08/04/14 22:34:22 Uvzd6vdr
>>105
これをはしょるなよ。
次に問題になる場合についてご説明します。それは糞に病原体が存在するときです。
こんにちの日本で問題になる病原体は寄生虫で、犬猫の回虫は人にも移るので問題なのです。
それらは犬回虫と猫回虫です。
これらの寄生虫の犬や猫の中での蔓延の高さは地域差が大きいのですが、
犬猫の飼育頭数の多い都市部では犬猫間の感染の機会が多いこともあって地方よりは蔓延しています。
ただし、これらは成人にはまず移ることはありません。
しかし、低率ですが幼児に移ることが知られているのです。それは低率でもあってはならないことです。
どのような時に幼児に感染するかといえば、実際的には公園の砂場遊びのときが問題なのです。
犬猫は多くの場合排便するとその糞を穴を掘ったり土をかけたりして隠そうとする本能的習性を持っています。
このときに砂場は掘りやすいのでしょう、好んで砂場で排泄する習慣が付くようです。
こうした排泄物は月日が立つうちに乾燥したり雨に溶けて砂にまぎれていき、糞としての形はわからなくなります。
こういったときに、回虫寄生の犬猫の糞便内には回虫卵が混ざっていますが、これが砂にまぎれます。
ところが虫卵は乾燥と低温に強く、わずかな湿気で何ヶ月も生きていられます。
冬でも土や砂の中のほうがやや暖かいので、雪が降ったくらいでは死に絶えることなく虫卵は生きていられます。
そうして、幼児が砂場遊びをしているときに手足に付着して、幼児のことですから砂のついた手で口をぬぐったり、
砂は払ったとしても汚い手でものを食べたりするなどして、虫卵が口に入る機会は少なくありません。
糞塊として見えれば親御さんも直ちに砂場遊びをやめさせるでしょうが、糞は溶けてるので目には見えません。
こうして、幼児が犬や猫の回虫に感染してしまいます。
大阪で公園の砂場の砂の中の虫卵検査をしたところ約8割の砂場から検出されたと報告されています。