08/07/16 23:08:22
松竹座
夏っぽい芝居はなしで季節感がないなぁとは思ったが先代萩は見応えあった。
昼 春調娘七種 三人ともよかったと思う。
木村長門守 珍しい演目。ヌヌがまともだった。ヌヌのパパは声が若いのがいい。
左團次の家康は老獪さと愛嬌とどこか底のしれないところがあって面白い
が現代劇っぽいつくりかも。
先代萩 (花水橋)菊之助愛之助の組み合わせってちょっと珍しい。
二人ともニンに合ってた。菊十郎がさすがにいい味。
(御殿)藤十郎の飯炊き抜きは初めて。義太夫得意の人だけにちょっと
残念。変わりに竹の間いれたらよかったのに。子役二人はよかった。
八汐の千松成敗のとき若君を上手の部屋へいれてしまうやり方
には慣れない。仁左八汐はさすがにいい。魁春昼は沖の井だけって
もったいない。秀太郎の栄がなんというのか品格は充分あるんだがどこか
世話味もあって面白かった。政岡は好き嫌いはあると思うが大熱演だ。
自然に糸にのれるのはさすが。
(床下)松緑の男之助はもっと出来るはず。台詞もこの役にしちゃ弱い。
仁左の仁木は容姿にも恵まれているし当代一だと思う。悠然とした引っ込み
に古風さがあり歌舞伎の醍醐味をみた。
(対決)仁木はこの場ではやや損な役周りだが台詞の上手い役者だけに
芝居を面白くしていた。対する菊五郎勝元は悪くはないが
前半はもひとつでちょっとだれた。後半は迫力もあってよくなった。
(刃傷)仁木が大きい。左團次の外記も手負いの忠義者の老武士の
感じがよくでていてよかった。菊五郎の勝元がさすがに最後をしっかり締める。
外記が傷の痛みに座り込んで駕篭に収まると笑いがおきるのは何故なんだ…
長文すまん。