08/05/26 21:17:49 HeAtucgT0
子供のころ読んだ、日本むかしばなしみたいな本。ここ見てたら思い出した。うろ覚えだが、
2人の若者(以下A、B)が田舎から町へ出稼ぎに行く。
数年後、Aは稼いだ金を博打やら何やらですってしまい、ほとんど文無し。
一方のBは真面目一徹に働き、かなりの金を得る。二人は偶然田舎に戻る道で出会う。
文無しじゃ帰れない、と焦るAは、Bを殺して金を奪おうと考える。
そんなAの気も知らず、子供時代の思い出話を懐かしそうに語るB。
田舎へ続く急な崖の道で、Aは「B危ない!蜂だ」と叫び、Bを谷底へ突き落とす。
そのままBの金を持って田舎に帰ったAだが、すぐに金は底をついてしまう。
もう一度町へ出稼ぎに出ることになったが、行きにはどうしてもあの崖を通らなければならない。
びくびくしながら歩いていると、突然背中に重みを感じる。振り返ると骸骨がおぶさっている。
「A・・・A・・・」と喋る骸骨をBだと確信したAは、「俺を恨んで出てきやがった」と恐怖に震える。
しかしBは、「折角お前が蜂に注意してくれたのに、おいらが足を滑らせて落ちちまって・・・ごめんよ」と
まったくAに疑いを持っていなかった。「懐かしいなぁ」と嬉しそうに話すBの姿に、Aは涙を流し
自ら骸骨とともに谷底に落ちていく。 という話。
おぶさる骸骨の絵が怖かったんだが、ストーリーもなんだか悲哀を感じさせるもので印象深い。
また読みたいが、タイトルなんか忘れてしまったしなぁ。