08/08/12 12:06:24 OqnG2j7M0
信じようと信じまいと―
東京の公園に住む浮浪者が死にたいと言い、同情した仲間の浮浪者が自殺を手伝ってやることにし、残り物のウイスキーで酒盛りをした。
二人で適当な死に場所を探して回り、某所で手ごろな松の枝を見つける。自殺志願者の浮浪者が首をくくるのを、仲間は親切に手伝ってやった。
自殺死体はすぐに警察に発見された。その仲間は近くの石に腰をおろして泣いていた。警察の尋問に対して「待っていた」とだけ答えた。
「何を待っていたのか」と聞かれても、それには答えることはできなかった。
信じようと信じまいと―