08/05/12 21:50:29 I0Kvpsay0
昨年12月1日から東北新幹線が青森県八戸市まで延伸され、直通の新幹線「はやて」によって、
東京・八戸間が最短2時間56分で結ばれるようになった。大動脈が東北を貫通するまであと一歩である。
ところが、である。この「はやて」は福島県内にはまったく停車しないのだ。
東京、上野、大宮のあとは仙台まで約320キロをノンストップで走り抜けることになる。
栃木県の宇都宮駅にも停車しないから、これで福島は名実ともに関東並みの扱いになった
とも言えるのだが、なぜ同じ東北にありながら秋田に行くにも、 青森に行くにも
仙台や盛岡で新幹線を乗り換えなければならないのだろうか。
県内を新幹線が通っていなければあきらめもつくが、「はやて」も「やまびこ」同様、
東北新幹線の線路を走るのである。
「福島県は東北ではなく北関東だ」とか「福島県人の目は東北ではなく東京を向いている」
とよく言われるが、「はやて」に素通りされると、東北からのけ者にされたようで、やはり寂しい。
また、山形県、特に山形新幹線沿線の人たちが八戸に行くためには、
福島で「つばさ」から「やまびこ」に乗り換え、さらに仙台か盛岡で「やまびこ」から「はやて」へと
三つの新幹線を乗り継がなくてはならず、 あまりにも不合理である。
福島県の人にとって青森は遠く、これまではあまり用事がなかったのかもしれないが、
便利な旅行手段ができれば自然と人の往来は増えるものである。
また、新幹線は東京と福島、東京と八戸といった東京との交通手段であるだけでなく、
東北地方の地域内交通手段でもある。東京との間で時間距離を短くするのと同様、
東北各県の主要都市間の時間距離を短くすることも重要である。
せっかく、東北地方を貫く大動脈が北に伸びたのだから、
せめて1時間に1本ぐらいは「はやて」を福島に停車させることはできないだろうか。
また、同様に「こまち」も停車させることはできないだろうか。
毎日新聞福島版より