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4つの小文字でつづることのできる単語はひとつ―(epee)すなわち「剣」であり、大文
字のほうは(MORT)、すなわち「死」しかない。そしてこの(epee)という語は、ソニエー
ルが柱の中から発見した第二の羊皮紙の暗号を解くキーワードであることが判明したのだった。
そして、なぜか突然、ソニエールは大金持ちになった。村に通ずる汚い小道に代わって公道を造
り、給水塔を建てた。それから自分自身のための庭付きの別宅を建て、蔵書を収納するゴシ
ック様式の塔を建てた。著名な人々が定期的にここを訪れた。エンマ・カルヴェやオーストリア皇帝フランツ=
ヨゼフの従兄弟である大公ヨハン・フォン・ハプスブルクなどだ。彼の客には、若い農夫の家政婦マリ・。
デナルノーがとびきりの食事とワインを振舞った。
彼はまた村の教会を建て直し、新たに装飾したが、それは悪趣味極まりないものだった―
―そのけばけばしい色彩は、ディズニーランドを思わせる。ドアの内側には、いきなり足の曲が
った悪魔がうずくまっている。これはおそらくソロモンの財宝の守護者とされるアスモデウスだ。そ
れから、キリストが人々を救っている絵の丘の麓に、わけのわからない金袋がある。
「疲れた者、荷物を負う者は、だれでも私のもとに来なさい、、、、」という言葉が引用され
ているが、その配置にも変則的な部分がある(accable)(重荷)と言う言葉の最初の二文字
が他の文字よりも小さく、薄い線によって直前の単語の最後の文字である(etes)のsに繋
がれているのだ。