08/03/06 00:34:43 pU4XzkHo0
信じようと、信じまいと―
1865年のアメリカ。あるとき、一人の男が数日連続して不思議な夢を見た。
その内容はすべて同じで、とても沢山の黒い服を着た人達が長蛇の列を作り、悲しみに沈んだ様子でいるというもの。
男がそのうちの一人に「何が起きたのか」と聞くと、その人は決まって「大統領が死んでしまったのです」と答える。
男はその話を周りの人間に聞かせたが、誰も真面目に取り合わなかった。
ちなみにその男の名前はエイブラハム・リンカーン。アメリカ合衆国第16代大統領であり、その数日後に彼は暗殺された。