07/04/16 01:34:37 p3rW9nwv
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なんで重箱の隅をつつく事が重要なんだ?
本当に重要な事は、世界一肥料を使い、世界一農薬を散布する日本が、
なぜ食糧自給率が最低レベルで、多くの農地が放棄され、従事者がいなくなってしまうのかだろ。
なぜ慣行農法はダメなのかを知らなきゃ、自然農の意義は分からない。
「3年で全滅する」という言葉の本当に重要な事は、慣行農法はダメなんだということだ。
続き
ⅰ粘土結晶 での、自然農と慣行農法の違い
自然界では”土質”に対する植物の対応力が発揮され、それによって土質を変化させている例がある。
日本では火山灰に由来するアロフェンやイモゴライトのような粘土がある。
湿潤な日本では火山灰土の溶脱が多く、酸性でアルミニウムの多い土壌となりやすい。
だが、植物もこれに対抗して、スギナやイネ科のようなケイ酸を取り込むものやハイノキやアジサイのように
アルミニウムを取り込むものが繁殖して腐植を増やしリン酸を可溶性のものにし、他の植物が繁殖できるように
して土壌を”改変”してきた。
また、根から特定の必須微量元素を釣り上げるキレート有機化合物を分泌する植物が存在し、粘土のイオン状態に
100%左右されない養分供給能力を土壌に与える事もある。
自然農は様々な作物や雑草が生育した土壌で耕作するので、植物による「土壌改良」の効果を得る事ができる。
リン酸を多く欲するアブラナ科やタマネギに、スギナやススキの刈り草は最良の方法だ。
だが慣行農法は彼らを殺す。ラウンドアップはスギナを殺す事をコマーシャルしている。愚かだ。
日本のタマネギ畑は、異常なまでのリン酸施肥量であるという。なのになぜ過多の害が出ないのかと言うと、
アロフェンの、大きなリン酸結合能力によってかろうじて緩められるからである。