08/07/12 12:23:36 XoI7urkN
信長は能力のある者はその前歴・出自を問わず抜擢したのは公知の事実。
光秀はそんな信長に仕えたおかげで、あり得ないほどの出世をした。
一方で、抜擢に応えられない簗田・中川は降格、原田は改易し、平手・坂井・
森クラスでも既得権の承継を認めず、2代目はワンランク下からやり直しさせる。
そんでもって、林・丹羽・安藤(・佐久間)らは意味不明の理由(おそらく真意
はリストラ)で追放の憂き目にあった。
そこにあるのは、信長の徹底した能力主義である。
「次はオレかも…」てブルッたのは、何も光秀に限ったことじゃないが、この時期
は織田家の世代交代が始まった時期で、堀・菅屋ら若手の連中が出世街道を駆け
上りつつあった。
光秀は67歳ってことを考えると、信長の信賞必罰・能力主義から必然的に要求される
「家来として結果を出し続けること」「彼ら若手に負けないこと」が重荷になったのか
も知れない。
しかも、長年取次ぎをして手練手管を熟知し、いい結果をだせそうな四国陣の既得権を奪わ
れたのは相当コタエたと思う。
中国専従・北陸専従で一定の既得権を承認されている羽柴・柴田よりも、光秀の不安が大き
かったとしても不思議ではない。
信長殺害の要因で、「信長の人間性」を語る際に性格破綻というよりも、徹底した能力主義
を原因にしたほうが当たっていると思うな。