08/04/22 19:38:03 vrf+QVx70
>>137
ハウスホーファーは、
地底王国(アガルタ)は「瞑想の場、神の隠れた都市、世界のどんな人間も入れない場所」であり、
その首都シャンバラは「その力が個々の人間や集団に命令を下し、人類が時代の転換点へと達するのを助ける町」である
と述べている。
更にハウスホーファーは、
アガルタを中心とした中央アジア地域こそ、ゲルマン民族発祥の地であると信じた。
そして、ドイツ人の究極目標は、
この地域(ハートランド)を完全に支配することによって、世界をユダヤの支配から解放し、
ひいてはゲルマン人による世界制覇を達成することであると主張するに至った。
地政学の観点から「ハートランド」を制する者はすなわち世界の覇権を握るのである、
と強調した。
この点で、ブルワー・リットンの『来たるべき民族』は、彼がアジアで得た信念と一致した。
つまり、地底民族「ヴリル・ヤ」とアーリア人は共通の祖先を持つがゆえに、
自分たちも全生命力の源泉「ヴリル・パワー」を用いる能力を持っているという確信であった。
そしてその確信に基づいて「ヴリル協会」なる団体が組織されていたが、
ハウスホーファーはこの団体にも参加し、重要な役割を演じていた。
「ヴリル協会」はヴリルの制御技術を開発することを目的としていたが、
彼はヴリルを自由に操る者が世界を制覇する、という『来たるべき民族』の思想を、
そのまま信じていたのである。