08/09/01 20:41:16 Uucdsbdj0
「ぐれん隊が右翼のよう」
警護の立場から天皇はどう映ったか。原文兵衛元警視総監に聞いた。
(中略)
1961年から四年間は警視総監を務めた。東京の治安維持について
約三十分間ないそうする。天皇はいろいろなことをよく知っていて
ご質問の幅が広い。
「少年の犯罪がずいぶん増えているようだけど、どうしてか。
戦争も影響しているのだろうか。生活がよくなり、娯楽が多くなったことも
原因になっているのだろうか」
「やはり戦争の影響が大きいのではないかと思われます。
といったやりとり。このころ、原を驚かせたのは
「ぐれん隊が右翼のようなことをすると聞くが・・・」というご質問だった。
六三年暮れである。当時、関東の八つの暴力団が全部政治結社の届けをだして
政治団体まがいの活動を始めていた。警視庁は六四年の重点目標として
東京オリンピックを成功させることと組織暴力取締りの二つを掲げていた。
そのため暴力団担当の「捜査四課」も新設したところだった。
原は、「これについては警視庁をあげて徹底的に取り締まるつもりでございます」
と答えたという。(陛下のご質問 昭和天皇と戦後政治 岩見隆夫著より)