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信じようと、信じまいと―
1907年ごろ、イスタンブールの地下宮殿として知られる巨大な貯水池の南側の壁付近で、ドイツ人の商人が数体のローマ彫刻を発見した。
水につかって緑色に変色したその彫刻の中には、「微笑みのヴィーナス」と名づけられた一体の彫刻があった。
長い髪を垂らしたうら若いヴィーナスの裸像なのだが、何故かにたにたと歯をむき出した下品な笑みを浮かべており、見るものをぞっとさせたと言う。
この彫像は、写真に撮られたものの、第一次世界大戦直前にイスタンブールからベルリンへ送られる途上で行方不明となっている。