03/07/13 22:35
今回、捜索するダウラギリ山群は、高橋さん自身を含めた日本人による目撃や足跡の発見例が多い。
71年、ダウラギリ4峰(7661メートル)登山中の芳野満彦さんは、20メートル以内の距離か
ら身長約150センチ、全身に長い毛の生えた動物に遭遇した。
75年7月、冒険家の鈴木紀夫さんが長時間、大小5頭のゴリラのような動物を目撃。2カ月後、高
橋さんの登山隊の医師、今井通子さんが雪上に人間なら2歳程度の足跡を発見した。上部で、もっと大
きな足跡があった。ほかにも目撃例が多い。
「イエティ」の存在を確信した高橋さんは94年夏、捜索隊を組織して同峰周辺に入った。板状の岩
を立てかけた岩屋で強い獣のにおいがしたり、人間のような足跡を見つけたりするなど、謎の動物の気
配は濃厚だったが、撮影には失敗した。
再挑戦の今回、その動物の通り道と思われる4カ所ほどに自動カメラを仕掛ける。高橋さんは「地形
的に通り道は限られているので、撮影成功の可能性は高い。今度こそ正体を突き止めたい」と話している。