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■歴史で見る第八運
今回の1サイクル前、つまり180年前の下元八運の頃の歴史を紐解いてみましょう。
江戸時代、第12代将軍家慶の頃に「天保の改革」が発令されました。
この改革を発令した背景には、相次ぐ飢饉や乱、日本近海に出没するようになった外国船の存在などで社会不安や経済危機などがありました。
改革の内容は倹約や贅沢品の規制、腐敗した官僚の排除、汚職防止、大奥の綱紀粛正、年貢倍増、流通価格の適正に伴う規制、軍事改革等。
あまりに厳しい内容で2年間でこの改革はなくなり、発案した老中水野忠邦は失脚を余儀なくされました。
また、新しい学問「蘭学」に対しての厳しい規制(蛮社の獄)があったのもこの頃です。
世界情勢に目を向けると、フランスでは言論の自由を奪われた民衆が、1830年7月に革命を起こした7月革命がありました。
中国対イギリスでアヘン戦争が起こり、南京条約を経て香港がイギリス領となりました。
そして巨大な勢力を誇った中国「清」が坂道を転げるように衰退の一途を辿りました。
イギリスでは労働階級の選挙権をめぐり大衆的政治運動が盛んになったのもこの頃です。
この時代は来たるべき次の時代への激動の序章と感じられますね。
実際、世界の歴史を全体的に見ても下元で滅び上元で新しい時代が誕生し、中元で栄える流れになっています。
なお、明治維新の立役者達のほとんどがこの下元八運生まれで
明治に改元されたのは上元一運の4年目でした。