08/05/23 23:16:56 dyDRLmXY0
>家を占拠
これで思い出したトラウマ。安部公房の短編小説「闖入者」。
主人公の青年の住むアパートに何処からとも無くやってきた正体不明の家族。
コイツらは「民主主義」をうたって多数決で強引にこの家に住む権利を主張し、
アパートに居座ってしまう。
多数決なので当然若者一人の意見は通るはずも無く、
その後も数の利を悪用し若者を奴隷のようにこき使う。
青年は交番へ行き警官に訴えるが、すでに日本中で同様の事件が起こっており、
その警官の家も謎の家族にのっとられていた。
短編集の一番最初に載ってた話だけど、ラストまでひたすら救いの無い話だったために
その後の話を読む気が完全に失せました。
でもこれ、ある意味今の日本の現状に似てるなあ・・・