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1億2000万円単年度減益に IGRいわて銀河鉄道
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IGRいわて銀河鉄道(本社盛岡市、照井崇社長)が寝台特急の減便により、2008年度から年間1
億2000万円の減益となることが22日、分かった。同社の経営努力だけで減益分をカバーするのは
難しく、現状のままでは単年度で1億円近い赤字が避けられない状況だ。15年度の新幹線函館延
伸により、寝台特急のさらなる減便、廃止も懸念され、同社と県、沿線市町村はサービスの大幅な見
直しも含め、対応策の検討に入る。
寝台特急は、北海道新幹線建設に伴う青函トンネルの夜間工事時間を確保するため、5便のうち
上野―札幌間を走行する「北斗星」2便が3月15日のJRダイヤ改正から減便となる。
IGRは盛岡―目時(青森県三戸町)間の82キロを寝台特急5便が走行することで、JRから年間約
5億2000万円の収入を得ており、諸経費を差し引いた約2億8000万円の収益を計上している。今
回の減便で約1億2000万円の減益が見込まれ、単年度黒字が約3000万円のIGRにとって、現状
では赤字が必至だ。
同社の熊谷順太総務部長は「経営努力だけで減益分をカバーするのは難しい。路線区を維持し住
民の足を守るためには、これまでの仕組みではやっていけない」と語る。
寝台特急の減便をめぐっては、県と沿線市町村が線路使用料アップを既に政府与党に求めている
が、「すぐの改善は難しい」(県地域企画室)。
新幹線など高速交通網の整備や夜行バスにより全国的に寝台特急の減便、廃止が進む。新幹線
函館延伸により寝台特急の利用が減れば、盛岡―目時間の全便廃止の可能性も否定できず、対策
が急務となっている。
IGRは05、06年度決算で2年連続で単年度黒字を計上。06年度の当期純利益は3200万円。一
方、累積赤字は06年度決算時点で約4億円に上る。
県地域企画室の平野直交通担当課長は「深刻な事態で、関係機関が危機感を共有し、プロジェクト
チーム的なものを立ち上げ議論していく必要がある」としている。