08/06/08 13:07:36 i04V8bz/O
>>117
続き
うつ伏せになっていた母親は上半身をゆっくりと起こすと、生気のない目でじい様、ばあ様、親父を見て言った。
「どいつじゃ?〇〇(←よく聞き取れなかったけど人名っぽかったらしい)を斬ったのは。お前らか?お前らなのか?」
古い言葉だったらしいけど、こんな言葉を呟きながら、這って三人に近付いて来た。
陣の端までやって来ると、結界みたいなものがあるのか、その上から出られずに叫び始めた。
「首をやれ!お前らの首をやれ!殺す!殺してやる!」
親父は不覚にも腰が抜けてただ震えていた。
ばあ様も目を強く閉じて見てはいられなかった。
じい様が叫ぶ様に上げていた御経をやめたと思うと、
「復讐はもう終わりだ!もう〇〇は居ない!在るべき所へ帰れ!」
親父は聞き取れなかったけど、ばあ様いわくこう叫んだらしい。
母親はじい様の方を向くと結界?を叩きながら叫んだ。
「復讐は止まらん!輪廻の続く限り我が怨みは晴れぬ!」
そう叫んだのを最後に母親はまたうつ伏せになって動かなくなった。