08/07/22 10:54:05 aI2PjK6H0
どうも基本的なところで、怪談というものに対する誤解や無理解が、まだまだそのままになっている気がしてならない。
一例をあげるなら、いわゆる「実話」と「創作」なるものは、実のところ明確に区別できるものではなく、世に流通する怪談作品の多くは、
いわゆる「実話怪談」なるものも含めて、虚実皮膜のあわいにこそ成り立っているわけだが、相も変わらず実話と創作をアタマから別物と決めてかかる向きが、プロ・アマを問わず見受けられたりする。
まあ、そうした誤解や偏見について、実例に則し、あるいは歴史的にさかのぼりつつ、
分かりやすく解説する「怪談入門」的な書物が、早急に必要とされているように感じたのが、本書執筆の動機である。