、原爆の事を
誰かに話しておきたかったのかもしれない、と思っています。
以上、板違い(?)失礼いたしました。