08/03/14 15:14:07 adMRt6Bn0
本屋でバイトしてたとき。
いつの間にか店の中をフシュウウウ!フシュウウウ!という音を発しながら歩き回ってる奴がいることに気が付いた。
動揺を面に出さぬよう気を付けつつ店を見渡すとそいつはすぐ見付かった。
やたら首の太い女だ。目が座ってやがる。
お願いだからレジに来るなよ来るなよと念じていたが残念ながら効果は無く、
そいつは俺の目の前に立ちはだかると本を差し出してきた。
真正面から見ると改めて怖い。恐ろしく無表情だ。
トノサマガエルとモアイを足したような顔はたまらなく威圧的で本がなんだったかは覚えていない。
フシュウウウ!フシュウウウ!という音は鼻息だった。ありえない。
目を会わせないようにしながら会計を済ませたが奴はどういうわけかレジ前から動かない。
これはまさか刺されるのかと思ったあたりで、ひどく抑揚の無い声で「アリーガトー」と言って帰って行った。
よく分からないが完敗だと思った。そいつはそれっきり見ていない。