08/09/03 11:23:12 MpSfUvRv0
>>855
人がせっかっく〆てやったのに。
てかなら不思議な話。
小学校低学年のころ、小さな岡だか里山だかわからないような場所の、おまけにそのほんの入り口辺り
山へ続いていく狭い道路で遊んでいた時のこと。
その道路は車一台が通るくらいの幅で、両脇から下草が道路へ向かって溢れるように伸びていた。
自分がふとした拍子に、ポケットに入っていた小銭が一枚、音を響かせて落ちた。
道路は軽く坂になっており、確かに坂を下へ向かってゆるくカーブを描きながら落ちたのを見た気がするのに
どこを探しても見つからない。
いい加減諦めかけた時に、何かで読んだか聞いたかした、森の精霊の話を思い出した。
子供心にちょっと気恥ずかしかったが、なくしたお金の場所を教えて下さいと、何度か心の中で唱えたのを覚えている。
何も起こらない。
ちょっとがっかりしながらそれでも諦めきれず周囲を見回したとき、お金が転がったのとは反対の
坂を山の方に少し上った辺り、そこの道路に覆い被さるように茂っている草の一葉だけが
なぜか上下に揺れていた。
風は吹いておらず、その周りの草も揺れてはいない、ただその麦の葉の様に細長く伸びた
一枚の葉だけが、ゆらゆらと上下に揺れていた。
なんとなくおいでおいでをされているように感じて、そこまで上り、その葉の下を屈みこんで覗くと、
その揺れている葉の真下に、落とした小銭がぽつんとあった。
まあ、ただそれだけの話なんだが、結構不思議な記憶だ。
無論、それを返してくれた誰かさんには、心の中でお礼を行ってお辞儀して里山を降りたが。
結構これに似たことは何回かその後もあったよ。
こんなものでいいならまた投稿するが。