08/04/28 21:44:00 uOpxWPsp
遅まきながら内田博の初重賞V
フローラSにかけられたオークス優待券は3枚。残る2枚は今週のスイートピーSの1・2着馬に割り振られる。
堂々、1着で最初の優待券を手にしたのが内田博のレッドアゲート。
内田博にとって嬉しい中央移籍後の初重賞勝ちであり、レッドアGは主役不在の牝馬戦線もあって、これで一躍トップラインに肩を並べた。
いや、このまま428Kの馬体を維持できれば、オークスの最短距離に立ったともいえる。
勝ちタイムは2分00秒5。ここ10年で2番目に速い記録であり、昨年の優勝馬ベッラレイアは2分00秒8。まずは合格点だろう。
派手さはないが勝ち方がいい。無理せず5番手につけられたのは、これまでにないレースぶり。
確実に進化している。距離ロスを避け、脚をタメ、ジックリ追い出しを待つ。
内田博の手が動いたのは残り400。坂を上ってからの切れ味が素晴らしかった。
逃げた同じ勝負服のカレイジャスミンに11/4馬身差。完勝といっていい。
この快勝で今週のマゼラン株(青葉賞に出走予定)がますます上がろう。
レッドアGは2月の東京戦でマゼランの4着(0.7秒差)。2着は新緑賞のダイワワイルドボアで3着が山藤賞のドットコム。
なかなかのメンバーだが、驚くべきはマゼランの勝ちタイム2分25秒7。2月初めの記録で昨年の青葉賞(優勝馬ヒラボクロイヤル)を0.6秒上回るもの。
レッドアGのフローラS快勝はさらにマゼランの強さを際立たせた格好になった。
果して青葉賞でどれくらいの人気を背負うのだろうか?個人的な不安はそれだけ。
2枚目の切符はカレイジャスミン。最後の1Fは完全に歩いたが前半の貯金がモノをいった。
前半61秒1の後半59秒4は絶妙のペース配分。土曜3勝、日曜2勝の北村宏が冴えに冴えた。
それにカレイJ自身、中山と東京では明らかに走りが違う。かなりの東京巧者。
ただ、この絶妙の逃げでも最後に脚があがったあたり2000は1F長い。当然、2400のオークスも厳しくなる。
最後の切符は直前特報としたキュートエンブレム。0.3秒は切れ味の差。追い出しての反応もやや鈍い。
ライムキャンディ、モンテクリスエスとクビ差の勝負をしながら勝ち切れなかったのもこの辺りだろう。
ただ、先着2頭と一度は同じ脚になりながら、ゴール前、最加速しての3着は明るい材料。長くいい脚を使えるタイプ。
オークス2400で多少時計がかかるようなら面白い。
レッドアGと人気を分けあったシングライクバードは0.3秒差の5着。枠順もスタートも悪かった。結局、4コーナーも外。これだけ距離ロスをすれば伸びない。
外が伸びないというより、内が止まらない開幕週の馬場。すべてが裏目に出た格好。
一発に期待したアグネスミヌエットは0.7秒差の8着。ハードにやられて初の長距離輸送。
秘かにそれでも増えていることまで期待していたが、やはり10K減。が、それも想定内。馬体も細くはなかった。
道中、やや掛っていたが位置取りは予想通り。直線に向いて内が閉まる前に潜り込みたかったが、それができなかったのは現時点での能力。
初距離もこたえていた。前2走の末脚が不発に終った。
驚かされたのは最後方から大外強襲のメジロベルーガの末脚。上がり33秒8は優勝馬を1秒上回る断トツの切れ味。
芝はデビュー戦(3秒1差の12着)以来2度目だが、当時はかなり太かったのだろう。直線の長い東京なら切れる。
500勝目前で止まってしまった次郎が、心配を振り切るように久々に魅せてくれた。人馬とも次走が大いに楽しみ。