08/05/04 05:59:20 fPeNaBaJ
チョッキの一番下のボタンを外したのはブランメル
三つ揃いの背広を着るときチョッキの一番下のボタンは外すことになっております。
この習慣は19世紀の初めにジョージ四世が摂政殿下であったときに、ボタンを掛け忘れてパーティーに出席しました。
飽食で腹がでっぷり膨れた殿下のことだけに、ボタンのはずれが余計に目立ちます。
ロンドン社交界の花形であったボウ・ブランメルが殿下に恥をかかさないために、
自分のチョッキのボタンをさり気なく外しました。
パーティーに出席した人は服装のマナーには一家言を持つブランメルと摂政殿下が、
揃ってチョッキのボタンを外していたので、最新の着装マナーと勘違いして、一斉に右へ倣えをしました。
ブランメルを巡る神話は文筆家によってとんどん作られていきました。
当時のテーラーにとっては皇室御用達の金看板は何よりも有利な宣伝材料になりましたが、
ふとっちょのジョージ四世の御用達より、ブランメル様御用達の方が効果的だと言わしめたほどです。
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