03/08/25 20:45 kAhqJ8v5
媒体名: auto, motor und sport 13/2003
タイトル: Kassenkampf (価格闘争)[階級闘争(Klassenkampf)にかけた標題]
ミドルクラスで激しい攻防戦がくりひろげられている。
ホンダ・アコード、マツダ 6、トヨタ Avensis は単に価格面で際立っているモデルではない。
「買い得で装備が良い」といった純粋に合理的特性だけで日本製ミドルクラス車を特徴づけることは
出来なくなった。マツダ 6、ホンダ・アコード、トヨタAvensisのニューモデルはまず外観が
センセーショナルである。軽快さ、力強いライン、堅実な重厚さ-------凡庸さとは無縁な外観である。
但し、クサビ型をしたアコードの外観は慣れを必要とする。特に、切断されたようなリアエンドが
平均的嗜好からかけ離れている。これに反して、角張ったラジエーターグリル、細い目、鋭い眼差しの
ヘッドライトを装備したフロントはマツダ 6 と良く似ており、若者のたむろする喫茶店に乗り付けても
おかしくないモデルである。日本メーカーがこれほど軽快なデザインのミドルクラス車をつくったことは
今までに例を見ない。アルファのフロントを取り付ければ、マツダ 6 は156の後継モデルとしても通用しよう。
これに反しトヨタAvensisは別のリーグでプレイしているような印象を与える車だ。特にどっしりした
フロントはどちらかと言えばメルセデスC-クラスよりも E-クラスに色目を使ったモデルだ。だが
寸法を見れば、スペースのゆったりしたミドルクラス・セダンであることが分かる。3台とも
室内スペースにはあまり違いがなく、幅の広いモデルもあるが、他のモデルは背が高かったり、
シートスペースが大きかったりという具合に相殺されている。全員前後ともに十分なスペースがある。
最もスペース感の良いのが筋肉質なマツダ 6 で、これは室内が軽快にデザインされている結果でもある。
3台とも 2:3 の割合で分離出来るリアシート背もたれが装備されている。違いが見られるのはトランクルームで、
トヨタ(520L)、マツダ(500L)には家族全員の荷物が積めるが、アコード(459L)は大きなホイールハウスで
トランクルームが狭められている。