08/07/29 13:55:36 DJcwZLSx0
以下引用----------------------------------
初めて交わした言葉は何だったか。
些細な過去は今更過ぎて思い出せそうもない。
涙を流さずに泣く人だった。
(愛と云う字を目に耳にする度アネは酷く虚ろな声で笑った。
「その言葉は嫌いだね。ね?」
何でと訊いても答えは返ってこない。
こうなる前に強請ってでも何でもあのバニラに蜂蜜を塗りたくったような声で答えを聞いておきたかった。
それが後悔のひとつ)
アネに触れる度、俺は確実に何かをなくしていった。
“あはは、はは、は!!”
手首を引き留めれば常識が
“ばかだよね。ね?”
肩を掴めば秩序が
“光なら、何だって救いだと勘違いしてさあ!!”
--------------------------------------引用続く