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上御霊神社
上京区上御霊前通烏丸東入ル
交通/地下鉄烏丸線鞍馬口駅下車、「出口1」から徒歩10分
荒ぶる怨霊を慰め祀る
無念の死をしいられた8人の御霊が一堂に会する凄まじい社である。
8人の御霊とは
早良親王=造長岡宮使の藤原種継暗殺の首謀者として捕らえられ、無実を主張し断食の末に死亡。
井上内親王・他戸親王親子および親王の腹に宿っていた雷神=光仁天皇への大逆罪で大和宇智郡に幽閉され死亡。
文室宮田麿=新羅商人と反乱を企てたとして伊豆へ流され死亡。
橘逸勢=承和の変の首謀者として伊豆に流される途中死亡。
藤原吉子=幽閉地大和で服毒自殺。
吉備真備=左遷され不幸な最後を遂げる
怨霊の仕業か「応仁の乱」
毎年5月18日には、御霊会(ごりょうえ)の中心、還幸祭が行われる。
3基ある神輿のうち2基は、日本でも屈指の豪華さで、
後陽成天皇、後水尾天皇の乗っていた鳳輦(ほうれん)を改造し、
そのまま使われている。
上御霊神社は御所の真北に位置し、
皇室の産土神であったので、
行列が今出川御門を通るとき、天皇は朔平門から拝されたという。
平安京を焼き尽くした「応仁の乱」は、この御霊の社で勃発した。
東軍の畠山政長が当社で陣を敷き、西軍の畠山義就と戦った。
政長は神社に火を放ち、わずか1日で自滅したが、
これを皮切りに11年に及ぶ戦いが始まった。
怨霊の仕業であろうか。